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2005年03月03日
このエントリーのコンセプトについては「はじめに」をお読みください。
今回のお題(Economist誌より):
Novartis, a Swiss pharmaceuticals group, said it would buy Hexal, a German drugs company, in a merger that will see Novartis become the world's biggest maker of generic drugs (through its Sandoz division). The deal, worth $8.3 billion in total, includes provisions for Novartis eventually to take control of Eon Laboratories, Hexel's American affiliate.
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A子さんからのメール。
ゼミX年、A子と申します。一年間H先生の外国書講読を受けていましたが、全く未熟なのでこれから厳しい添削よろしくお願いします。
BTW
スイスの製薬グループであるノヴァルティズはドイツの製薬会社であるヘクセルの買収を発表した。それによってノヴァルティズは、サンド社を越えて一般的薬品に関する市場において世界最大のシェアを得ることになるだろう。総額83億ドルに及ぶ取り引きはノヴァルティズがヘクセルのアメリカ支部であるEon Laboratoriesの支配を得ることも意味している。
私のメール。H先生の回答含む。
武内と申します。ご縁がありまして、このe-Semiにお邪魔することになりました。英語は良いとしても経済、政治関係の専門用語となると急にチンプンカンプンになったりもしますが、皆様どうぞよろしくお願いいたします。A子さん、今回は初回ということで気合い入れて添削してみました。次回からは柔らかにいきますので今回は許してくださいね。ところで、次回からは原文をコピー&ペーストしてくださると大変助かります。
全体の意味としては良いと思います。細かいことを言うようですが、Pharmaceuticalsとあるので「製薬グループ」ではなくて「製薬品グループ」だと思うのですが、このあたり専門見解がある方はお教えいただけると幸いです。「スイス製薬品グループのNovartis社はドイツの薬品会社、Hexal社を買収することを発表した」ですね。said it wouldですので未来のことを発表「した」(過去)なわけです。あと、これは質問ですが(H先生)buysで「買収」とはなりますが、そのあとに a mergerとあるということは、経済学的には「統合」とかそういった言葉は入りますか?「合併」とはどう違うのかしら。このあたりバックグラウンド明るい方教えてください。
H先生より:mergerは永らく「合併」が定訳でしたが、最近日本では「経営統合」というのが出てきました。
これは法律が改正されて、純粋持株会社holding companyの設置が許されるようになった(それまでは財閥の再生を防ぐというGHQ以来の方針で認められていなかった)ことも大きく影響していると思います。この法改正によって、A社とB社が以前のように単に合併mergeするパターンに加えて、AとBの上位にX社を作って、それがAとBの株を持ち、従来の一般株主にはX社の株を持ってもらう。そうしてX社がAとB全体を統括する立場(グループ本社機能)になるというパターンが可能になり、それが流行っているんですね。例えばメガバンクはいずれも「ホールディングス」(ホールディングズだと思うんですがぁ<笑>)というのを持っていますが、それがX社に当たります。
この英文の訳としては、NovartisがX社にあたるようなので、経営統合でもいいですけど、単に合併でもいいと思います。
あと、カッコ内のthrough its Sandoz divisionとあるということは、つまりSandozが傘下にあるという意味で、Hexalをその傘下のSandozを統合させた結果、Novartisが世界最大となった、という風に考えるのは読み過ぎですか(H先生)?
