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プチマドレーヌ

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せっかくパリで買ってきたプチマドレーヌの焼き型ですが、主人のAさんに美味しいマドレーヌを食べさせてあげようと意気揚々と7月に帰国したときに日本に持って帰り陥ったのが、なんと、型の幅が長過ぎて日本の家のオーブンにはいらないという不測の事態。がっかりしてすごすごとまた焼き型をスーツケースに入れてローマまで持って帰ってきたので、リベンジをはたすべくローマの我が家の小さなキッチンにある意外にも大きなオーブンで、ケープタウンから帰ってきたこの週末、マドレーヌをせっせと焼きました。

そして出来上がったのが写真のマドレーヌちゃんたち。大きさとしては人差し指と親指で円を作ってみたときの内円の大きさほどの小ささです。左の2つが表をむいていますが、マドレーヌはこの表の真ん中のぽっこりがなければマドレーヌとは呼べないというほど大事な部分らしいので、こうして無事に小さいながらもちゃんとしたマドレーヌが焼けて嬉しかったです。

レシピとしては、バターを100グラムくらい溶かして(冷蔵庫に残っていた分をとりあえず全部つかいました)卵を2個といたものに、小麦粉120グラムくらい+ベーキングパウダー、お砂糖半カップくらい、を適当に入れてぐりぐりとかき混ぜ、なめらかになったところで生クリームをいい感じの手応えになるまで入れて生地を作りました。お菓子作りというのは分量がものすごく大事なのでこんな適当に作るのは本当は良くないんですが、生地の手応えさえ押さえていれば大丈夫。つまり、何度か作ってみて生地の雰囲気を頭にたたきこめば、あとは適当にできるようになるという、練習と経験の積み重ねが大事な作業(だと思う)。あと、ものすごく大事なのはお砂糖をケチらないこと。カロリーを気にして少なくしがちですが、食品科学的に、お砂糖の分量というものは焼き色、膨らみ方などに超強烈な影響を与えるのです。料理本などのレシピを参考にするとき、甘さ控えめにしたいからといってお砂糖の分量を大幅に減らしたりするとまったく膨らまなかったりして失敗の原因になります。

さて焼き型にはオリーブオイルを塗ってカロリーを気にしてみました、というのはウソで、生地に、私の冷蔵庫にあったバターをすべて使ってしまったのでバターを塗りたくてもできなかったのでした。でも焼き型がちゃんとした鉄板なのでご覧の通りの焼き色になりましたよ。逆に、味としてもバターが多すぎず良かったと思いました。タイマーを数分おきにセットしながらオーブン170度でみていたんですが、私の小さな浅い焼き型だと12分で完璧な色になりました。型が小さいためあまりにもたくさんできてしまったので今日職場でみなさんに差し上げました。フランス人の上司や同僚が喜んでたくさんもらっていってくれて嬉しかったです。なんだか、本場の人に認められた気分(別に特に認められた訳ではないけれど)。

バターを溶かし始めてから全部焼き上がるまで1時間弱しかかからなかったので、この小さくて浅い型だと素早くお菓子が必要なときにも便利だ!と思いました。また今度お客さんが来たりするときに作ろうと思います。そうだ、今度はフォーションのオレンジピールとかレモンピールがあるので、そういうのを入れてみようかな。チョコチップもいいかも。この前ネミで買ってきたイチゴ風味の紅茶を入れてみても美味しいかも。

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オフィスのいのちたち

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私は昔からかなりやり手な植物キラーで、「簡単だよ」といわれたポトスも水やりさえ不要なサボテンもなにもかもことごとくどんどん殺してしまうタイプなのですが、私のオフィスに4つ置いているプラントもいつも命の危険を感じていると思われます。言い訳をするわけではないのですが、出張や帰国で2週間ほどオフィスをあけたりすることが多く、その間に同僚がときどきはお水をあげてくれたりもするのですが、みなさん忙しくて私のオフィスにわざわざ行かないということもあって、出張から帰ってみると植物達は死ぬ間際のような状態だったりして毎回心が痛みます。

そんな私でもなんとかキープできているのがこのアンスリウム。ハート型の葉っぱが愛らしい植物ですが、これは特にかわいらしいもので、花(というより苞)がピンクなのです。一年を通して次々に苞が色づくので常にピンクがオフィスにあって嬉しい気分になります。上の写真は新しい苞。いま2つが開いていて、2つ新しい苞があります。

