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近況報告

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みなさますっかりご無沙汰しております。なんと前回の投稿が7月!

言い訳じみてしまいますが、9月以降のスケジュールがひどいことになってしまっていて、ローマにいる日が数えるほどしかありませんでした。仕事が忙しいというよりは仕事と私的な用事を同じ分量だけ調子に乗ってやりくりした結果自分のキャパシティをあっさり超えてしまった、という感じです。ローマにいても家族とみっちり遊んだりしていて強烈にフルな日々を過ごしたので満足ではあるんですけど。

自分用のメモとして、7月28日以降はざっと以下のようなスケジュールでした。

7月
29日:ミラノ経由で日本へ
8月
07日:ローマへ
20日:ダブリンへ(IUFoST出張)
24日:ローマへ
26日:マルタへ
30日:ローマへ
9月
08日:ブリュッセルへ
10日:ローマへ
16日:夫の家族と南イタリア旅行
24日:ローマへ
25日:ニューデリーへ(CCASIA出張)
28日:ローマへ
30日:COAGイベント
10月
07日:ミュンヘン経由で日本へ(京大出張)
13日:ローマへ
16日:バンコクへ
20日:ローマへ
22日:ナイロビへ(NBA出張)
27日:ローマへ
11月
05日:チューリッヒ経由でシンガポールへ(INFOSAN出張)
10日:バンコクへ
12日:ローマへ
16日:セントルシアへ(UNEP/GEF出張)
19日:ローマへ
22日:姉と姪とローマ旅行
27日:キシナウへ(TCP出張)
12月
02日:ローマへ
03日:日本へ
12日:ローマへ(今ココ)

で、お気付きの方は数少ないとは思いますがバンコクに数回行っているのは半分仕事、半分自分用です。というのも私、実は夢が叶って、2年間という期間限定ではあるものの、バンコク異動が決まりました!来年からバンコクの同じ機関の地域事務所で働くことになります。ずっとアジア異動をお願いしていたのでとても嬉しいです。2年なんて短すぎるので本当はもっと長く働きたいのですが、ひとまず動けるということに喜んでいます。

ということでここももう少し活性化して色々と書いていけたらと思っていますのでよろしくお願いいたします。

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過去10年以上にわたって月に少なくとも1回以上、日本に帰るのも入れると時には月に3回ほど国外に行くこともある私は、初めこそパッキングにものすごい時間がかかっていましたが、ここ5年ほどはかなり素早くなりました。なんと(?)、トータル平均30分です。まあそんなに素早くもないか。でも皆さんに驚かれるのが、パッキングのタイミングです。なんと、いつも出かける直前にやります。どういう感じなのか書いておきたくなったのでこれを書き始めました。

1)旅行の前数週間
旅先が例えば日本の場合、持って帰りたいもの、お土産などについてぼんやり考え始めるのが1、2週間前です。この時私にとって大事なのが大きなしっかりした紙袋を準備し、持って帰ろうと思っているものをとりあえずそれにちょこちょこ入れ始めることです。私の場合、イタリアのコーヒーが好きなのでコーヒーをまとめ買いしたり、出張の時に買った家族へのお土産がたまっていたりするのでそれをポンポン放り込みます。

2)前日の準備
前日には、できれば必ずフライトのオンラインチェックインをします。搭乗券もデジタルのものを用意するか、プリントアウトしておきます。携帯、カメラ(持って行く場合)、モバイルバッテリーなどは前日の夜からフル充電します。読書中の本(電子)があれば持って行くデバイスにちゃんと保存してあるか確認します。読むものがない場合は前日それを言い訳に電子書籍を何冊も買ったりもします。

3)出発当日の起床時間について
飛行機の時間から逆算し、空港に到着したい時間、そのために家を出る時間、というのを計算するのは当然だと思うんですが、そこから私は3時間前を見積もって起床時間とします。例えば、午後12時のローマから成田への便の場合、10時半には空港に到着したい。ということは車なら10時には家を出たい。ということは朝7時起床、という計算になります。ローマ成田便は日本に午前中に到着してしまうので、長いことシャワーをしていない状態で到着してしまった場合、帰宅後すぐにシャワーを浴びたくなってしまうんですね。そうすると恐ろしいことにシャワーのあとホッとするからか、とても眠くなってしまい、それが時差ぼけが始まるきっかけとなってしまいます。それを避けて、到着した日になるべく長く起きておくために、出発の日は朝からシャワーをしておくことが私にとっては大事なのでその分時間が必要なんですね。しかも、ロングヘアーの私は髪を乾かす時間を計算に入れなければいけないのです。その他にも色々とパッキングに関係のない、時間のかかる事項がある(いかに説明してます)のでトータル3時間なんですね。これだと絶対慌てることもなく、時間があまりすぎることもありません。

4)一人暮らしの侘しさ:シャワーと洗濯機オン(30分)
30分間かけてシャワーをした後、最後に脱いだ服も含めて「最後の洗濯物」というものを全部洗濯機に投入します。イタリアの我が家の洗濯機は洗って脱水するだけなのに1時間50分もかかるので、シャワーの後すぐ洗濯機を動かすのはタイミング的に大事なのです。

5)プリパレーションフィールド設定(0分)
次に私が「プリパレーションフィールド(準備場)」と呼ぶ3つのエリアを設定します。まずはベッドメイクしたベッドカバーの上を「預けるスーツケース用フィールド」にし、リビングのソファーの上を「機内のキャリーオンスーツケース用フィールド」にし、いつもラップトップを置いているデスクの上を「ハンドバッグ用フィールド」に設定します。設定をするだけなので、実際のスーツケースやバッグはまだ開きません。

6)すでに決まっている飛行機用ワンピース(0分)
いつも家族に笑われるのが、私には「飛行機用ワンピース」があることです。過去3着ほどありましたが、一つの時期には一つだけです。今はマリメッコのウェストにリボンがついたロングワンピースです。フェイスタイムなどでそれを私が着ているのを見ると母が「あれ、出張?」と聞くくらい、いつもそれです。とにかく見た目が可愛く、シンプルなのにラクチンで、ロングのノースリーブというのがこの飛行機用ワンピースの条件です。これに何か上に羽織るものを着ていくかもっていきます(白、黒、茶、グレーを持っていて、その中から選びます)。出発の朝のシャワーを浴びた後はこのお決まりワンピースに合う下着セットを必ず着ます。出かける服と下着のセットを選ぶのに全く時間をかけなくていいのはとても大事なことです。

7)くだらないけど大事な旅行のテーマカラーと靴選び(1分)
次に旅行のテーマカラーを決めます。茶色系なのか、黒系なのか、ブルー系なのか、白系なのか。茶色系の場合は差し色は赤とか金とかになります。黒系の場合は差し色は白や銀。ブルー系の場合の差し色は茶色やベージュ。白系の場合はピンクや黄色になります。そのあと靴選び。茶色系に決めたらベージュの靴、黒系の決めたら黒い靴、などテーマに合わせた靴を選びます。1週間以内の場合は1足でまわします。それ以上の場合は2足。プラス、フリップフロップを持って行くことも多いです。ホテルの部屋でスリッパ代わりにも使えるし、出張先にプールがあることも多いので。あとは必要に応じて買えばいい、と決めて買い物の言い訳にします。

8)スーツケースとバッグ選び(1分)
テーマカラーが決まったら次はスーツケースとバッグのセットを決めます。今持っている大きめのスーツケースはクリームがかった白系なので、上にあげたテーマカラーの全部に一応合います。茶色系に決めたらキャリーオンは赤、他のテーマカラーだったらキャリーオンは白、など決めます。バッグはラップトップを持ち歩く可能性がある場合はラップトップが入るサイズを一つと、ディナーに出かけるサイズの小ぶりのバッグ(あるいはクラッチ)を一つ。これらのバッグもテーマカラーの色に合わせます。このテーマカラー制にしてからこの組み合わせを決める時間が激烈に短縮されました。おすすめです。

