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台湾とパスポート
1999年03月26日週末になりました。昨日の夜は、マキちゃん(実名を出せとの要望アリ)と長電話をしてお互いの春休みについて話しました。マキちゃんはひとりでニューヨークに行って友達を訪ねたりミュージカルを観たり自由の女神に登ったり(?)美術館めぐりをしたり、となかなか充実した旅行をしてきたらしいです。ところでこのマキちゃん、この5月で私と同時に卒業して日本へ帰ってしまうのですが、ボーイフレンド募集中だそうです(コレを書けと脅された)。マキちゃんは性格も良くて、テキトーそうに見えるけど実はとてもマジメな良いコです。私の2コくらい年下かな?1コかも。専攻はコミュニケーションで、難しいと言われるジャーナリズムを「ラクだよー、ペーパーだけだよー」といとも簡単そうにこなしていてとても好感がもてます(本当はそんなにラクではないはず)。タマに、好感がもてない日本人の女の子とかで、「もー、大変だよー勉強ー。栄養学なんてラクそうじゃん?わたしの専攻ったらXXXだからさー」なんて言っちゃうヒトがいますが(マキちゃんには誰のことがバレバレ)、私の考えではどの専攻も同じように難しくてたいへんだと思うんですよねー。それをいかにポジティブにこなしていくかは性格次第だと思うんですけど。
そういえば1カ月くらい前に、台湾人の女の子とお話していたのですが、久しぶりに人を感情的にさせてしまいました。反省。実は、話していて分かったのですが、台湾というところはちょっと不思議なところで、国際的には「国」として認められているワケではないのに実質「国」のようなあつかいを受けているところなんですね?それでしかるべき機関がないため、国際関係は悪いということは全くないのに、アメリカとの「国交」というものはないことになっています。だって、「国」ではないから。
そして、ココがポイントなのですが、台湾人のヒトのパスポートは、中国のヒトのパスポートとはちょっと違うんですよ。知ってました?ROC、つまりリパブリックオブチャイナという国名になっていて、まさに「台湾人専用」になっているわけです。国として認められていないのにパスポートが独自なんてちょっと変わっているし、複雑ですよね?そこで何が起こるかというと、「金さえ積めば、ROCのパスポートはもちろん、他国、特にアメリカのパスポートも平気でとれる」という状況が起こるんです。えー?!という感じですが、ホントらしいですよ。「台湾のパスポートは持っていません」とウソをついてアメリカのパスポートを取るらしいです。アメリカ側は台湾を国だと認識していないため、「本当にその人が台湾人でいることをあきらめたかどうか」というのは調べる方法がないらしいです。なんとも。
一方台湾側の政府は何をしているかというと、「見てみぬ振り」というのが一番分かりやすい表現らしいですよ。念のためこれらは全て、その台湾人の女の子から聞いた話で、事実関係の確認はまったくしていません。彼女はとっても得意気にその話をしてくれたんですけど。だから、万一台湾が中国と戦争になった場合、というのを考えて台湾に住むお金持ちたちはみんなアメリカのパスポートを持っているそうです。ひとり2コのパスポート。うらやましいか、と聞かれるとそんなことないんですが、羨ましいと思ってしまう日本人は何人もいるのではないですか?何も、旅行の時にアメリカ人の振りができるかも、なんてことは考えていません。そんなの羨ましくもなんともないですよね。でも、パスポートを持つ、ということはアメリカの市民(シチズン)として認められるということですから、それは一部のヒトにとってはのどから手が出るほど欲しいモノだと思います。いろいろな手続きがなくなるし、何よりビザを取る必要がなくなるし、カナダやメキシコには免許証だけで入れたりするようになります。長い行列にならんだりする必要もないし。
もしアメリカで学生をしたりするときにはある基準によって特定の州に定められた期間在住すれば、その州の居住者(レジデンツ)として扱われて、授業料なんて留学生の3分の1以下になります。税金の話も絡んでくるかもしれません。台湾とアメリカの両方で大儲けしたらすごくトクかも。
で、その台湾側の政府というのは何故見てみぬ振りをするのかというと、彼女の説明によれば、台湾そのものが「コネをつかったりズルをして賢く生きる」という国だからだそうです。話を聞いているウチに私はなんだかイゴゴチが悪くなってきました。キレイ事だとは知りつつ書きますが、そういう考えのヒトがいるから、いつまでたっても世の中納得いかないように動いていくんじゃないですか?もー、イヤな話だわ、と思い始めてからしばらく彼女の話は続いていたのですが、私がついウッカリ、ちょっとキモチが入ってしまって「ふーん、でも私そういうの好きじゃないなー」と言ってしまったんですね。そしたら、もう、ものすごい反撃でした。
彼女は突然感情的になって声をだんだん上げながら、なんで(Why?)?そんなとりたてて言う程のことじゃないじゃない(It's not such a big deal!)!そんなのあなたの生活には何も関係ないじゃない(What affects your life?)!と私に続けざまに質問を浴びせてきたのでした。別にケンカしたわけじゃないけどね。すぐに謝って、「別に非難したワケじゃないのよ、単に私の意見を言っただけよ」と言い直したのですが、一度感情的になってしまった彼女はしばらくずっと、「関係ないじゃない、そんなのアナタにはどうしようもないじゃない」と言い続けていました。感情的なヒトが苦手な私は、首をすくめて「ハイハイ」と聞いているしかなかったのですけど。
でもねぇ。私はそういうの好きではないです。単に好き嫌いの問題であって、正しいか間違いかということではないんですけど。国際的なルールをやぶるのを、今どきの若い女の子が「ほーら私達こんなに賢いのよ」と思ってしまうのってやっぱりダメな気がします。世の中いろんなヒトがいるだろうし、台湾にもこのようなタイプの人や私みたいなタイプのヒトや、もっと行動にでてこういうことを反対するようなエラいタイプの人もいると思うので一概には言えないけれど、やっぱり若いヒトたちさえそう思っているんだから、こんな風潮はしばらく続くんだろうな、と思いました。こういうことを「ビッグディール」だと思えないなんてやっぱりヘンだと思います。でもまあ、彼女の言う通り、私がどんなにここで「それって間違ってるよォ」と言ったところで何も変わりはしないんですけれどね。
例によって熱くなってしまいました。私はヒトを感情的にさせてしまったことを反省したかっただけなんですけどね。ヘンな方向にいってしまいました。さて今週末は久しぶりにお部屋にこもってお勉強したいと思います。頑張ろう。それではまた。