ところで先日7月に日本から帰って来てみたら、もうひとつ窓辺に置いているスパティフィラム(こちらもアンスリウムに似た苞のある植物で、私のは白です)が完全にカラカラになってご臨終間際かと思われるほどひどい状態になっていました。全ての茎が折れ曲がっていて全ての葉がしわしわになって下に降りていたんですね。あれはかなり泣けました。そこでちょうど鉢がヒタヒタになるくらいのたっぷりのお水をバケツにいれてそこにしばらくつけておいてみたところ、わずかですが数本の葉が立ち上がりました。頑張って健気に必死に水を吸っている!と思うとさらに涙が出ます。5時間ほどつけたあと水から出して、それから毎日コツコツとお水をたやさないように、もう復活できない葉にはゴメンねといいながら切って栄養が元気のある葉のほうに行くようにして1ヶ月、今やっと全ての葉が復活しました。でもまだ写真を撮るにはかなり病的な見た目だし、しかもかなり葉を切って捨てたので苞がつくにはこれからまた数ヶ月必死で葉を増やす必要がありそうです。がんばれ私のオフィスのいのちちゃんたち(というよりがんばれ私)。

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Cafedellapace.jpg映画のプロモーションになるだろうということで、勝手に写真を載せていますが、これは来週から全米公開になるジュリアロバーツの新しい映画、"Eat, Pray, Love"の1シーンみたいです。ぱっと見ただけで分かる、この特徴のあるストリートとこの壁。ここは私も大好きな(と以前に紹介したこともありますね)Caffe della Paceです。ナヴォーナ広場から少し奥に入った「平和通り」という名前の古いストリートに存在感大で鎮座しているといった感じの古いカフェ。かといって敷居が高いということはなく、アペリティーヴォに立ち寄ってふらりと外のテーブルに座ると、「何飲むー?」という友達感覚のウェイターさんが来てくれてサーヴしてくれるタイプのカフェ。夕暮れ時に街行く人を眺めながらのワインなんかがすごく美味しくてしかもお手頃なお値段だったりして、チェントロになかなか行かない私も行けば立ち寄りたくなるお店です。

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ローマの海といえばオスティアの海。ローマ市内から車で30分で到着します。日曜日の今日は朝から近所のバールで友達で職場の先輩でもある日本人のMちゃんとカプチーノの朝食をとったあと、ビーチ沿いのリストランテでランチしようということになって行ってきたのがここ、"Blu"というビーチ&ラウンジバー&リストランテ&カフェ&フィットネスセンターという何でもアリの会員制の施設。Bluは当然イタリア語で「青」という意味ですが、その名の通りデコレーションも写真のようにオスティアの海と同じ色の青をアクセントに、真っ白な家具で統一されていてとてもカワイイです。オーナーのシモネッタさんもかわいくて、彼女の趣味がよく出ている感じ。ウェイトレスのユニフォームもかわいくて、白いサブリナパンツ(レギンスみたいに細い)に白に細いブルーのボーダーのAラインチュニック。どこで買えるんだろうと真剣に考えるほどキュートでした。ちなみに私たちのテーブルをセットしてくれたウェイトレスのフランチェスカさんは「わたしはフランチェスカです」と日本語でしゃべりかけてきてすごく可愛かった。大学で日本語を勉強したらしいです。

お食事は当然新鮮なお魚たっぷりのメニューが中心で、私たちはトロのターター(生ですね)にお醤油とショウガのアンティパストを頼んでMちゃんはボンゴレのスパゲッティ、私はカラマーリやエビなどのフリッティにしました。おいしいサルデニアの白ワインもいただいてお昼からかなり非日常のバカンス気分。デザートにイチゴ味とチョコ味のジェラートをいただいて、「アポロチョコっぽくておいしいねー」と大喜びしました。コーヒーまでいただいて、その間たっぷり3時間半。太陽はさんさんと降っていますが日陰は涼しく、風も気持ちよく吹いているのでかなり気分よくランチをいただきました。Mちゃんがここを見ている可能性は少ないけれど、連れて行ってくれてありがとう!また行きたいな。今度はビーチへ!

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ネミの野いちご

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先週の土曜日、日本から遊びにきているイタリア人のRと一緒に朝食をということになったので、いま私の部署にインターンに来てくれている日本人のRさんと一緒にカプチーノとオレンジジュースとコルネットの朝ごはんをしたんですが、そのあと、ちょっとドライブにいこうということになって、ローマから20分くらいのドライブで到着する、カステッリロマーニといわれる、昔のローマの貴族の避暑地にいってきました。

まずは美しいカルデラ湖のある小さな町、ネミへ。前の週に友達のTさんと、「週末どこかいく?」というはなしをしていて「ネミは?」と提案してもらったにもかかわらず、結局プランはなりたたなかったんですが、それを勝手に採用してしまったのでした。思いつきで決まってしまったので、一緒に行けなくてごめんねTさん。ネミは写真の、小指の先くらいのサイズの甘くて美味しい野いちごが特産。町に入るとすぐ野いちごの果物キオスクがあってそこでひとパック買ってつまみながら町をうろうろしました。