9)身支度しながらパッキング(10分)
飛行機内に何時間もいるので大事なのがデオドラントですが、シャワーをしてすぐデオドラントをして、それをプリパレーションフィールドに(私はキャリーオンスーツケースに入れる)置きます。これでデオドラントは忘れません。次にそしてコンタクトレンズを入れて、入れ終わったコンタクトレンズケース、保存液、外した眼鏡、眼鏡ケースをプリパレーションフィールドに(私はキャリーオンバッグに入れる)置きます。綿棒で耳のお掃除したり、アヴェンヌをスプレーしたりするたびに、必要な分だけどんどんプリパレーションフィールドに置きます。例えば、綿棒の場合は必要な数を宿泊数に合わせて(例えば、私は1日2本必要なので5日間の旅行であれば10本)ジップロックに入れて置く、アヴェンヌは家用の大きなスプレーをした後、携帯用のものを取り出して置く、など、身支度の順番でどんどん使うものを置いていきます。ちなみにほとんどのヨーロッパやアフリカのホテルにはシャワージェルやシャンプーはあるんですが、コンディショナーはありません。なので私には必須のコンディショナーはいつもちょっと大きめのプラスチックボトル(80ミリリットル)に詰めていきます。これに数分余計にかかることもあります。

10)長いひと休み(1時間)
身支度の段階が髪を乾かす段取りになったらパッキングの一時休止です。お湯を沸かしてコーヒーを淹れ、のんびりドライヤーします。この時だいたい私は母にフェイスタイムをかけてダラダラおしゃべりしながらやります。1時間くらいでしょうか。朝だったらこの時母と一緒に朝食をとったり(母は昼食)、日焼け止めを塗ったり、お化粧をしたり、ハンドマッサージしたり、ペディキュアを塗ったり、かなりのんびりやります。そして身支度終了と共に、ヘアブラシ、化粧道具など、使ったものの中で旅行でも必要なものをプリパレーションフィールドに置きます。お化粧品もテーマカラーに合わせるのでささっと決まって楽です。

11)部屋の片付け(30分)
次はお部屋を片付けます。食器を洗ったり、その辺に落ちている大量の私の長い髪の毛を掃除したり。これをサボると帰ってきた時のがっくり感がやるせなさすぎるので張り切ってやります。1)で書いた紙袋がある場合、その中身をプリパレーションフィールドに置きます。

12)洋服選び(5−10分)
ベッドのプリパレーションフィールドの近くでファッションショーをします。5日間の出張であれば毎日の予定(会議、講演、フィールドワーク、など)を考慮しながらちゃんと1日1日きちんと考えます。なるべく少ない組み合わせでTPOに合った服と靴のセットにできるようにします。テーマカラーが決まっているのでその範囲内でやればだいたい間違いません。そしてその服似合った下着セットを選びます。マックス5セットまで持っていきます。それ以上必要となるような長い出張の場合は手洗い洗濯するための洗濯セットをパッキングします。靴下やタイツなどもこのファッションショーの時に合わせて全部一気にプリパレーションフィールドにどさっと載せます。ビキニもテーマカラーのものをひとセット入れます。プールがなくてもサウナがあったりターキッシュバスがあったりすることがあるし、大して場所をとらないので。この時携帯用ファブリースも一緒に置きます。

13)美容グッズと女性ならではのもの(1分)
基本的には使い捨てパック(2日に1枚の計算)、マッサージ用のクリーム、アーモンドオイル、コットン、ネイルファイル、生理用品、目薬(使い捨て)、サプリメント(鉄、B12、C)、薬(イブプロフェン、ルル、ムヒ)、バンドエイド(靴擦れが恐いのです)、携帯用簡易靴磨き、使い捨て用歯ブラシ、気に入っている歯磨き粉、マウスウォッシュなどをいつもセットにしているのでそれをばっと掴んで置くだけです。

14)ないと絶対困るものを準備(2分)
これは本当に限られていて、例えばパスポート、ビザ、イタリアのID、航空券(デジタルだったりもします)、現金、これはユーロと出張国の通貨(あれば)の両方、日本の場合はパスモや自宅の鍵、携帯、あとは仕事で必要なもの、デジタルガジェットの充電器、アダプタープラグなどだけです。これらはキャリーオンバッグのプリパレーションフィールドに置かれます。この時私が忘れがちなのがAppleWatchの充電コード。これ本当に忘れがちなので困ります。AppleWatchを自分が腕につけるその瞬間にプリパレーションフィールドに置けばいいんだ!と気づいてからは大分忘れなくなりました(遅い)。ラップトップが必要な場合はラップトップもこの時準備します。iPadで十分な時もあります。

15)快適グッズを準備(オプショナル、1分)
エコノミーで飛ぶ時はノイズキャンセリングヘッドフォン、機内用の靴下(スリッパ代わりのモコモコのもの)、いい香りがするアイマスクなどをキャリーオンスーツケースのプリパレーションフィールドに置きます。

16)大量のジップロック!(1分)
それぞれのプリパレーションフィールドを眺めて必要な数とサイズのジップロックをパラパラと出します。チェックインする荷物だったらこまめに分けて液体を袋に入れます。余分な大きめのジップロックも何枚か入れます。キャリーオンの方は決まったサイズのジップロックにして液体のものは全てまとめて一つに入れます。

17)詰め込む!(3分)
柔らかい洋服はくるくると巻き最後に入れるためにとっておき、その他のものは堅いものから入れる、という順番でチェックイン用スーツケース、キャリーオン用スーツケース、キャリーオン用バッグの順番でサクサク詰めていきます。1週間以内のヨーロッパ内の出張の場合は全てキャリーオンにまとまることが多いです。キャリーオンの中の液体用ジップロック、ラップトップはセキュリティーチェックの時に出すように言われることが多いので一番最後に出しやすいところに入れます。自慢なんですが、私このプロセスが本当に素早くて、見た人みんなが驚いてくれるんです。まさにあっという間ってやつです。全て入れたらパチンパチンと閉めて、全てさっさと玄関前に置きます。

18)洗濯物を室内干しする(10分)
最後の洗濯物を干します。

19)「出がけのお茶」を飲んで片付る(15分)
私の母が「朝茶はその日の難逃れ」と言って「出がけのお茶」ほど大事なものはないといつもうるさく言うので、私は旅行の時は必ずお茶を入れて飲んでから出かけることにしています。これって熊本の言い伝えですか?全国のもの?母と私の見解は、この言い伝えは別にお茶が魔除け的な役割を果たすというような意味ではなく、バタバタして出かけるのを防ぎ、お茶を飲む余裕を持つことが大事という意味であろう、ということになっていて、忘れ物をしないように、慌てて怪我をしたりしないように、この15分の余裕を持つことにしています。だから飲みながら旅行のシミュレーションをやって忘れ物チェックをすることが多いです。飲んだら洗って片付けます。そうこうしているうちに出かける前にトイレにも行きたくなるので便利なプロセスです。そのあと歯磨きします。

20)電気、水道、ガスのチェック、書き置き(大家さんや家政婦さんに)を残す(5分)
最後に長い旅行の時は電気の消し忘れがないようにしたり、週に1回来てくれるGに書き置きを残したりする時間を取ってから、靴を履いて、お出かけです。これでトータル3時間になりました?

一気に書きましたが、ちょっと楽しかったです。すごくパーソナルな内容ですみません。何か忘れているかもしれないので次にパッキングする機会に見直して、書き直すことがあるかもしれません。お付き合い頂きありがとうございました。

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正しい週末の過ごし方

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突然ですが、とても不思議なことに、なぜか必ず木曜日の午後や金曜日の朝になると「週末にやらなければいけないこと」というタスクが異常な数出現します。そしてなぜか週末の2日間という短い時間に対して過剰な期待を持ってしまって、なんでもできる気分で「よし、これは週末にやろう」とかなり意気込みます。

そして土曜日の今日やったことと言ったら、いつも通り朝6時に起きたので出だしは完璧!と思っていたのに、コーヒーを飲みながらふと天気の良い外を見てしまって、そういえば、うちのバルコニーのゼラニウムの異常に満開のたくさんの花びらが階下の皆様にご迷惑をおかけしているんじゃないかという気がかりなことを思い出してしまって、2時間ほど花の手入れに没頭してしまいました。当然これはタスクにはリストされてないことです。そしてなぜか東京の姉にフェイスタイム。特に用事もないのに懐かしい話やくだらない話を二人でキャッキャッキャっと楽しみました。そのうち姪っ子ちゃんも甥っ子ちゃんも参加してきたのでワイワイと楽しく過ごしていたらなんともう11時(Sさんいつもすみません)!何も終わっていない!と思って後ろ髪を引かれつつも姉家族に手を振り、フェイスタイムを切ったところで夫のAさんから電話。出張から帰ってきて今夜は夜中まで仕事をするので家にはすぐに帰らないよ、と言っていました。そうこうしている間にお昼になるのでひとまず腹ごしらえをしよう、と思ってふわふわ卵のチャーハンを作って食べようとしたところ、なぜか熊本の母にフェイスタイムをかけてました。そしてダラダラと話して数時間!一緒にご飯食べてくれてありがとう!日本が夜に突入したのでまた後ろ髪を引かれつつも切って、ふと思い出したのが写真の整理を去年の12月からずっとやっていないという事実。これはほったらかすともう一生やらないかもしれない恐れがあるので、やる気になった時にやらなきゃ、と自分に言い聞かせフリッカーをキレイに整理したり大量のいらない写真を捨てたりと作業して、途中で夕食に、サラダとお昼の残りとスープをいただいてさらに連続してやること長時間。今夜の10時です。

