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オスティアの海、メラミンな一週間

2008年09月28日

先週は両親が帰国してからというもの、毎日毎日例のメラミン事件で私の所属する部署は大忙しでした。プレスリリースを出したり、様々な国からのオフィシャルな質問状に答えたり。もともと食品ではないものに対する食品基準というものは当たり前ですがないので、「基準値は?」と聞かれても困るというのが現状だったのです。つまり、逆を言えば「プラスチックに含まれて良い牛乳の量の基準値は?」と聞かれるようなものです。

これからまた他の食品に二次的に使われたとしていろいろと挙がってくることと思いますがとりあえずは中国国内と輸入を許可している国がターゲットとなります。ですが、エスニック食品を扱っている商店などになると、故意でも故意でなくても不法に販売している場合や、中国旅行の際に購入したり中国から大量に仕入れてきたりして(スーツケースの中など)税関をくぐりぬけたりでくる場合もあるので、そういった経路で他国に入り込む場合も多々あると思われます。ので、各国の政府へのアドバイスとしては自国の食品輸入コントロールの強化をすると共に、対象食品の自国への流通経路を把握し、中国で製造された高タンパク紛状食品(粉ミルク、粉チーズなど)がある場合はそれらを検査、メラミンが検出されればリコール、という対処をするようにアドバイスしています。

一般消費者へのアドバイスとしては、まずは自国の政府の意見を聞き、一般に売られている食品の中にメラミン汚染食品があるかどうかの可能性を把握したあと、自分でできることとしては小さなショップなどで食品を購入する場合に対象食品を含め中国産の高タンパク紛状食材を含む食品を今の段階では避けることをおすすめします。

それと同時に、メラミンというものは極端な高濃度でないかぎり緊急を要する毒性は最低限であることや、この事件は食品安全の部分が大きく取り扱われているとはいえ、どちらかというとFraud(食品詐欺)の部分が大きいということを理解することが必要でしょう。なぜ食品にメラミンを入れるのか、そのあたりの製造側の心理を考えると、このような事件はメラミンに限らないということがよく分かると思います。松茸に五寸釘が入っていたというような事件もありましたが、カテゴリーで言えばまったく同じカテゴリーに入る事件です。中国政府も必死で対応に追われています。私の所属するFAOやWHOなども中国政府と協力してさらなる効果的な食品安全のシステムの構築に力をいれています。

最近の食の安全に関する事件がアメリカやカナダなどの先進国でも起こっていることを考えると、完璧なシステムのある国は残念ながら現時点ではないということも消費者は頭にいれておく必要があります。

とまあこういったことで毎日きりきり舞いでした。週末くらいはゆっくりしようと思ってオスティアの海まで30分ドライブして海辺のマクドナルドでマックフラーリーを買って歩きました。海のある景色は癒されますね。最後の夏日といった感じで、水着で日光浴しているイタリア人もたくさんいましたよ。

今日から

2008年09月01日

さて、9月1日となりましたが、ここを見てくださっている皆様、特に私に近い皆様にご報告があります。

昨日まで私の職場のFAOで、私は一時的な専門職員としてお仕事をさせていただいており、最初に定められた2年間をベースとしてさらに半年、3ヶ月と契約を延長していただいて仕事を続けてきましたが(正規職員以外の職員はそのような契約形態で何年もここで仕事をしています)、今回幸運が重なって、正規職員(食品安全専門官、リスク評価部門)として完全に就職させていただくことになりました。今までのランクからひとつあがる昇進(?)の辞令も頂いて嬉しい限りです。この就職にはさまざまな方面からのお力添えがあったとはいえ、自分勝手に、実はこの2年半強の仕事を評価していただいたような気がしておこがましくも、非常に光栄に感じています。

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トライアノ市場跡再び、そして食糧サミット

2008年06月02日

Mercati di Traiano

6月になりました。ローマはとても蒸し暑く、毎日恐るべき湿度と戦っています。でも日本の梅雨を考えるとこれは湿度がないと言ってもいいほどなので我慢がまん。写真は「またか!」と呆れられるかもしれませんが、私の好きなトラヤヌス帝の市場遺跡での写真。先月主人のAさんがローマに来ていたときに、行こうよ、と誘って行ってきたのです。クリックするとFlickrのページでほかの写真もたくさん見れます。こういう柱や梁に使われていた大理石の飾りがごろごろと落ちているのです。