ローマの私の友達は週末旅行が好きで、すぐローマから離れたがりますが、いざ離れてみて何をするかと思えば、バールに入ってテラスでコーヒーを飲みながらだらだらおしゃべりしたり、ちょっと歩いてはまたレストランにはいってだらだらおしゃべりしたり、と結局ローマでやってることと何も変わらないことをやっていて面白いです。でも周囲の人をウォッチングするのは知らない町では楽しいことですね。私たちもイタリアンマダムのシャープなファッションや、イタリアのかなり高齢のおばあさまたちの高いヒール靴についてディスカッションしました。楽しかった。

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週末を家で。

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週末ももうおしまいですが、今週末はずっと家ですごしました。土曜日の朝から日本のAさんや実家の母とiChatでさんざんおしゃべりしたあと、友人のGとAを呼んでいたので3人でランチ。炊きたてたけのこご飯に錦糸卵をかけたものと、お豆腐のお味噌汁、春エビとアスパラガスの塩炒め、ポテトのスフレ、シチリアチェリートマトとバジルのサラダというメニューになりました。11時半に起きて1時までの1時間半で準備という超特急だったのであまり手の込んだものは作れなかったけれど。飲み物はGがサレントの美味しい赤ワインを持ってきてくれました。最後はイチゴとお米のジェラートと日本茶で締めましたよ。ガールズトークで、Aとはもうすぐ行くヘルシンキの話、Gとは火曜日にEuro Gardenという私の職場の近くにあるナーセリー&ガーデニングのお店に行く話、みんなで夏のバケーションの話などしてかなり盛り上がりました。ハっと気づいたらもう夕方でみんなで名残を惜しみながらお別れ。

それから私はゆっくり片付けをして、見よう見ようと思いながらずっと見ていなかったUgly Bettyの最終回を鑑賞。ロンドンの風景がすごく良かったです。終わってしまって残念。でも確かにネタ切れな気配もたくさんありましたね。

日曜日の今日は朝からAさんとビデオチャット中に突然インターネットが絶不調になり、ついには完全に切れてしまいました。ということで私のひまつぶしツールが全て使用不可になってしまったので、ちょっと家のことをしようと思いつき、今まで懸案事項だったことをすべて紙に書き出し、片っ端からやっつけていくことにしました。まず思いついたのが、ロンドンで買って以来超お気に入りでヘビーに使っている紅茶用の銀製品セットを磨く事。銀って磨かずにいると赤っぽい銅色と黒ぽいサビにまみれてひどいことになりますが、銀磨きできゅっきゅっとこするとみるみる銀の美しい輝きが戻ってくるので心が洗われる様な気分になります(単純)。

それから母に送ってもらったポカリスエットの粉末で1リットルのポカリ作り。最近朝喉が渇いて起きる事が多く、脱水気味だなぁと思っていたのでポカリスエットがあると助かるのです。ついでに昨日調理したエビの残りの皮むき。明日のお弁当にいれるつもりです。それから近所のともだちに大量にもらっていた大量のブラッドオレンジがいい感じに熟していたのでせっせとしぼってオレンジジュースを作りました。あと半分はあるので早く食べてしまうか、何かゼリーのようなものに変化させなければいけません。これは月曜日か火曜日でも大丈夫かも。

あとは昨日食器洗浄機に入れておいた食器が全部乾いていたのでそれを戸棚にしまっておしまい。今日はこれから明日のお弁当のご飯を炊けば、全部完了です。週末家のことが集中的にできてとてもスッキリしました。来週も1週間がんばりましょう。

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ひとり暮らしのお料理

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先日、私の実家の母におねだりをして日本の食材をたんまりと送ってもらい、幸せいっぱい日本食な日々をすごしていた私ですが、3食3日も日本食三昧して自分をひたすら甘やかした結果、いや、たまには「イタリアならでは」の食事をしなければ、というような変な強迫観念に襲われ、とりあえず購入してきたシチリア産のチェリートマトで料理しました。といっても20分でできあがってしまいましたが。

大きなステンレスポットをアツアツに熱して、トスカーナのオリーブオイルをぱーっと入れ、スライスしたガーリックをシャーッと炒めて、ちょっと色づいていい香りが漂った瞬間にトマトを投入。緑色のはバジリコの千切り。写真ではいまいち伝えきれてませんが、エクストラバージンのオリーブオイルのさわやかな黄緑色と、真っ赤に熟したトマトと、バジリコとガーリックの香りとなにもかもがまさに「イタリア!」という感じになったので慌てて写真を撮ったものです。つくったのはチャバッタというイタリアのパンを使って煮込む、パッパアルポモドーロというトスカーナ地方の農村の家庭料理。イタリアのパンはすぐ固くなるので、こうした2次利用的な美味しい料理があるのもイタリアならではなんです。固くなったパンをチーズのように削って作る料理もあるくらい。