当然「週末にやらなければいけないこと」のリストの一つも終わっていません。そして2日間あるはずの週末は後1日。なのにこの日曜日に対する異常な期待ってなんなんでしょうね。明日がある!という根拠のない超ポジティブな気持ちで今日は眠ろうと思います。明日、がんばります。

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大変ご無沙汰しております。様々なことが起こってバタバタとしておりましたが、やっとのんびりとした週末を迎えることができました。ローマは何故か週末になると天候が悪くなるという悪循環ですが、平日は割と暖かい日が続いていたのと、ゴールデンウィークに日本に帰った時に衝動買いした、シャンソン歌手の石井好子(故)さんのパリ仕込みお料理ノート (文春文庫)という本に影響されて、突然ヴィシソワーズスープを作ってみたら、ギャフンというほど美味しかったのでご紹介です。上のYoutubeのリンクのレシピ(勝手にリンクさせていただきました、素敵な映像ありがとうございます)だと本格的にできそうですが、私は石井さんのレシピでやってみました。石井好子さんといえば肝っ玉母ちゃんみたいな迫力の中に垣間見えるお育ちの良さのような魅力があるイメージですが、文章力というか、彼女の文章がもつ説得力に驚きました。多分ものすごく好ましい意味での食いしん坊な方だったと思われます。私は男女問わずもりもり食べる方が大好きで、もちろんダイエットなどする方が多いのは知っていますが、食べる時くらいダイエットの話はしないでいてほしいと思うタイプなので、さらに好ましくこの本を読ませていただきました。

ヴィシソワーズのくだりでは石井さんは彼女なりのレシピと、ビーツを入れた「可愛らしくてしゃれている」と表現したピンクヴィシスワーズを紹介した後、最後に「このようなスープを作りはじめたなら、なぜ今まで作らなかったのかと、とても残念に思われることだろう。」とまとめておられてその説得力にそのまま彼女のレシピであるセロリ、ネギ、玉ねぎ、じゃがいもをみじん切りしました。夏らしく、簡単なのに、見た目も良くてバターの香りも良く、自分の好きな味(チキン、野菜、コンソメ、牛、などのいろいろなストック)に合わせられる手軽さが良いですね。セロリバージョン美味しかったです。

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そんなに数はいらっしゃらないとは思いますが、いつもここを見てくださる方、最近更新の頻度が異常に落ちていて申し訳ないです。私としても毎日いろいろなことが起こるので、それを記録していきたいと思ってはいるものの、ついつい家ではコンピュータに向かうことなくダラダラと過ごしてしまいます。昨年春以降、実は大量に本(電子書籍や紙の本)を購入したこともあって、それに夢中でした。

旧年中は喪中でしたので新春のご挨拶は控えさせていただきましたが、皆様、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年は「軽」と「継」と「仁」の3文字で過ごしていこうと思っています。こういったことを書くとお説教くさくてちょっと嫌なのですが、先日仲の良い中国の友達と書き初めを一緒にした時に、3文字選ぼう!となってこれを選んだので(お習字では「仁」が一番難しかった!)書いておこうと思いました。今年は、心がけてフットワークを軽く、何にでも興味を持つことをやめず、でも継続することを念頭に、そしてこれが一番難しいのですが、「他人に優しく(仁)」を常に優先順位高めでいきたいなと思っています。

ところで、年の初めにいつも私は誕生日を迎えるのですが、今年は珍しく、たくさんの方にお祝いしていただきました。お花もたくさんいただき、プレゼントもびっくりするほどたくさんいただきました。そしてただでさえすごく毎日忙しいのに私のために時間を使ってくださる優しい人々。いつもはひっそりとAさんと静かに過ごしたり、一人でぼんやり過ごしたりすることの多い誕生週ですが、毎晩のように出歩いて、楽しかったです。イタリアでは自分の誕生日は自分でアレンジして誕生会をするのが割と一般的ですが、10年住んでいるとはいえ心はがっちり日本人なので自分の誕生会を開くことなんておこがましくてできずにいたんですが、今年はたまたま特に気づいてくださる方々に恵まれました。こんなところ見ていただいていないし、殆どが日本人じゃないのでこんなところでお礼を書いても意味はないのですが、自分の記録のために、本当に感謝感激したなぁと、書いておこうと思います。私も、ぜひ他人にこういう気持ちを持ってもらいたいので、私も絶対に近いうちにどこかで友達や同僚に同じように優しいことをしたいと思います。

今年も楽しいことや嬉しいことはもちろん、大変なことや頑張らなければいけないことなどいろいろと山盛りだと思いますが、1日1日をしっかりと、丁寧に頑張ります!2016年がこれを見ているみなさまにとって幸せなものでありますように。

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Calligaris


土曜日の昨日はイタリア人の友達のAと一緒にショッピング(家具)とお茶に出かけてきました。イタリアンの家具デザインというと、どちらかといえばシックというよりはダイナミックで、時に奇抜すぎるものもありますね。でも意外にインダストリアルデザインというう意味では割と機能的だったりしてイタリア人の真の能力に気づかされたりもします(上から目線)。

家具ショッピングは割と楽しくあっという間にできたのですが、行ったのがローマ市のかなり南側にあるエウルというエリア。この辺りはムッソリーニが巨大建築を作って新しく開発したエリアで、白亜の社会主義的な建物が建っていたりしてローマらしくないといえばローマらしくないところです。クリストフォロコロンボの名を冠した幹線道路が走っていてその周りにちょこちょこと商業施設があります。ローマらしくないモール、ユーロマドゥエがあるのもこのエリア。そのモールにはアップルストアが入っているのでアップル利用者の私としては大変助かります。私もエウルよりは北側ですが、全体的にはローマ市の南側にあるエリアに住んでいるのでエウルは割と近いです。私が通っているジムもエウルにあります。

写真はカリガリスというやけに70年代イタリアを彷彿とさせるデザインの家具屋さんですが(写真は今回ではなく、前回行ってシエスタ時間で閉まっていた時に撮影したものです)、ここでの家具は全体的に日本での価格を考えると激安です。私もとあるものを購入したのですが、日本でなんと6万4千円のそれはこちらで135ユーロ。どう考えてもおかしなお値段です。135ユーロだって決して安くはないのですが、価格差を考えてしまってお財布の紐が緩んでしまうので私も注意が必要なんですけどね。Aと二人でその価格差に驚いていたら、ショップの人が、「二人で東京でショップを開いたらいいじゃない!」と前のめりに提案していました。「うちから卸させるから!」とちゃっかりです。しばらく歩いて回って、付近のシステムキッチンのお店を覗いたり、食器のお店をぶらぶらと見たりして楽しい時間でした。土曜日の夕方17時以降だったのですが、この時間に家具ショッピングをしているイタリア人夫婦は割とたくさんいて、なるほどこれが家具ショッピングの時間か!と納得しました(違うかもしれないけれど)。というのも、Aに「家具を買いたいから付き合って」と言ったら「いいよー!じゃあ17時に会う?」と即座に言ったので心の中で「17時って微妙な時間じゃない?」と不思議に思っていたけれど、ローマっ子の彼女を信じて行ったら買い物客がショールームにたくさんいて驚いたのでした。

そのあとは最近できたという、実は私の家の近所のカフェに連れて行ってもらいました。初めて聞くところだったのでどんなところかなーと思っていたら、なんと、ローマでは強烈に珍しい、いわゆる猫カフェ!非常に驚きました。Romeow Cat Bistrotというところです。ローマと鳴き声のミャオをくっつけた造語でしょうか。猫は嫌いではないですが、特に戯れながらお茶を飲むことはないなーと思ってしまうので、やや引き気味でしたが、猫ちゃんたちは近づいてくるでもなく遠くで勝手に遊んでいるタイプの猫ばかりだったので、お茶と美味しいお菓子をいただきつつ、遠くに猫ちゃんたちを眺める、という感じでした。新しい経験でした。