こういうのを見て私が「うわー」と思ってしまうのはなぜかというと、つまり、このゴロゴロしている大理石は紀元前のものなわけですが、そんな「古い」ものはローマには掃いて捨てるほどあるのでそこまで驚きではない。何が驚きかというと、つまり、紀元後、たとえば西暦500年にも、これがここにあって、誰かがこの辺で生活していた、という事実があるわけです。そしてヨーロッパの中世の絵画などもイタリアにはたくさん残っているわけですが、こういったゴロゴロ遺跡が転がっている中で普通の人々が洗濯物を干している絵だとか、そういうのがあるわけです。当然20世紀初期の写真にもここで生活する乞食さん(っていっていいのかしら)がこの大理石に腰掛けて休んでいたりする写真が残っている。それが私の目を遠いものにしてしまうというわけです。すごいなぁ。

さて、最近日本のニュースなどでも、福田首相が行くか行かないかということでちょっとだけ話題になっている食糧サミット、私の働くFAOがホストしているわけですが、最初は私はサミット開催の3日間のビルディングパスをいただくことになっていたのに、なんと世界中からの参加登録者が3000人を超え、もともと3000人くらいが働いているこのFAO本部のキャパシティーが足りないということで急遽、テレワーキング(自宅で仕事)しなさいという指令が出ました。ちょっとミーハー気分でちらっと覗けないかなと思っていたのに残念です(当たり前)。

でも今回のことでFAOってなあに?と言っていた友達が、「やっとわかったよ!」とメールをくれたり、日本のニュースに我がディレクタージェネラルのジャック・デューフ氏が出ていたりしてちょっと内輪ウケでした。でも突然の3日間の自宅勤務、ちょっと嬉しかったりして。

追記:福田首相のスピーチをやっとみつけたのでどうぞ。

http://link.rai.it/s/20080603_fao00_b.asx&pub_id=243814&high=1

イタリア首相のベルスコーニが議長となり会議を進めていますが、このファイルの1/3あたりから福田首相が登場します。日本語だったことに非常に驚きましたが、ベルスコーニだってぐいぐいイタリア語でやっているのでOKでしょう。

仕事用携帯

2007年12月12日

今の仕事を始めてからまもなく2年にもなろうかという私ですが、私の職場、のんびり今頃私の出張の多さに気付いたのかどうかわかりませんが、突然携帯をもらいました。世界中で使えるサブスクリプション付きです。職場の携帯というのでそんなに期待せずにもらいに行ったら、ノキアの結構最新機種だったし(E65)スライド式の仕事仕様だったし(チームスイートなどがついている)ビデオトークができる3Gだったりで非常に驚き、そしてちょっとだけ小躍りしました。こういうガジェット大好きです。というわけですでに伝えなければいけない皆さんには番号をお知らせしましたが、「聞いてない!」という方がいたら連絡ください。これからは個人用携帯よりもこっちを良く使うかもしれません。

ローマに帰ってきてからしばらく体調が微妙だった私ですが、今朝は気分良く起き、食事もだんだん普通にできるようになってきました。家族のみなさんご心配おかけしました。今日はずいぶん仕事もはかどっているのでさらに機嫌まで良いです。今夜はローマの日本人会のみなさま(そうですそういうのがあるのです。ローマ在住の国際機関勤務邦人の会です)とのセミナーとお食事会なのでそれにも楽しく参加してこようと思います。

ETROのマルチストライプシャツ

2007年11月20日

ETRO's Shirt

今日は、アジアのミッション2つをかかえて3週間の出張のため、トランジットでバンコクにいます。といっても明日の早朝にまた出なければいけないので今回はエアポートホテルに滞在しています。わりと高級なはずのNovotelチェーンだし、タイのホテルにしてはびっくりするほど部屋代が高いので、豪華かも!と期待していたらまったくもって普通でした。大きな窓は何に面しているかと思えば空港の特大ホールです。びっくり。カーテンを開けるわけにはいきません。そしてベッドルームからバスルームが透けて見える仕様(写真参照)です。まあこれは別にイヤではありませんが。