それにしてもこのトマトの量を見てお分かりと思いますが、一人暮らしのお料理って一人分をつくるのは非常に難しいんですよね。だからついいつも多めに作ってしまいます。そのおかげで私の冷凍庫には数々のおかずのジップロック詰めがどんどんたまっています。というのも、昨日作ったものを今日また食べたい、と思わないため、お弁当にでも入れないかぎり、つい3日ほど忘れてしまうのです。3日で思い出せばいいですけど、1週間ほどたつと、冷凍されているので完全に安全とはいえ、気分的に「古い」気がしてしまってなんとなーくイヤイヤ食べたりしてしまってもったいない。プラス、そのころには「xxを作りたいな」という新しい興味があったりしてさらに冷凍おかずを解凍する気にならなかったり。

ひとりで暮らしてる他のたくさんの方々はこういう悪循環をどうしてるんでしょうか。私もそれなりに一人暮らしをした年月は過去にもあったんですが、今ほど料理をしなかったのも確かなので、自分がこんな悩みを持っていたことはなかったような気がします。毎日ふつうに当たり前のように料理を始めたのはAさんと暮らすようになってからだし。

今日も夕食が終わってから、「ああ久しぶりにワールドフェイマスなポテトサラダ(自称)を作り置きしたい!」という衝動にかられ、3日分ほど大量に作ってしまいました。まあポテトサラダはお弁当に持って行けるし冷凍できないので、多分すぐになくなるとは思いますが。一人暮らしのみなさんは「ひとりぶん」のお料理、どうしてますか?

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先週末から今週末までローマは「文化週間」というのをやっていて、信じられないことに、様々な遺跡や美術館やみどころが無料です。コロッセオも無料。フォロロマーノも無料。一年に1、2回こういうチャンスはあるんですが、イタリアはきちんと「予定」というのをあまりたてないので、数週間前(あるいは数日前)にならないと日時が発表になりません。でも偶然この週にローマにやってきた旅行客はすごくラッキーでとても嬉しいでしょうね。

それで、私は友達でローマっ子のGに連絡して、せっかく天気がいいから木曜日にパラティーノの丘でお弁当持ち寄ってランチしよう、と約束して、お気に入りのパープルのギンガムチェックのブランケットを用意して、パニーノとオレンジジュースと新鮮なイチゴをお弁当箱に詰めて持って行ってきました。通常は入場に13ユーロかかるパラティーノですが、当然無料なので行列もなくすんなり入って目指すべくは一番高いところにあるオルト(ボタニックガーデン)。Gはブルスケッタに真っ赤に熟した自家製トマトとパルミッジャーノ、そしてドライパイナップルを持ってきてくれました。私の大量のイチゴを見て「イチゴとパイナップルっていうのが私の一番好きなジェラートの組み合わせなの!」とGが目を輝かせたのでふたりでイチゴとドライパイナップルを組み合わせて食べたら本当に幸せな気分になるおいしさでした。写真は去年とったものですが、この写真の右側にお庭が広がっています。オレンジの木やレモンの木、ローマ松の木もたくさんあって気持ちの良い日なたと木陰のバランスがすごく良いところ。

このパラティーノの丘の上にあるオルトはOrti Farnese (Farnese botanic gardens)、ファルネーゼ植物園(複数形)というもので、16世紀のもの。ローマはどこでもそうなんですが、とくにこのあたりは紀元前のものに始まっていろいろな時代の建造物にかこまれているので、16世紀というと最近のような気がしますが、かなり歴史のある庭園です。有料のせいか手入れも細かくしてあってこんなふうにピクニックできてしまうのがもったいないほど。

最後に、このオルティ・ファルネーゼについての私の好きな紹介文を、私のローマ生活のオールタイム参考書であるRobert Kahn氏編集の"Rome"からクォートしておきますね。

Farnese Gardens (16th century)
Visit the upper gardens of the Palatine on a spring day - the smell of stone and freshly raked leaves and cool shade are unforgettable. by Gianne Harper (Artist and painter)

ファルネーゼ庭園(16世紀)
春の1日にパラティーノの丘の上にあるこの庭園を訪れてみてください。遺跡の石の香りや新しく芽吹いた木の葉の香り、そして涼しい木陰は忘れられない思い出になるはずです。ジャン・ハーパー(芸術家・画家)

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凛として。

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kamome.jpg日曜日の今日は朝の9時半にイタリア人の友達のAとバール朝食の約束をしていたので嬉々として出かけました。行き先は日曜日も開いているAndreotti(オスティエンゼにあります)。先日ふたりで週末パリに出かけたのがすごく楽しかったので、またふたりでどこかに行きたいねぇという話をしているときに、私が「ヘルシンキは?」と提案するとびっくりするほど大きな声で、"ANDIAMO!" (Let's go!)とAが目を輝かせたので、5月の週末あたりに調整してみることになりました。