というわけで最近更新頻度が異常に落ちていますが、楽しくゆったりと暮らしています。いろいろなところに出張に行ったり旅行に行ったりもしているのに、なぜかこちらは半分書いてギブアップということが多すぎます。オーストリアのウィーンで会議に参加したり、ウルグアイのモンテヴィデオにプロジェクトで行ったりして楽しかったのでなるべくエントリーの途中でギブしているものを仕上げる方向で頑張りたいと思います。今週ちょっと頑張ろうかな。

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昨日は友人のDが職場まで来てくれて、一緒にランチをしてきました。ランチは最近気に入っているThe Cornerというバール兼レストラン兼ホテルのコンプレックス。この写真はわかりづらいのですが、そのコンプレックスを外から撮ったものです。赤い日よけが出ているところがバールで、上にドーム型のステンドグラスが見えると思うのですがそこがアペリティーボの(ハッピーアワーのような夕方ドリンクを楽しむ)場所。この写真だとその場の雰囲気がわかるかも。バールのある場所で食べるとアラカルトのようなメニューで、簡単だけどイタリアのチーズをふんだんに使った美味しいサラダ(この写真)やパタティーネ(フレンチフライ、この写真)などをいただくのが私のOLランチ的なものになっています。ただ昨日はここの3階まであがって、ビュッフェ式のランチにしました。なんでも何回でもビュッフェから食べることができて、お水もついてきて、私の職場の職員証を見せると10ユーロという破格(一般のお客さんは12ユーロくらいな気がする)です。前菜も10種類以上、プリモ(パスタやリゾットなど)も2種類以上、セコンド(お肉やお魚)も3種類以上、パンはフォカッチャが取り放題、コントルノ(付け合わせ野菜やサラダ)も3種類以上、デザート(焼き菓子など)が2種類以上、フルーツも2種類以上、その全てが品質も良く、とても美味しいのです。ただ私が個人的に、ビュッフェ、というスタイルをあまり好まないので(食事のときにあまり立ちたくない、という強烈なワガママ)頻繁に行くことはないのですが、女性同士でおしゃべりするには最適な、非常に開放的な雰囲気です。今度行ったら忘れずに写真をとっておこうと思います。

ところでDと私は、私が10年ほど前に私がローマに来た頃からの仲良しで、つい先日も彼女がパートナーと子供ふたりと一緒に買った郊外のお家まで遊びに行ってきました。森の中の一軒家といった田舎のお家で、プールがついていて、広いガーデンテラスがあって、お部屋も数え切れないほどあって、でもゴージャスというよりは田舎の大きなお屋敷といった感じがして好感が持てました。今はパートナーの彼の通勤のために借りているローマのフラットに住んで、4歳になった長男も学校に通い始めたということです。美人で面白いDと話していると1時間があっという間で、いつもお別れを言うときに話し足りないね!とお互いに言いながらお別れします。また10月にDのママと息子ちゃんたちと一緒にジェラートでも食べに行こうね、と話しているところです。

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皆様、すっかりご無沙汰しております。大変元気にしておりますがなぜかブログは下書き(今まで滅多にしたことがない)がたまるだけで公開に至っていませんでした。2月から20エントリほど下書きがあります。時間をみてちょこちょこアップしていけたらと思っています。

さて今日はあいかわらずのんびりとローマの1日を過ごしているのですが、先週、今週とヨーロッパは熱波を迎えていて私がジュネーヴに出張に行っていた数日は日中はローマは40度を超えたそうです。もはやアフリカです。いつもこの時期は涼しくて行くのが嬉しいジュネーヴも連日37度になっていました。日なたに5分もいると溶けそうになります。

そしてローマに帰ってきた私を待ち受けていたのが、私の愛車のエアコンの不具合。写真のボンネットを開けられているグリーンのプジョーがあいかわらず私の愛車のローランギャロス号なのですが、エアコンを入れるとボーゥと風が出てくるものの、ほぼ熱風。かなり絶望しました。

そこで、金曜日の出勤前に近所の車屋さんの前を通りかかって、そこで窓を全開にして「エアコンこわれちゃったんだけど修理できます?」と叫んでみました。すると、気の良さそうなおじさんが出てきて「ウチじゃないけどお隣がやってるよ、おーいエミリオ、この人のエアコンみてあげて」「いいよ」となってわけですね。そしてエミリオさんに車を近づけてみると、彼はにこやかに「今日はお客さんいっぱいだから、明日は営業日じゃないけど9時に来れば修理してあげるよ」と言ってくれたので「わかった!明日9時ね!」と話をつけたわけです。

で、今日、土曜日がその「明日」。早起きしていそいそと車を持っていくとエミリオさんが待っててくれました。ちょっと様子をみて「最後にガスをリチャージしたのはいつ?」と聞くので「うーん2、3年前かな」というと「だったらまだリチャージには早い気がするけど、まぁいろいろみてあげるよ、30分くらいで戻っておいで」と言ってくれました。ちなみにイタリア語でリチャージ(動詞)のことを「リカリカーレ」といいます。これは原形不定詞(だっけ、inifinitiveというやつです)なので実際に使うときは「リカリカ」する、と使うのでちょっと私的に可愛い動詞だったりします。プリペイドの電話などにクレジットを入れるときも「リカリカ」するというのでサバイバルイタリア語だったりもします。

あれ、すごく脱線しましたが、とにかく、近くのバールで美味しいカプチーノ(1ユーロ)でギリシャ問題についてレプッブリカ(新聞)を読む事30分、あっという間に時間が経ちました。歩いて戻って行くと、エミリオさん、すごい満面の笑みで私に薄汚い大きなエアコンフィルターを見せつけてきました。それはもちろん私のローランギャロス号のフィルターなんですが、まあよくもこんなに隙間なくキッチリと詰まったな、と感動するほど芸術的に木の葉にまみれたフィルターでした。「一応リチャージもしといたよ、でも多分これが問題だと思うよ」とフィルターをブンブン振るんですが木の葉は一枚も落ちません。フィルターも新品に交換してくれて、ドキドキしてお値段を聞いてみたら信じられない安い料金を請求だったのでホッとしてのもあって私も満面の笑みでありがとう!と車に乗ったら私の車、エアコンで冷え冷えでした。しかもこのときまだ9時40分。イタリアでも、たまには、何かがものすごくスムースにサクっといくことってあるんだなと在住10年目にして、なんだか胸熱です。

さて自分のために書いておくと、2月18日にモルドヴァに行ったと書いてからその後はどんな生活だったかというと:

  • 2月24日から3月08日までつくば&東京(日本):休暇
  • 4月15日から4月22日までパリ(フランス):OECD出張
  • 5月03日から5月05日までミラノ(イタリア):ミラノ万博出張
  • 5月07日から5月08日までノーベル賞受賞者ファイアー博士を迎えたセミナー開催
  • 5月10日から5月15日まで北京(中国):GMI出張
  • 6月04日から6月12日までつくば&東京(日本):ホームリーブ
  • 6月22日から6月26日までキシナウ(モルドヴァ):ワークショップ出張
  • 6月29日から7月03日までナンシー(フランス):出張に帯同(休暇)
  • 7月05日から7月07日までジュネーヴ(スイス):コーデックス総会出張

という感じですね。今月は来週モーリシャス出張と月末から8月上旬にかけてまた日本へ行く予定が入っています。これからも細々ですがコツコツ書いていこうとおもいますので宜しくお願いします。ひとまずバックログの下書きをアップロードから始めます。

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[2015年4月12日にこのエントリを書き始めましたが放置してしまっていたので8月になってアップしています]

2013年に、「デキる」見た目は重要か。と題して雑誌の引用に終始しただけの大したことないことについてつらつらと書いたんですが、その時に「特集ではもうひとつかなり私の興味を引くものがあったのですが、それはまた是非次回に紹介しようと思います。」と書いたのに2年近くもほったらかしにしてしまったことに気づいて、慌てて続編を書いています。それはデジタルIDについて。雑誌の記事では「認めましょうよ、同僚をグーグルしたくなったことあるでしょう?でも、忘れないで、彼らもあなたに対して同じように思っています。」という出だしで始まり、SNSのリンクドインの中の人が、「バーチャル印象」について語っています。以下雑誌記事の意訳(多少説明を付け加えたりしてます)です。

--以下引用(意訳)--

たくさんの女性が仕事上の好印象を保つためにいつも頑張っていますが、なぜかオンライン上の印象についてはほったらかしです。ウェブ上のあなたの存在はあなたというブランドの価値を見せるために非常に重要です。以下のことに気をつけてオンラインのデジタルIDを完成させましょう。