いや、僕もそういう風に読みましたよ。いちおう関連記事を調べてみてください>A子さん。
Generic Drugsというのは一般「的」薬品ではなくて、一般「名」医薬品ですね。どう違うかというと、ジェネリックドラッグというのはつまり、新薬の特許期間終了と共に、一般市場に一般名をつけて出すことができる医薬品だからgeneric drugsと呼ばれるわけです。一般的薬品と言いたい時はgeneral drugsとなるでしょう。このあたり経済というよりは薬学に近いので間違うのも無理はないと思います。一般には「ジェネリック医薬品」というふうにカタカナで書いてしまっても大丈夫なはずです。
ふむふむ この辺は武内さんのご専門に若干?うんと?近いんですよね
最後の文、worthの訳し方としては「相当」を使うほうが「及ぶ」よりもスッキリするかもしれません。また、includesが落っこちてしまったため、最後の文章はちょっと意味が違ってますね。
「総額83億ドル相当の(あるいは「に値する」)取引には、Novartis社がHexel社のアメリカ国内での提携社、Eon 研究所を買収する(コントロールを得る)という条件(条項)も含まれている。」
といった感じで良いのではないでしょうか。単に"to take control of"となっているところを「買収」とまで訳するのはちょっとやりすぎな感もありますが、そのあたりはA子さん、もう一度バックグラウンドを調べて、一体NovartisはEon Labをどうする(した)のか、教えていただけるとうれしいです。
その後A子さんよりメール。
武内さん、再提出大変遅 くなりすみませんでした。もう一度目を通していただければ幸いです。
先日オーストラリアから帰国しました。3週間という期間は本当に一 瞬の出来事でしたがとても良い経験になりました。留学にあたってアドバイスいただ き、本当にありがとうございました。
【背景】やはりNovartisはドイツのHexalを買収しHexalと提携関係にある Eon Labsを傘下に収める、つまり買収するということを発表したようです。前回の訳 で私はNovartisとSandoz社は競争の立場にあると思っていたのですが全くの勘違いで あり、Novartisは1996年にスイスの三大企業のうちの二社Ciba社とSandoz社が合併し 設立したものでした。そして、HexalとEon Labsを買収することでNovartis内のジェ ネリック医療品部門のSandozがそのメーカーとしては世界最大手になるだろうという ことでした。
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2005年03月03日
遅ればせながら、報告です。ついに、私Appleの新しいパワーブック購入しました。15.2インチ。ハードドライブ100GBにして、メモリは1Gにしました。1.67 GHz G4です。かーなーり、速いです。びっくりです。実は12インチのものと、ウンウン唸りながら迷ったんですけど、やっぱり速さと画面の広さにやられました。今まで、作業と作業の間に2秒ずつくらいぼーっとする時間があったのですが、それがなくなってスイスイ。仕事も1日合計1時間以上早く終わるんじゃないかと、真面目に考えています。それにしても、今回このコンピュータと一緒に購入したものがあります。
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それはACME MADEのコンピュータバッグ。いろいろあって迷ったんですが、結局、The Designer Slimのラインから写真のものを選びました。内側もしっかり保護されていて、何も入ってなくてもシャッキリしているところ、持ち手のところがふわふわしていて握りやすいところ、あと、ショルダーのストラップもついているし、たっぷり入るポケットもついているしで実用的なところが気に入っています。そして私、購入してから母に指摘されて気付いたのですが、マックのデスクトップ上で、このバッグの柄にそっくりなカスタムフォルダーを使っていて、私ってこんなストライプが好きなんだなーと思い知らされてびっくりしました。そのフォルダーというのが下の物。
まあ、そっくりとまではいきませんが、似たようなストライプですよねぇ。実はThe Designer Slimのページを見ていただければ分かるんですけど、この中のオレンジの派手なやつにもかなり惹かれました。グレイのモワモワしたやつにも。あと、普通のThe Slimシリーズの真っ赤なやつにも。でもこのバッグが届いた今、このストライプにして良かったと満足してます。
明日から本格的に仕事に復帰です。明日からは実は、「出向」とでも言うのでしょうか、Washington State Universityのお仕事は2ヶ月間お休みとなり、University of Idahoにて働くこととなりました。モスコウのみなさま、どうぞよろしくお願いします。とはいっても、2ヶ月後にはまたWSUに戻るんですけどね。アイダホのキャンパスはうちの大学のキャンパスに比べて平坦な道で出来ているので助かります。プルマンは心臓破りの丘ばかりですから。
新しいコンピュータで頑張ります。このバッグ持って嬉しげに歩いている私を発見したら是非声をかけてやってくださいませ。
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2005年03月03日
このエントリーのコンセプトについては「はじめに」をお読みください。
今回のお題(Economist誌より):
George Bush's grand tour of Europe took in Brussels, Mainz, in Germany, and Bratislava, Slovakia's capital. Besides visiting the European Union and NATO headquarters, he dined with France's Jacques Chirac, breakfasted with Britain's Tony Blair, and held meetings with Germany's Gerhard Schröder and Russia's Vladimir Putin. Most Europeans were pleased by his renewed emphasis on the value and importance of the transatlantic relationship.