そこでそのままの流れで、じゃあ予習をそれぞれしようということになって、Aは会社絡みの安い航空券を手配、行きたいところをチェック、私はヘルシンキ関連の本や映画などをチェック、ホテルを選ぶ、などなど分担もできました。11時にヨガのクラスに行くというAとバイバイして私はそのままDVD屋さんへ。日曜日も開いているか心配だったけれど午前中だけ開いているということで、ギリギリセーフでひとつだけ、映画をレンタルしてきました。しかも日本の映画。私は今日のこの日までこの映画について全く知らなかった、「かもめ食堂」。原作は群ようこさんで、映画のための書き下ろしらしいじゃないですか。豪華ですね。

そしてそんなに期待もせずに、背景に映るヘルシンキの街を観察しようと思ってみてみたんですけど、小林聡美さん主演、と見たときのイメージがまったくそのままで期待を裏切らないほんわかした映画で嬉しくなりました。少しだけ出てくるフィン語(フィンランド語?)にはイタリア語の字幕しかついていなくて微妙に分かりづらかったけれどあとは日本語で十分でした。それにしても小林さんが片桐はいりさんと出会う本屋さんの雰囲気が私のココロにど真ん中ストライク(カフェの全体の雰囲気も、カフェの食器もかわいくて素敵)。そして家で片桐さんがごはんを一口たべて止まってしまったところはポロポロと泣けました。私がこのシーンの何に共感しているのかは全く不明ですが。そしてコーヒー。私も今日から「コピ・ルアック」って言いながらやろうって思いました。ってさっきコーヒーを煎れたときに既に言うのを忘れましたが。

まあこのように、いろいろ細かいポイントはあるんですが、一番心をつかまれたのは、小林さん演じるサチエの「凛とした」感でしょうか。日々の自分のルーティンを崩さず、詮索せず、迎合せず、感情的にならず、情を入れすぎない。かといって閉じてしまっているわけではないし、違いを受け入れるし、上手に忘れる。こんなことができる人っていうのはなかなかいないと思いますが、なかなかいないと思うからこそこうして惹かれます。いいな、とスクリーンの外側からにっこりできます。

おいしいコーヒーや、キレイに焼いた塩鮭や、カラっと揚がった唐揚げや、美味しく炊いた白いごはんや、それをきちんと握ったおにぎりをいただきたくなります。シナモンロールもね。

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粉末緑茶に涙。

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2週間の日本でのバケーションを終えてローマに帰ってきています。また夏前に一時帰国する予定なのでホームシックにはなりようがないのですが、ちょっと感動した事があったので。

前回Aさんが遊びに来てくれたとき(いつだったっけ)に、様々な日本のお土産を持って来てくれたのですが、生まれて初めて持ってきてくれたのが日本の粉末緑茶。私はローマでお急須も持っているし、緑茶も毎回日本に帰る度にいろいろと見繕っておいしいものを買ってきているので、何故、今、粉末緑茶かな?と疑問に思わないでもなかったのですがありがたくぽーんと冷蔵庫に入れておきました(別に冷蔵庫にいれなくてもいいものなんですけど)。そして冷蔵庫の片隅に忘れ置かれること数ヶ月。今回日本から帰って来てわりと空っぽな冷蔵庫をあけてみて、その箱に気づいてハッとして賞味期限をチェックしてみると2010年の5月1日となっていました。つまりあと数週間しかない。

もったいないからとりあえず緑茶を作ってみようと思ったんですが、粉末緑茶って初めてで、あけてみると一人暮らしに便利なように、コンパクトに1杯分パックになっているんですね。なんとなく感動です。しかももっとすごいのが冷水にも溶けるという点。すごーい!と思ってさっそく火曜日の朝、お気に入りのショッキングピンクのステンレス保冷水筒(直飲みタイプのもの)に冷蔵庫に冷やしておいたブリタの水でその粉末緑茶を溶かしてオフィスに持って行きました。

そしてオフィスで数時間仕事した後、「あ、そういえば今日は水筒持ってきてたんだった」と思いだして、何も考えずごくっと飲んだ瞬間。日本にいる間何度も飲んだコンビニのペットボトル緑茶の味がのどに流れ込んできて、それがあまりに自然で大感動しました。しかも異常に美味しくて涙が出そうになったりしたんですけど、一体なんだったんでしょうか。

そこでさらにこの粉末緑茶を利用してみようと思って冷蔵庫にあったこれまた賞味期限があと3日という生クリームと戸棚の中にあった板状ゼラチン(イタリアで粉末のゼラチン見たことないんですけど、どなたかどこにどんなのが売ってるかご存知の方いらっしゃいませんか)と牛乳で作るパンナコッタにいつもは抹茶パウダーをいれていたのをやめてこの粉末緑茶を入れてみたところ、苦みがなくてダマができなくてまろやかなかなり好みの味に出来上がりました。私のパンナコッタは甘くないのも特徴なんですけど(4人分作るのに砂糖を小スプーン1杯程度しか入れない)、粉末緑茶で作ると抹茶の粉で作るより色がキレイだし(抹茶の粉はちょっとくすんだ色になってしまいますよね)新しいものを発見した気分です。自家製お茶漬けとかにも使えそうだし、いろいろ可能性がありますね。

件のパンナコッタは友達にあげてしまいましたが、明日はまた水筒に冷たい緑茶つくって仕事にいこう、と思いついて夜のうちから仕事に行くのがほんのちょっとだけ楽しみな気分です。あ、仕事に水筒を持って行くのが、の間違いですね。それにしても今更ながらイタリアにペットボトル緑茶がないことに突然気づかされた日でした。実はあってもなくてもいいものかもしれないけれど。

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Caffè?