1. ブログを書く
見た目もよく、頻繁に更新されるブログは実はあなたをマーケティングするための良いツールです。あなたをグーグルするひとの目にとまるでしょう。外部のヘッドハンターの目にも、仕事以外の部分で全体的な評価をもらうのにも良いでしょう。ワードプレスで始められます。

2. ニュースアラートを設定する
自分の業界に関する最新の情報やイベントなどに精通するため、ニュースアラートを設定しましょう。そのような情報についてツイートしたり、オンラインのネットワーク上でディスカッションしたりするのは良いことです。その度あなたの考えを共有したり、他のひとの考えを聞いたりするのは大事なこと。業界の大物の目にもとまるかもしれません。なぜなら彼らも絶対そうしているから。

3. あなたの論点を強化する(パワーユアポイント、でプレゼンソフトのパワーポイントと掛けてます)
あなたが頻繁にパワーポイントのプレゼンを作るのに時間をかけているのなら、デスクトップだけでその生命を終わらせず、スライドシェアで世界に共有しましょう。あなたの業界のひとも必ず見るはずです。

4. リンクドインをやる
あなたの評判や能力を他のひとの評価に頼らずに作る一番シンプルなものがリンクドインです。プロフェッショナルなコネクションも作れます。シンプルなプロフェッショナルな写真も付けましょう(人々を魅了する笑顔を忘れずに)。[注:まあこれはリンクドインの中の人が書いてますからオススメ度がたかそうですが、なんとも言えませんが、確かに人物をグーグルするとリンクドインの写真は結構トップに来ますよね。そして自己紹介的なものが他人の評価より先に来て欲しいのは確かなので確かにアカウントを作っておき写真をアップする価値はありそうです。自分の写真が絶対に他から漏れない人は写真をアップする必要はありませんが、どこからか絶対に漏れてしまう、という人はそういう写真がトップにくるよりは自分が選んだプロフェッショナルな写真がトップに来たほうがいいでしょうね。]

5. コネクションを向上する
先を見越したやり方であなたのプロフェッショナルコネクションを維持しましょう。ウィークリーのリマインダーを作って大事なコンタクトにはちょくちょくメールをしたり、ブログやツイッターにちょこっとコメントしたり。小さなことが何か大きなことのきっかけになることもあります。ふとしたタイミングが大事ということもあるでしょう。

6. 推薦してもらう
前職の上司や同僚に、リンクドインやブログにコメントしてもらって推薦してもらうのはとても良い自己マーケティングです。

7. 定期的に掃除をする
フェイスブック、ツイッター、インスタグラムなどのプライバシー設定に気をつけて、プロフェッショナルとプライベートをしっかりと分けて確認することを怠らないように。プライベートな写真は職場の上司に見せなくても良いものです。

--ここまで引用(意訳)--

だそうです。共感したり、それはちょっと無理、と思ったりいろいろですが、まあちょっと古いですが「欧米か!」っていう感じというのが大まかな感想ですね。まあ欧米なんですが。

他にも「効果的なネットワーキングのための5つのルール」というのも紹介してありました。

--以下引用(意訳)--

ネットワークを構築するのはキャリアを伸ばすのに必須です。仕事上の重要人物との関係性をよりよくするために大事な5つのルールがこちら。

1. 「ネットワーク」という言葉を動詞として使わない。
あなたがネットワークを「構築する」のです。あなたが「ネットワークする」のではなく。こういうふうに考えると、このこと自体はそんなに怯えなければいけないことでもなく、そんなに軽薄なこと(浅いこと)でもないということがわかると思います。

2. あなたのコンタクトを図で表してみる
あなたの電話やメールに返事をしてくれるある人が、あなたにとって個人的な友人ではない場合、その人はあなたのネットワークの一部です。あなたのネットワークがとても限られている場合、それはあなたのキャリアにとって良いことではありません。

3. 他人を助ける。
あなたが日頃から他人を助けていない場合、あなたはネットワークを構築していないと言えるでしょう。誰かのために何かをすることによって信頼を得られます。でも逆ではない(信頼を得るために助けるのではない)。もしあなたがイベントに参加して、講演者の話がためになったと思うなら、メールをして感謝を伝えましょう。フィードバックを伝えるのはプレゼントを贈るのにも相当します。そしてその人はあなたのことを覚えてくれるでしょう。

4. 質問する。
大きなイベントでは自分のことを話すばかりでなく相手についてたくさん質問しましょう。そしてそこで誰かにその人を紹介できるようになるのも大事です。「彼女がクレアスミスですよ、彼女は...」という感じに。

5. 物事は実現してこそ。
イベントに招待されることがあまりないのであれば、イベントを自分でやっちゃいましょう。1ヶ月に1度の夕食をして様々な人と知り合うのも良いでしょう。あなたのネットワークは広がるはずです。

--ここまで引用(意訳)--

だそうです。まあそうですね。最初のやつが面白いですね。確かに、ネットワークする、って何?って思いますよね。自分のネットワークを構築する、のほうが建設的ですね。字面通りに。

というわけで自分的にはメモしておきたかったのでご紹介でした。単なる引用ばかりですが私はちょっと考えさせられたので。以下SNSに関する私の持論を書きますが、一方的な持論なのでSNSが嫌いな方は読まないでここでおしまいにしてくださいね。

ソーシャルメディアの活用について、最近「いやーわたしツイッターのアカウントすら持ってないし」「フェイスブックきらいなんで」と宣言する人々に辟易しているので、上の記事のようにSNSに対してポジティブなものをみると、なるほど、と思えるので好きです。アカウント持ってないことはひっそり思っていれば良いだけで、別に宣言することはないと思うのです。アカウントもってる?と聞かれたら「いえ持ってません」と答えて終わりにすればいいのではないでしょうか。「持ちなよ」「えーどうして」としつこく言ってくる人にはきっぱりハッキリ理由を言ってもいい(というか言うべき)ですが、「わたしそういうのはやらない主義なの。なぜなら...」という人って何なんでしょうか。まあ確かに理由に関しては興味深いのでついしっかり聞いてしまいますが、わたしのように別に主義も何もなく、惰性で「えーなにこれ?」という感じいろんなソーシャルネットワークでアカウントつくりまくりの場合(とはいえ実際に使っているかと聞かれると小さな声になります)、「やらない主義」宣言を聞くと、わたしは「やる主義」宣言をしなければいけないのかとプレッシャーを勝手に感じます(そしてそんな主義ないので心もとない)。わたしに限って言えば、別にツイッターもフェイスブックも好きでも嫌いでもありませんが、これだけ社会現象になると、仕事上知っておいたほうがいいかもと思ってアカウントは持っていますが、特に主義はありません。しかもどちらも最近の10代の若い子は離れつつあるとかいう噂もあるし、次がいつ来てもおかしくないですよね。いずれにせよ大変失礼な言い方になりますが、「やらない主義」宣言は「スマートな俺(私)はSNSに踊らされてないぜ自慢」に聞こえちゃうことも、なきにしも、あらず、です。勝手なこと言ってスミマセン。

私自身の結論としては、万一グーグルされた時に備えて(まあ滅多にないでしょうけど、これを書きながら思ったんですけど、英語でグーグルされたり日本語でされたり、どちらの場合もあり得ますよね)デジタルIDの向上に努めるべきかな、と2013年にふと考えたのに2年間もそのままなにもせず過ごしていたので自戒のメモでした。

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France Dec 2014すっかり1月も終わりそうになってきていますが、みなさま明けましておめでとうございます。

さて2014年の年末ですが、主人のAさんが日本から遊びに来てくれたので、せっかくなので閑散期のモンサンミシェルに行ってみようということになってさくっと行ってまいりました。世界遺産の中に泊まっちゃおうということでホテルを予約しましたが、実はモンサンミシェルは日本人が保護保全しているんじゃないかというほどの日本人の数でびっくりしました。もしかしたら季節の良い時は世界各国からいろいろな人が集まるのかもしれませんが。

でもやっぱり島の中に泊まることによって、一般の人が入ってこれない時間(厳密には入ってこれますが、現在は車両は長い橋の前までしか入れないため、長い橋を渡るにはこつこつ歩くか、無料送迎バスに乗る必要があるんですね。で、その無料バスの最終と始発の時間の間は、観光客は外からはなかなか入ってこないのです)になると、一気にまわりがしんとなって、なんとなくですが昔の巡礼者が来ていた頃のモンサンミシェルの雰囲気はこうだったのかなと思えるような状況になります。朝も散歩してまわりましたが、思ったほどは寒くなく、とても良い雰囲気でした。ただ、一番下まで降りて、橋の近くに行って島の全体像を写真におさめようと思ったのがそもそもの間違いで、門を一歩出ると、この島全体は実は信じられないほどの強風にさらされているのです。ちょっと出ただけなのに、私もAさんも、本気で飛ばされるかと思いました。冬のモンサンミシェル、全くあなどれませんね。