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A子さんからのメール。
PTW
ジョージブッシュのヨーロッパでの勤務は、ブリュッセル、マインツ(ドイツ)、ブラティスラヴァ(スロヴァキア)で行われた。欧州とNATOの本部を訪問する傍ら、ブレア首相とシラク首相に反対し、スコルダー首相とプーチン首相と会合を開いた。多くのヨーロッパ人は、アメリカ人が欧州との関わり合いの価値と意義を新たに強調したことを喜んだ。
私のメール。
全体的にコンパクトにまとまっていてキレイだと思います。grand tour of Europeの部分は、普通の新聞に出ている用語で良いのならば、「ジョージ・ブッシュ大統領のヨーロッパ訪問」と訳してしまって問題ないと思います。あとEUは日本語ではヨーロッパ連合、あるいは欧州連合ですね。NATOは北大西洋条約機構です。が、どちらもEUとNATOで十分でしょう。Besidesは「傍ら」でも良いのですが本来の意味としては単純に「EUとNATOの本部を訪問したほか、」と続けてしまってOKだと思います。
H先生より:日本の首相あたりが行く場合には「歴訪」をよく使ってますね
その次の部分は、もしかしたら"dined"と"denied"を見間違ってしまったのかしら。
「フランスのジャック・シラク大統領(シラクさんは「首相」ではなくて「大統領」ですね)と会食、イギリスのトニー・ブレア首相と朝食、ドイツのゲルハルト・シュレーダー首相とロシアのウラジミール・プーチン大統領と会談(公的なミーティングのことは日本語では「会談」のはず)を持った。」
でどうでしょうか。これはジョージWがやけに社交的に動いたことを強調する文です。
Mostは「多くの」ではなく、「ほとんどの」ですね。「多くの」だとManyを使うでしょう。transatlanticは「アメリカ人」と欧州の、ではなくて「米国」と欧州間の、と訳するほうが本意に近いと思います。ですから「ほとんどのヨーロッパの人々は、米国と欧州との関係の価値と重要性を改めて強調したブッシュ大統領の姿勢に満足した。」というような訳で良いと思います。「ブッシュ大統領の姿勢」まで入れてしまうと意訳し過ぎな感もありますが、まあ全体的にそういったことでしょう。"his"もあることですし。pleasedは「喜んだ」とか「うれしく思った」とかでも良いのですが、まあ、新聞記事ですから「満足」を選んでみました。
というわけで、たくさん書きましたがA子さん、お手数ですけれどこれを参考にしてもう一度まとめていただいても良いですか?
アーカイブする上での追記:
Most Europeansを、「ほとんどのヨーロッパ人」と直訳はしましたが、こうして通して読んでみると、つまり、上記の要人達のほとんど、という意味なので「会談を持った欧側のほとんどが」という訳の方がより正しいですね。
さらにA子さんより訂正メール。
ジョージブッシュの欧州訪問はブリュッセル、マインツ(ドイツ)、 ブラティスラヴァ(スロヴァキア)において行われた。ブッシュ大統領は、EU本部を訪れNATO首脳会談に出席するほか、シ ラク大統領との会食、ブレア首相との朝食、またシュレダー首相・プーチン大統領と の会談を持った。ほとんどのヨーロッパ人は、ブッシュ大統領が米欧一致の重要性を 強調したことに喜んだ。 (前回の訳はご指摘の通り、denyとdineを取り違えていました。)
【背景】ブッシュ大統領はNATO首脳会談においてイラク治安軍訓練や中東和 平での協力を要請した。欧州に対しては、世界の自由と中東の平和を前進させるために米国 と力をあわせることを呼びかけ、米欧が一致するときいかなる問題も解決できるだろ うと述べ米欧一致の重要性を強調した。
私の返信メール。
武内です。A子さんの訳、大変良いと思います。やはり背景を調べると和訳がぐっとしやすくなるのではないでしょうか。
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