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仕事中、朝の9時半頃になるとオフィスに誰かがやってきて私に"Caffè?"と聞いてくれます。つまり「コーヒー飲みにいかない?」ということです。イタリアでは朝食がかなり軽視されていて、家で食べて来ない人もたくさんいます。そのかわりこうして9時半から10時頃にコルネットと呼ばれるイタリア風クロワッサン(バター抜き)と一緒にカプチーノをいただいたりして朝食としてしまう、という人が多いんですね。私は職場の駐車場確保のために朝は始業時間8時半に対して7時頃に到着するようにしているので家からヨーグルトなどを持参して職場で朝食をとることが多くなってきました。

私はもともと、私の両親の影響でコーヒーは大好きで高校生の頃くらいから朝食にはコーヒー、ケーキをいただくときはコーヒー、食後のコーヒー、といろいろな機会にコーヒーを飲んでいました。それが大学生になってからさらに増えて一人暮らしでも朝からかならずドリップコーヒーをいれて、学校やバイトから帰って来てもコーヒーを、とコーヒーだらけの生活でした。バイトもコーヒーに力を入れているドーナツ屋さんだったので(一度煎れて30分たったら廃棄してしまうほどの力の入れ具合)幸せな休憩時間のあるバイトでした。

アメリカに行ってからスターバックスの生みの土地であるワシントン州に住んだためドリップコーヒーだけでは飽きたらず、エスプレッソ系のコーヒードリンクも大好きになりました。私が渡米したのは1996年なのでそのころ日本にも第一号のスターバックスができて、日本にも「カフェラテ」だの「カフェマキアート」だの、一応イタリア語なんですけれども多少アメリカナイズドな言葉が入ってきましたよね。自宅にもエスプレッソマシンを購入して毎朝、毎晩と楽しんでいました。

今住んでいるイタリアは当然コーヒー天国です。1ブロック毎に小さなローカルなバールがあるし、観光地でなければカプチーノはだいたい安くて60セントから高くて1ユーロ程度。コーヒー(エスプレッソ)は50セントから70セント程度でしょうか。当然ローマ市中心部の観光客が集まるところで席に座って飲んだりすると、ぎょっとするほどのお値段のこともあります(3ユーロなど!)。でもたまたま観光地にいるというときは、そんなことは気にせずにコーヒーを飲んだりします。つまり、私にとってコーヒーはコーヒーでしかなく「ああ、コーヒーが飲みたい」というときにお財布の許容範囲で美味しいコーヒーが飲めたらそれが一番大事なことなのです。

イタリアのバールではレジで支払いをして、レシートを持ってバールのカウンターにいってバルマン(バリスタ)さんと目が合い次第注文をするのが一般的です。バールやバルマンによってその「キュー」はさまざまで、"Prego?"(注文どうぞ?)と丁寧にいってくれる時もあれば"Ciao dimmi?"(やあ、言って?)とかなりカジュアルに聞かれることもあれば、無言でじっと見られる場合もあります。それでもなんでもいいのです、私は私の好きなコーヒーさえ手に入れられれば。それで注文しますが私は普通のカフェが基本的に好きなので"un caffè, normale per favore"(コーヒーをひとつ、普通のをください)とやるか、ちょっともうちょっと濃いのがいいときは"un caffè, doppio per favore"(コーヒーをひとつ、ダブル(ショット)でください)とやります。朝だとカプチーノなどが欲しいので"un cappuccino per favore"ですね。

上に出てきたスターバックスの「カフェラテ」はイタリアでは通じたり通じなかったりするでしょう。「カフェ」はコーヒーで「ラテ」、正確には「ラッテ」は牛乳です。ほとんどのところでは思った通りのいわゆる「カフェラテ」が出てくると思うのでそこまで心配はいりませんが田舎だと「?」ともなりかねません。日本やスターバックス等でいう「カフェラテ」が欲しい場合は「ラッテマッキアート」というと間違いないでしょうね。「マッキアート」とはイタリア語の受動態で「マーク(しみ)をつけられた」というような意味なので「ラッテ(牛乳)」にエスプレッソのしみがついた状態が「ラッテマッキアート」というわけです。逆に「カッフェマッキアート」も同じで「カッフェ(エスプレッソコーヒー)」に牛乳のしみがついた状態ですね。上の写真はトールグラスに入っているのがラッテマッキアート、手前がカッフェノルマーレです。私の家の近所のホテルのバールでいただきました。ホテルのカフェはだいたい高いのですがクオリティが高いこともときどきあって私は嫌いではありません。がやがやわいわいしていないのも良い感じ。