その後もパリに数日滞在して年末のゆったりしたパリを楽しみました。でも年末ってみなさんがお休みのせいか、観光客の数はやはり多めですね。知りませんでした。そのあと大晦日の夜にローマに帰って、Aさんは仕事始めの5日までイタリアでゆっくりして日本に帰って行きました。

今年も2月以降は出張がいくつかしっかり入っていてそんなにゆっくりもできないかもしれませんが、こつこつこのウェブサイトも機会があれば更新していこうと思います。相変わらずゆるい感じだとは思いますが、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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炊飯と論文

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Cooking rice with le creuset今日、ふとタックスフリーのとあるお店でルクルーゼのココットロンドの24センチが110ユーロという破格だったので衝動買いし、とりあえずご飯を炊いてみました。はじめチョロチョロなかパッパ、とつぶやきながらやってみたところ、5合の大量のご飯が本当にあっという間に炊きあがりました。ルクルーゼ炊飯は実はどうなの、といつも思っていたので、ついに実験できて嬉しいです。ガスで炊くのはやっぱり美味しいよねぇと思ってはいたんですが、味に集中するからなのか何なのか、食べてみるといつもより甘くて美味しい気が、しないでも、ないです。あと、写真ではもう混ぜたあとなので伝わりづらいのですが、蒸らしたあと、蓋を開けてすぐのお米、光って立ってました。キレイ!と思わず言ってしまうほどでした。

ところでこれで思い出したんですが、私は小学生の時に6年間姉と一緒にYMCAのボーイスカウトガールスカウト的なクラブ、インディアンズクラブというものに入っていて、そのクラブは月に2回(2週間に1回を6年間ですよ!)本格的すぎるアウトドアを修行的に行うクラブだったんですね。「キャンプを楽しむ」というよりは「キャンプを生き抜く」といった感じでした。小学生にはちょっと辛すぎるサバイバルだったと思います。3時間以上山を登ったあげく、「これキャンプ場?」と思うような何もないところにテントをたてて(今時のブワっと広がるやつじゃなくてシート状態で床と上のテントが別になっている古典的なやつです)、トイレがない場合はトイレを造り、そのあたりからそれらしき石を拾って来てはかまどを作って、山登り中みんなで手分けしてリュックにぶら下げてせっせと運んだ飯盒で必死にご飯を炊く、というのがそのクラブではほぼ日常でした。

調理のときはタイマーなんてないので、お米を洗って浸水させたら、みんなで「デューティー」といいながら清掃をしたりして時間をつぶし、山に枯れた木を拾いに行っては「それ幹の皮が濡れてるよ」とかお互いに注意しながら木の切り株の上でナタをふるって薪を準備するのです。ナタを使うときは軍手をしているのでそこまで大事には至らないのですが、インディアンズクラブの子供の誰もがナタで切り傷をつくってました。私も未だに左手の人差し指にスっと線が入っています。私の両親を含め、みなさんそんな傷を見ても「へー頑張ったね」というような対応でしたが今ドキの親御さんだったら大変なことになってたでしょうね。そして「リーダー」と呼んでいた大学生のボランティアの人にマッチを2本ほどもらい(貴重)、細くささくれだった小枝に祈るように火をつけ、お米を炊いていました。細い木の枝を飯盒の蓋に押しつけ、「沸騰した!」となるとゴウゴウ燃えている薪は取り除かれ、炭状態になったものだけにするか、あるいは飯盒をぶら下げている枝をさらに高くして火から遠ざけたり、と「弱火」にする苦労があったことを思い出します。そして木の枝を押し付けても何の反応もなくなったら火から下ろして、飯盒を逆さまにして草を敷いた地面に置きます。そして何故か、大量の草で飯盒の底をこれでもかとばかりにゴシゴシするのです。これをやっておくとあとで洗う時の苦労が全く違うのです。そしてできたご飯はもちろん成功作もあれば失敗作もあるのですがそんなの関係なく、本当に心の底から美味しいと思っていました。「プロセスの苦労」というものが食べ物の最高の調味料になるのですね。芯が残っていようが、水っぽくなってしまおうが、コゲコゲになってしまっていようが、ニッコニコしながら美味しいね!と友人同士お互いを褒め合って、みんな一粒残らず食べていました。

最新式の高級炊飯器でスイッチポンでできるご飯も確かに美味しいですが、プロセスを経て心理的に美味しく感じているご飯って、舌の上では科学で解明できない何らかの化学変化が起こって美味しく感じるんでしょうね。何が言いたいかというと、まったく論理的に説明はできませんが、ルクルーゼのごはん、炊飯器のご飯より確かに美味しく感じました。

さて炊飯についてはこれくらいですが、前にお伝えした論文がやっとやっと印刷されたのでお知らせです。"State of the art on the initiatives and activities relevant to risk assessment and risk management of nanotechnologies in the food and agriculture sectors"(「食品と農業分野におけるナノテクノロジーのリスク評価とリスク管理に関する計画や活動の最新の状況」というような和訳です。長くてすみません。)というタイトルなんですが、なんと11月19日までは無料でフルテキスト読めるので興味ある方はその日までに是非ここからダウンロードしてみてください。その後はElsevierの購読してない方は有料になるそうです。いやぁ長いプロセスでした。やっと終わりです。次は何を書こうかしら。

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Yorkshire Soap Co.ヨークで自由になる時間は数時間ほどしかなかったのですが、中心地をせっせと歩いて、ちょこちょこと買い物をすることに成功しました。写真はおやつみたいに見えますが、Yorkshire Soap Co.のバス・トラッフルズといういわばバスボムのようなものです。すごくいい香りでかわいらしいです。今日さっそく使ってみたのですが、みるみるお湯に乳白色に溶けていき、そして中からシアバターが出て来ました。おかげでお肌しっとりつるつる(あるいはそうなった気がしただけかも)。

そういえば昨日ローマの空港から電車で帰って来て、家に到着したのはもう夕方の5時になっていたんですね。でももうすぐローマを離れてしまう友達のCが、最後に土曜の夜遊びをしよう!というので、夜の9:45の待ち合わせで始まるまさにイタリア人すぎる遊び方をしてしまうことになりました。結局美味しいお食事と、ワインと、おしゃべりだけで時間はどんどん過ぎていって、気づいたら午前2:30です。久しぶりにバールから「そろそろお店しめます」と宣告を受けてしまいました。他にもたくさんお客さんはいたのでそこまで恥ずかしくなかったのですが、ちょこっと反省しました。

Cの友達のSも一緒にいたのですが、ふたりは月曜日の明日、ナポリに遊びに行くというので、ナポリが大好きな私としてはいろいろとおススメの場所をさきほどせっせと書いてメールしました。やはりナポリのピザは食べるべきだし、卵城の景色は見るべきだし、いろいろと外せないこともたくさんあるのですが、本場のできたてスフォリアテッラだけは忘れずにね!と念押ししておきました。ああ、ナポリに行きたくなってきました。

日曜日の今日は比較的のんびり過ごせました。読みたかった本を2冊読んで、上にも書いたようにバスタイムで癒され、明日から1週間また頑張ろうと思えたのでこのままの勢いでしばらく過ごせたらと思います。

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Copenhagenもうすっかりローマに帰って来ていつも通りの生活に戻っている私ですが、気持ちは主人と両親と旅行の思い出にひたっています。写真で分かるようにコペンハーゲンでは例に漏れずちゃんとザリトルマーメイド見てきました。でもお分かりのように、ちゃんとその場所までバスでせっせと行って見てきました。前日にちゃんとボートから背中を見たにもかかわらず、です。ボートからだと背中しか見えないというのが、なんとなく顔を見たいと思わせる憎い演出な気もしてきますよね。

このコペンハーゲンのザリトルマーメイドは日本人観光客をがっかりさせる世界3つのうちのひとつだそうですが、別にがっかりしませんでした。これだけをみるために、結構ステキな水辺の公園をしっかり歩くし、ワイワイしていて路上パフォーマーもいたりするし、お土産屋さんもそんなにいっぱいいるわけじゃないのでいい感じですごくタッキーなお土産(人魚姫のマグネットとか!)を買えるし、そんなにぼったくりでもありません。まあ、世界3大がっかり,と言われてから行くとそんなにがっかりしない、という心理的なものかもしれませんね。