ところで今回出発直前に、朝の6時半にメールがはいり、12月の頭に予定している大きめのワークショップのカウンターパートが突然、「ちょっと準備が間に合わないので延期できませんか」と言ってきて、目眩で倒れるかと思いました。今言うなんて、勘弁してくださいー。本番まであと2週間しかないし、全てはなにもかも手配してあるんですよ。参加者のみなさんはもうすでにチケットを買っているし。それでばたばたと電話をしたりメールをしたりして、なんとかキャンセルや延期を免れたところで空港へ。そこでもういちど電話をもらって最終確認して、まだ何も分からないなりにもとりあえずなんとかなりそうかなというかすかな気配だけをもらって、なんとか自分を落ち着けたものの、空港で何もできないので、いてもたってもいられず、フラフラとETROに行ってシャツを買いました(超言い訳)。

大好きなマルチストライプのシャツ。わざわざ持っていたグレイのスーツをひっぱり出して、色が合うかどうかを確認しながら試着しました。100%コットンなので縮むかな?と思って聞いてみたら、2人の美しいエトロ販売員のイタリアーネがほぼ同時に「縮まない縮まない」と大きなリアクションをくれました。彼女達、コットンシャツを40度の洗濯機でがんがん洗うけれど、エトロのだけは縮んだことがない、と自信たっぷりです。私は今回が初エトロですが私も試してみます。彼女達を信じて、私の腕の長さにピッタリなサイズを選びました。

それでなんとか心が落ちついたんですけど(?)、それはさておき、飛行機の中で、心配で心配で眠れるわけがなく、ローマからバンコクまでの10時間半ギンギンでした。起きていてもなにかできるわけでもないんですけどね。何なんでしょうねあの心理は。

それで空港のホテルの部屋に入るなりネットにつないで3時間メール書いて書いて書類つくってつくって、せっせと仕事してベッドに倒れ込みました。今すっきりとして起きて、またフォローアップのメールをしているところです。参加者の出身国のFAOオフィスのみなさんがすごく協力してくれるので本当に助かります。涙が出そうなくらいに親切です。

まあでも、よく考えると、いつもパニックになっても最終的にはなんとかなるし、今回もどうやらその流れになってきたので、大丈夫、と自分に言い聞かせます。しかも、その流れでエトロのシャツも買ったしね!

ミーティング三昧

2007年10月25日

今日は仕事の話のみです。朝6時に起きて7時半に朝食をとり、8時20分にお迎えの車にのってまずはFAO Nairobiオフィスへ。2人のオフィサーとブリーフィングしたあと、カウンターパートも現れてしばらく打ち合わせ。それから運転手さんを手配してもらって、10分ドライブ後10時から農業省のオフィサー、30分ドライブ後11時半からケニア食品医薬品局のオフィサーと立て続けに2つミーティングをしました。それが1時に終わって30分ドライブ後、ホテルでランチ、といわれてたんですがそのあとのお迎えの車が1時40分にくることになっていたので10分でランチできるわけもなくトイレにだけいってそのまま車へ。2時から公衆健康省のオフィサーとミーティングして3時に車にのり30分ドライブ後ケニア規格局のオフィサーとミーティング1時間半。今回のミッションのこと以外に1月に予定しているミッションについても話し合ったのでちょっと長くかかって4時に終わったのでうっかり渋滞に巻き込まれてしまいホテルに到着したのは午後5時半でした。ふー。

夜にまたカウンターパートから電話がかかってきて明日のコミッティーミーティングの打ち合わせをすることになっています。彼女は今日は忙しくて一緒に来てくれなかったので(ちょっと不満)ドライバーさんと私だけで、結構一人で方向音痴なのにお役所の複雑な建物の中をオフィスをさがしてうろうろしたりして大変でした。でも終わりよければ全て良し。

明日のミーティングがおわって、もう少し残っている別件のミーティングを3つこなせばだいたいミッションはおしまいです。土曜日、27日の午前中の便でローマに帰る予定。今日はレストランにひとりで行くのもつかれたのでルームサービスにしようと考えているところ。と、ルームサービスのページをみていたらマッサージを発見。1時間のRelaxing Holistic Body Massage Including Face & Scalpというやつで2,200ケニアシリング。って33ドル?安い!やってもらっちゃおうかな...。