週末に朝早く起きて「さて今日の予定は」なんてベッドの中で考えたりしているときに「とりあえずコーヒーでも飲もうかな」と思いついた時のワクワク感ってすごいなぁといつも思ってしまいます。2度寝ができそうなくらいふんわりしていた私の脳みそもサクっと起きて貧血+低血圧なのにガバっと起きたくなってしまいます。そこをなんとか我慢してゆっくりと身を起こしてキッチンでコーヒーを準備する幸せ。沸かしている間にお気に入りのカップを準備したり、コーヒーのためだけのテーブルセッティングをしたりして、かなり好みな時間です。そして私のコーヒーポットが「コトコトコトコト」と言い始めたときの慌ててキッチンに走らされる感じもなにもかも全部まとめて好きです。

職場で友人や同僚と"Caffè?"と言い合って屋上のテラスで飲む時間も幸せの時間。カウンターで注文してからバルマンが無造作にぽんぽんと置いてくれるコーヒーを受け取る時間の小さな幸せ。「マッキアート」で白いハートができていたり、ときどき3つのハートになっていたりして幸せが倍増、3倍増してしまうことも少なくありません。

週末の朝に近所の友達が眠そうな声で電話をかけてきて「コーヒーいこう」と誘ってくれることもよくあって、そういうのはだいたい11時ごろなので早起きの私はもうすでに朝のコーヒーは1ラウンド終わってしまっているのですが、それでも二つ返事で行ってしまいます。土曜日、日曜日の遅い朝のバールは大人気で老若男女みんなでおいしいカプチーノとおしゃべりで盛り上がっていて、家では作れない系統のペイストリーを頼んでブランチ代わりにしてしまうのです。朝、すっきり目覚めさせてくれて、わくわくさせてくれて、幸せな気分をくれて、同僚や友人との社交の潤滑油にもなってくれて、しかもすごく美味しいコーヒー、いつもありがとう。

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毎年2月の第1、2週頃を目安に、イタリアでは謝肉祭、カルネヴァーレが行われます。イタリアに来て初めて気づいた事の中に、世の中にはラテン語源の言葉がたくさんあるんだ、ということがありますが、このカルネヴァーレ(英語だと当然カーニヴァルですね)もそんな言葉のひとつ。カルネとはラテン語で(イタリア語でも)お肉のこと。ヴァーレはラテン語で「行け(去れ)」ということで、断食の前に行われるお祭りってことらしいですね。イタリアで有名なカルネヴァーレはヴェネツィアで行われるもので、仮面舞踏会などで有名なのではないでしょうか。ローマでは子供達が仮装したりダンスパーティなどがあったりちょっとしたところでパレードなどがあったりします。

イタリアでこういうイベント事で欠かせないのが食べ物です。写真のお菓子はこの時期になるといろんなバールやパスティッチェリアにどんどん並ぶお菓子で、イタリア語では「キアッキエーレ」と呼ばれてます。「ぺちゃくちゃおしゃべりする」というような意味もあります。が、これは「イタリア語」であって、実はローマではそんなことをいっても「ん?」「ああ、これね」というちょっと鈍い反応になると思います。というのもここでは「フラッペ」と呼ばれているから。それで調べてみたんですが、たよりになるWikipediaによると以下のように呼び名は土地によって全然違うようですね。同じ食べ物のことなのに。

bugie (Genova, Torino, Imperia)
cenci o crogetti (Toscana)
cioffe (Sulmona, centro Abruzzo)
chiacchiere (Sicilia, Campania, Lazio, Sardegna, Umbria, Puglia, Calabria e a Milano)
cròstoli (Ferrara, Veneto, Trentino, Friuli, Venezia Giulia)
fiocchetti (Montefeltro e Rimini)
frappe (Roma)
galàni (Venezia, Verona, Padova)
intrigoni (Reggio Emilia)
rosoni o sfrappole (Parma, Modena, Bologna, Romagna)
sfrappe (Marche)
sprelle (Piacenza)

揚げ菓子なのですが全然油っこくなくて私は好きです。粉砂糖がこれでもかというほどまぶしてあるので洋服が真っ白になります。その辺を汚さずに食べるのはほぼ無理なのでお行儀のよい人には無理です。この時期にはこのお菓子を友達と贈り合ったりして楽しいのです。私もこの量をイタリア人の友達のAにもらいました。即職場に持って行ってみんなにお裾分けしたんですが、こういう季節感のある食べ物ってわくわくしますね。しかもカルネヴァーレってなんとなく春の到来を喜ぶもののような気がするので、まだ冬の寒さのまっただ中とはいえ、心が浮き立つ気分がして幸せになります。ちなみに今年のAsh Wednesdayは2月17日だそうなので、カルネヴァーレの最終日はその前日、2月16日で、アメリカではこの火曜日はパンケーキを食べる習慣があったと思うんですが、イタリアではどうなんでしょうね(滞在5年目に入ったのにまだ知らない)。