それでどうやらほかの2つはブリュッセルの小便小僧(マネキンピス)とシンガポールのマーライオンということになっているらしいですが、クリックしたら分かるように私もブリュッセルはがっかり制覇したので(別にがっかりしませんでした。私のフリッカーのコンタクトになっている方なら見えるこの写真で分かるように、ものすごく嬉しそうです、見えない方ごめんなさい)、どうやらリーチがかかって次はシンガポールか!という気分になってきました。不思議なものですね。

コペンハーゲンですが、予想通り物価が異常に高くて倒れそうになりました。例を出すと一杯のスタバのトールラテが800円以上。空港のペットボトルのお水は空港価格を考えたとしても高すぎる500円以上。日本の倍と思ってもいいかもしれません。これがほとんど税金ということです。北欧の社会保障が進んでいるという話は日本でも議論になりますが、こうしてベースとなる物価、お給料、すべてがこの税金を払っても大丈夫なくらいしっかりしていないとなかなか難しいんでしょうね。でも同じく社会保障が進んでいるというフィンランドの物価はそこまで高くないです。日本と同じくらいかな、というイメージです。でも人口が全く違います。ニーズも違うし、なかなかいきなり日本が北欧を真似するのは難しいかもしれませんね。

さて私にとってこの夏は読書の夏でした。久しぶりにたくさんの本を読みました。私の嗜好から高尚な本はなかなか読めないのですが、たくさん読んだ本の中で唯一、ちょっと高尚だったかもしれないと思えるエリザベスストラウトの短編集がすごく良かったのでご紹介です。「オリーヴ・キタリッジの生活」。珍しく日本語翻訳板を読みました。原題は彼女の名前だけの「オリーヴキタリッジ」。最近専らiPadで本を読む習慣がついたし(電子書籍が主流になると世間で言われ始めてから結構時間がかかり、現に私の最初のeBookについてのエントリは2000年だったので13年以上かかりましたが、やっと去年くらいからついに電子書籍が私の中での読書の主流になりました)、本屋さんでしっかり時間をかけて本を買うことがなくなってしまった私は、本屋に行く機会があるとつい、見さかいも無くいろいろたくさん買ってしまいます。これもそのひとつ。短編集でひとつひとつが独立しているとはいえオリーヴさんが超主人公ともいえます。表紙のの絵が非常に忠実な現代アメリカの朝食後を見せていて、不思議と懐かしい気分になったので、いわゆるジャケ買いです。オリーヴさん、最初は好きになれるか心配でしたが好きになりました。私にとってオリーヴといえばポパイの彼女ですが、あのオリーヴさんとは全く逆といっていい性格。なのに憎めないのはなぜ。

ローマももう秋を迎える準備ができているように見えます。9月の出張をひとつ終えたらしばらくローマにいる予定なので、ローマの秋を楽しもうと思います。

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Genevaちょっとバタバタですが、週末をローマで過ごし、月曜日働いてからスイスはジュネーヴまで飛んできました。明日から姉妹機関の世界保健機関(WHO)で会議です。写真はホテルの窓からシリーズ。場所はお分かりの方はお分かりだと思いますがすごく便利なところにあります。歩行者天国的なスタバも近いので、すでに初夏のジュネーヴで冷たいアメリカンコーヒーをいただけて、ちょっと脱イタリアな感じを楽しんでいます。ものすごくお天気が良く、お部屋もエアコンがついていたくらいだったんですが、夕方からは日本の真夏の雷雨のようなスコールでちょっとびっくり。明日は天気がいいといいなと思います。

さてローマでの週末ですが、ブリュッセルから帰って来たばかりだったので、土曜日は家の事をやっていたんですが、友達のCからテキストメッセージが来て、日曜日は郊外の湖にピクニックにいこうよ、と誘ってもらったので行ってきました。Lago di Martignanoです。アンドレオッティのおかずミニパンをたくさん買って行って、Cはおいしいパスタサラダを作ってきてくれたので、私、C、Cの旦那さまのGと5ヶ月になる双子ちゃんのZとAの5人で日曜の午後をのんびりしてきました。太陽の下で、ゴロゴロして、本当にリフレッシュできました。本当のことを言うと、今月は出張もたてこんでいるし、なるべくなら引きこもっていたいという気持ちが強く、誘われた時には億劫な気分だったんですね。でもローマで(単身赴任の)一人暮らしをすると決めたときに私が決めたのが「よっぽどのことがないかぎり、お誘いはYESで」というもの。こういうことを言ったり書いたりするとびっくりされるんですが、実は、いつも前向きに、軽い気分で、いろいろな人からのいろいろなお誘いにYESって言うのって実は私の性格からはすごく難しいことなんです。私の小さい頃のことを知っている人はみんな知っていることですが、私の本来の性格はすごく内向的なんです。だから何でもYESと言うことにしよう、と決めたのはすごく大きな決断だったともいえます(大げさ)。それで、ここ8年以上は、よっぽどのこと(前から決めていた予定や体調など)がないかぎり、どんなに億劫でも、自分に言い聞かせてひとまずYESと言うことにしています。そして、もちろん直前まで億劫がってグズグズしていることも多いのですが、絶対ドタキャンはしない、というのをさらに付け加えて自分をプッシュしています。そんなそこまでして、と思われるかもしれませんが、私にとってはとても大事なこと。そして、あとから考えるとYESと言って良かった!と思うことばかりなんですよね。さらに、いつもYESと言っていると、自然にお誘いも増えるし、その分経験や刺激も増えるし、お友達も増えるし、楽しい時間も増えるし、本当にいいことばかりなのです。で、今回も例外ではなく、行って本当に本当に良かった。イタリア人はみんな太陽が大好きですが、太陽って程度の問題はあるにせよ、精神面でのなんらかの治癒効果があると思うんですよね。いろいろと内に籠って悶々としていたこと(仕事の事など)がパーッと晴れました。Cの家族にもすごく癒されたし。

さて明日から真面目に会議に取り組んできます。あとほんの少しの我慢で日本での休暇が待っています。頑張ります。

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出張もちょっと落ち着き(といっても今週もまた金曜日から出張ですが)、ローマで毎日せっせと地味に仕事しています。今日はちょっといろいろと考えさせられたことを書きとめておこうと思って書いています。というのも、これから書くことに私個人の結論が出ていないので、もうちょっと時間が経ったときに自分はどう考えるのか非常に気になったので。

以前に何度も書きましたが、国際機関で働く私の環境は良い風に言えば「国際的」で逆に言うと「価値観バラバラ」です。価値観がバラバラというのは、別に良いことでもなく悪いことでもありません。価値観がみんな同じ、というのがよくも悪くもないのと同じです。昔は同じような環境で生活してきた人というのは同じような価値観を持つものなのかなという意味で、同じ文化圏の人、例えば日本人同士などだと価値観は近づくものかなぁと思っていました。でも多分そんなことはないですね。まったく違う宗教、文化、生活環境、趣味、などなどであっても、価値観が近いという人はいるものです。そして同じ宗教、文化、生活環境であっても価値観が違う人はいると思います。たとえば家族など。私はたまたま私の姉が大好きなので仲良くしたいのでベッタリですが、価値観が同じかどうかと言われるとうーん、という感じです。どちらかというと、姉のことが好き過ぎて、私が姉の価値観に追従するので同じような価値観になっているという状態だと思われます。兄弟姉妹で価値観が全然違うという人々もたくさんいることでしょう。

また当たり前のことを書きますが、「仲良し」というのが価値観が同じということではないのは当然ですよね。私にはローマには本当に頻繁に会ってひたすらしゃべりまくる友人が3人いて、イタリア人のA、ルクセンブルグ人のC、リトアニア人のDなんですが、みんなの価値観が同じとは到底思えません。でも3人とも本当に個別にですが仲良くしてくれていつどんなに長い時間を一緒に過ごしても全く飽きることなくずーっとおしゃべりできる友人です。で、価値観が違うのになぜ仲良くできるか。それは相手を尊敬・尊重しているのと同時にその相手のことが多分好きだからですね。好きだと相手がどんなに違う人生を送っていても、どんな考えを持っていても、おおらかな気持ちで「へぇそうなんだ」と受け入れることができるからだと思うんです。それぞれ全く違う宗教や人生観を持っていますがお互いのことを違うからといって「それはこうあるべき」という話は全くしません。だから居心地いいし、好きだと思えるし、一緒に過ごす時間が充実するんだと思います。