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ハマム

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昨日仕事が終わってから仲良しのリトアニア人のDと一緒にハマムに行ってきました。6時半の予約で出たのは9時近くだったので2時間半みっちりゆったり。

この写真でわかるように、このスパはローマ遺跡を改築して作ったもので、見た目すばらしいです。水曜日と金曜日は女性だけの日なのでみなさん全裸でうろうろしてます。まずはこのタイルの台かまわりの大理石の台に座ってあたたかいお湯を浴びたあと、泥ソープをぬりまくって毛穴を開きやすくします。しばらくこのお部屋でのんびりしたあとは奥の熱めの蒸気サウナへ。15分程度で心拍数があがって滝のような汗が出てくるので落ち着くのをまって出ます。また20分ほどのんびりしたあとまた熱いお部屋へ、というプロセスを何度か繰り返すと自分でもはっきりわかるほど皮膚が浮いてくるので、そこでここでお仕事をしている水色のシャツを着たお姉さんに声をかけます。

そこでやってくれるのがターキッシュスクラビング。全身をくまなくスクラブしてくれるんですね。そのあと清潔なシャワーに入るのですがそのとき完全に古い角質を一枚脱いだ!という実感がわくのが強烈にうれしいんですよねー。そのあとのジャグジーでDとひたすらコイバナに花を咲かせたあと(彼女は久しぶりに激しく恋愛中)またシャワーを浴びて、ジャスミンティーをいただいてゆっくりしたあとかえりました。

今回おもわずお得なアボナメンティ(回数券)を買ってしまいました。だってどうせ行くのにやっぱりその度にお金を払っていたらもったいないかなと思って。そしたらかわいらしいメンバーズカードをいただいて、こんなことで超ハッピーになったりして、私って単純です。

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小六月

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昨日ローマでは12月だというのに、さんさんと太陽が照って数々の遺跡や教会に反射してとても美しい1日でした。そこで思い出したのが、この秋にちょっとだけ訪れた小諸(写真)。

私の愛読書である「千曲川のスケッチ」は、日本の山国の田舎での暮らし、厳しい冬の日々、ひたすら歩いて移動する修学旅行、などを先生から「君」と呼ばれながらなぞるような感覚で読んでいく本で、その細かい描写はまるで絵画のようで、人生の中で一度も訪れたことのなかった小諸という場所を文章から画像に変換し脳裏に焼き付けることすら可能にさせるものでした。

ちょっとだけ興奮しながら訪れた小諸からは千曲川という名称はなくなり、川にはダムもできていて半近代的な低いビルもあったりして私の想像とは残念ながら違ったものになっていましたが、秋深くなってきていたその時期のちょっとだけ不思議なあたたかな気候が記憶にのこりました。「小六月(ころくがつ)」という言葉を覚えたのはその「千曲川のスケッチ」を初めて読んだ13歳の時です。春の心浮き立つ気持ちとは少しだけ違っても、なんとなく嬉しい気持ちになる秋のあたたかな1日でした。

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1キロの松茸

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10月に、職場でとある大きめの会議があって、ブータンのカウンターパートの皆様とお仕事する機会があったのですが、そのときにお土産でいただいたものがこれです。ブータンでは松茸の需要はほとんどなく、ものすごく安いものだということで恐縮されていましたが、日本だと1キロって5万円を下らないのではないかと思って非常に驚き、こちらが逆に強烈に恐縮しました。国産のものだともしかしたら10万円くらいになってしまうようなものですよね。

そこでそのときにローマにいた日本人のみなさまにせっせと「松茸あります」とお知らせし、おひとりさま2本ずつお持ち帰りいただいて、私にも2本残ったので松茸ごはんに松茸のお吸い物に、はたまたパスタにもしたりして秋の味覚を楽しみました。ありがたいことです。

それでそのときに「こんな大量の松茸にお目にかかる事は滅多に無いはず」と思って記念撮影しておいたものが今日アルバムから出て来たのでこうしてフリッカーに載せることにしました。そのまま焼いてお醤油でいただいたりもしましたが、個人的には松茸ごはんが一番美味しかったです。香りの良いごはん、といったところ。

ローマはもうすっかり冬です。最近ちょっと不運が続いてちょっとストレス多めになっていますが、私自身は健康そのものなので不満をいえる立場ではありません。再来週の専門家会議のためにラストスパートをかけたら、そのあとは年末年始の休暇です。そのときたっぷり楽しむためにも、今はお仕事頑張ります。

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