ところが最近職場の知り合いの日本人の女性(複数)とお話していると「(大人の)女性は化粧せずに外にでるべきじゃない」という話になりました。言ったのは相手の複数の方です。調べてみるとどうやらこれって日本では多数派みたいですね。考え方としては「(大人の)女性のすっぴんなんて誰も見たくないのに、見せるべきではない」という感じなんでしょうか。見苦しいものをみせるな、という。で、そこで思うんですが、年齢を経た女性のすっぴんって「見苦しいもの」なんですか?すべて私の主観ですが、上に書いたイタリア人のAなんて50歳近いですけどすごくスポーツを楽しむタイプで、いつもさわやかな素顔(すっぴん)です。とっても素敵です。Dはママですがいつもキレイにお化粧しています。彼女もいつも美しい人です。Cもアラフォーのママですが私はCがお化粧しているのはこの2年間で3回くらいしか見たことがありません。ほぼ毎日会っているのに、です。でも彼女はすっごくキレイな人です。私は3人ともすごく魅力的な人たちだと思っています。現実問題よくモテます。みんなパートナーがいますが。男の人はどうなんでしょう?お化粧なんてしませんよね。それはいいんでしょうか。30代や40代の男性になるとやっぱり肌は10代20代とは違いますよね。どっちがいいかは人に寄ると思いますが。それはそれで別に「見苦しい」ということにはならないんでしょうか。女性だけが「見苦しく」なるんでしょうか?化粧をしないなんて「常識はずれ」ということになってしまうんでしょうか。

私の今の段階の結論は、お化粧はしたい人がしたい時にすればいいんじゃない?という感じです。誰から強要されるものでもなく、社会のためにするものでもなく、ただひたすら自分のためにするものだと思いたい。私も化粧するかしないかでいえば、化粧する日の方が多いです。が、肌が乾燥しすぎて荒れているときなんかは保湿と日焼け止めだけ塗って出かけることも少なくないです。ファンデーションなんかつけると逆に肌の調子が悪くなりそうだから。でもそれはすべて自分のため。別にすっぴんでも自分が「見苦しくない」と思っているわけじゃないです。だから社会的に「(大人の)女性は化粧せずに外に出るべきじゃない」と言われると非常に抵抗を感じてしまいます。人のことや社会のことを考えて化粧するかどうか決めるなんて、ちょっと前後しますが下の方に書いたイスラム圏の話をチラっと考えてしまいます。

また「(大人の女性は)膝上のスカートをはくべきじゃない」という話も出ました。これもなぜ?という感じだったので聞いてみるとやっぱり「キレイでもない脚を見せるのは他人に迷惑だから」とか「年齢相応じゃないから」という非常に社会的な理由でした。年齢相応って誰が決めているんだろう。イタリア人のおばあちゃんたちはピンクのミニスカートでピンヒールで歩いていることも良くありますが私にはすごく素敵に見えます。それは年齢相応じゃないってこと?歳をとったからそういう好きなものを買って着れるということはないんでしょうか。似合えばなんでもいい、という人もいますが、なんで似合ってなかったらダメになるのかが分からないです。ほっとけばいいじゃないですか。すごく親しい友人だったら「もっと似合うものがあるんじゃない」くらいの助言はするかもしれませんが。

だから私の現在の結論は誰でも好きなものを好きな時に着ればいいんじゃない?という感じです。それが時として場にそぐわないことはあると思います(仕事の場など)。そのときはその人はそれなりのソフト制裁を受けてしまうんじゃないでしょうか。それはそれでその人が選んだ道。他の人が「あの人おばさん(おじさん)なのにあんな服着て」と言ったりするのは単なる悪口なんじゃないかと思ってしまいます。それぞれ着たい服を着て、したいファッションをすればいいと思います。もちろん裸で歩いたりするのは犯罪なのでダメですけどね。とりあえず法律の範囲の中で。

だってイスラム圏の厳しいところでは女性は(老いも若きも)髪の毛を出してはいけないというところがあると思います。その理由は「過剰なセックスアピールだから」です。でもそんな法律に対して、なんてバカバカしい、と思うのは実は偏った価値基準なんですよね。その社会ではそういうことになっている。だから法律があったり、守らない人には社会的制裁があったりするんですね。今世界のほとんどの国で裸で歩いたりするのは法律でダメとなっていたりしますが、それはそれでその社会ではそこがラインなんですよね。私は別にヌーディスト賞賛しているわけではありませんが、裸でもいいよっていうビーチで裸の人を悪く言ったりはしませんよね。それと同じです。その裸がキレイだろうがそうでなかろうが、別にどっちでもいいです。洋服だって似合ってても似合ってなくてもどっちでもいいです。好きなものを好きなときに着ればいい。

でもまぁ、勝手な話ですが私も私で、この考えが当てはまるのは私以外の人の場合だったりしますね。誰が何を着てようがどんな化粧をしようが(しまいが)実際本当にどうでもいいです。私はそんなことでその人を判断したりしません。臭かったり不潔だったりするのはイヤですけど。で、自分はどうするかというと、やっぱりうっかり私はその社会の雰囲気についつい合わせると思います。日本では多分ほぼ毎日化粧して、露出は少なめで、という感じにしてしまうでしょうね。なぜかというと一緒に歩く夫は純粋な日本人で日本の社会で生きている人なので、なるべく目立たないようにしたいから。だって日本のようにそういう価値観が大多数の(年齢相応にすべきという)社会だと、うっかり「悪口」を言われちゃうじゃないですが。悪口できれば言われたくないじゃないですか。しかも彼までも言われるかもしれない(奥さん変な格好だね、とか)。こんな風に書くとまるで彼のためにというように見えるかもしれませんが、めぐりめぐって結局は自分のためです。でもイタリアではもうちょっと自由です。日によって化粧したりしなかったりだし、可愛い靴を買ったときは短めのスカートを着たりするときもあるし、すごく暑い日は耐えられなくてノースリーブを着たりします。別にそれが自分に似合うと思っているからじゃありません。そういう服が着たいから、あるいは好きだからです。アメリカではほぼ毎日ジーンズでした。大学スウェットとかも良く着てました。楽だったし好きだったからです。それが良いか悪いかとかは別に問題ではありませんでした。人のことをおしゃれだとおもったりダサいと思ったりすることはあってもそれを口に出したらそれって単なる悪口ですよね。

そして髪型についての話にもなりました。その日本人の方いわく「大人の女性がストレートロングでおろしておくべきじゃない」そうです。正直ちょっと怖いと思いました。心の底から、「なぜ」なのか分からないからです。なぜ?と聞くと「若い女性とはちがうんだから年齢相応に」とか「おばさんになると髪の質が変わって美しくない」とか言っていました。それは主観では?と思うことばかり。髪の毛の質が美しくなくても、若くなくても、別におろしていてもいいじゃないですか。その人が好きでやっていることだと思うんです。まとめておくと髪の毛の質が良くなるとでもいうのでしょうか?不思議です。私は気合いを入れて髪の手入れだけはやっていますが、別に年取ったからじゃありません。髪の手入れが好きだからです。そして絶対他人のためにはやっていません。100%自分のためだけにやっています。きれいな髪の毛だときっと自分が嬉しいからです。でも髪質の問題で、パサパサになっている人を見て「パサパサだーおろさなければいいのに」なんて言ったりするなんて悪口以外の何でも無いと思うんですがどうなんでしょうか。思ってもいいけどほっとけばいいのに。

でもまぁ、そういう考えがあるというのは良くわかりました。国際機関で働いている日本人にもさまざまな価値観があるというとても良い例です。私は自分が好きな人には「これのほうがいいからこうしてほしいな」とか「こうだったらもっといいのに」とかすごくおせっかいをするタイプで、それで鬱陶しいと思われることがなきにしもあらずですが、自分があまり興味がない人には自分でもびっくりするほど全く何も感じないし、何も言いません。多分何も思わないんだと思います。それなのに「一般的には」とか「常識で考えて」とかいう理由で「これはこうあるべき」という考え方にはちょっと怖さを感じます。でもまぁ私も日々学んでばかりなので5年もしないうちに「やっぱりこれはこうあるべき」とかいう考え方になってる可能性もまったくないとは言い切れません。しかもこう書くことによって「『これはこうあるべき』と思わないべき」と思っているのも実は同じ問題だったりして。ちょっとマトリョーシカみたい。

というわけでこれを残しておき、2020年頃にまた読み返してそのときどんな風に思うかを楽しみにしたいと思います。

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