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2005年03月17日
今週はSpring Breakということもあって日曜日から火曜日まで、私のボスであるValとその旦那様のJoeの住むWhidbey Islandまで小旅行へ行ってきました。大学はお休みですが、実は私は本当はお休みではないんですよね。でも、Valの家で多少は論文やプロジェクトについて話し合う、ということで仕事も兼ねましょう、という言い訳付きで思い切って出かけました。でも実際は私の母をもういちど、ValとJoeに会わせたい、というのが一番の目的。写真は一部しか写っていませんが、ワシントン州の北西からWhidbey Islandへ渡るための美しい橋、Deception Passです。どこだろう?行ってみたい!という方は是非ここのインタラクティブ地図を見て訪れてみてください。場所としては、この地図で左上のほうのMount VernonというところからAnacortesのあるFedalgo Islandへ向かい、そしてAnacortesまでは行かずに南下し、Oak Harborという町のあるWhidbey Islandという島へ北の方から渡る橋がDeception Passです。この島の南とはフェリーで行き来するしか道はありません。ちなみにValの住むのはCoupevilleというOak Harborのやや南にある小さな町。
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そしてこちらが、ちょっとした丘の上にあるValとJoeの家の前でにっこりするAさんとうちの母です。クリックすると大きくなりますが、相変わらず個人写真なのでパスワードかけています。うちの母の旧姓か、Aさんのお母様の旧姓のどちらかをローマ字で、nameとpasswordに同じように入れると見ることができます。家は道から見て裏側(この写真で見えている方)に玄関がありますが、なんといっても素晴らしいのは逆の方角に見える風景。
家に入ってすぐ右手にリビングルームがあるのですが、こうして逆側の壁は全て窓になっているのです。そして見えるのは広大な平野。この、Whidbey IslandのCoupevilleという町は自然に平野(プレイリー)が出来た珍しいエリアで、昔からNative Americans(いわゆるインディアンと呼ばれる人々)がCamasと呼ばれる実を栽培しては、ここに採取に来ていたということです。ですが、1800年代後半から1900年初期に言うところの"White People"がやってきてこの辺り全体を支配しました。この町には、Block Houseと呼ばれる、見張り専用(そしてインディアンと戦うため)の家が未だに残されていて、保存されています。インディアンの居住地を奪った罪を、アメリカ人はとても反省し、後悔していますが、今のアメリカ人に責任を問うても仕方の無い事。豊臣秀吉が韓国を侵略したからって、その歴史から学ぶ事はできても、私にはその直接の責任をとることはできないのと同じです。
そんな景色をリビングルームから望んだ写真がこちら。平野は実はこの写真よりもちょっと左側の方に広がっていることになります。こうしてJoeが最新式の望遠鏡を窓辺に置いて、遠く見える太平洋からシアトルまで入ってくるフェリーやタンカーなどを見て楽しむのだそうです。鳥もさまざまな種類をウォッチングできるとか。私のウェブを昔から見てくださっている方はご存知でしょうが、ValとJoeはPullmanに住んでいた頃からずっとバードウォッチングが趣味です。私がホームステイさせていただいていた時も、ValとJoeが留守のときに早朝からせっせと野鳥のエサを外に置きにいったり、水を補給したりと、結構大変だったことを思い出します。
もうちょっと近寄ってみると、お隣の酪農農家の牛さんたちが見えるでしょう。この3月は牛にもたくさん子供が生まれ、いろんな酪農農家で子牛をたくさん見かけたのですが、牛の子供って、実は馬の子供や羊の子供なんかよりずっとずっとカワイイです。目がまんまるで、線が細くて、何にでも興味を持って、すぐコロっとコケたりして、見ていて飽きません。残念ながらこのお隣さんのところには子牛はいないようでしたが。でもよーく写真を見ると(クリックして大きくして)、野鳥もちらほら写っています。こんなのどかなところで引退生活を送るValとJoeのことを、私も私の母もしみじみとうらやましく思いました。
「Whidbey Island 週末旅行 (2)」に続きます。
Whidbey Island 週末旅行 (1)・(2)・(3)・(4)
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2005年03月17日
読んでない方は「Whidbey Island 週末旅行 (1)」からどうぞ。
この写真はValとJoeの家のリビングルームの反対側にあるダイニングエリア。写真では小窓からの逆光でそれらしく映りませんでしたが、なんだかとっても雰囲気の良い居心地抜群のダイニングエリアです。小さな暖炉があって、小さな本棚があって、とても素敵。ここでお昼にはグリーンピーとローストハムのスープ、夜にはハリバット(大カレイ)のハーブソテイなどをいただきました。母が発見したのですが、この窓の外にある木にJoeがぶら下げておいた野鳥用の蜜水にハミングバード(ハチドリの一種?)が来ていてとても可愛らしかった。Joeはその蜜にそのハミングバードが来てくれることを願っていたんですが、来てくれたのを見たのは初めてだとかで、これから発見してくれた母の名前をとって「サエコバード」と呼ぶよ!と喜んでいました。
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地下に降りてみると、作業台の上の裸電球が点されていて、何かを温めているようだったので写真をとってみました。ValとJoeはこの地下室は空洞になっている状態でこの家を買ったので、まだいろいろな部分が殺風景になっていますが、ちょこちょこと部屋がひとつずつ完成していっているようでこれからも楽しみです。地下室にはこのがらーんとした作業室のほかに、小さなかわいいバスルーム、そして大きなファミリールームがあります。それにしてもこの作業台で、何を温めていると思いますか?
答えはこちら。なんと、ピーマンの苗木でした。英語でピーマンはペッパーと言います。もちろん、胡椒もペッパーですけどね。唐辛子もペッパー。唐辛子とピーマンはナス科で同じ科です。まあそんなことはどうでもいいんですけれど、こうしてカワイイ苗木を育てて、Joeはきっとこれからピーマンを家庭菜園(というにはあまりに広大は畑ですけれど)で育てようというところでしょう。これはうちの父も負けていられないはず。お父さん、野菜作り、まだ始めて数年でしょうけれどJoeに負けないように頑張ってね!
そしてこちらは上にちらっと書いた、ファミリールームの窓辺。1階にある大きな窓のある方角と同じ方角にこうして窓があるので同じような風景が、ちょっと低い視界で見る事が出来ます。ここからも、もちろん太平洋が見えてうっとり。平野も思う存分堪能できます。見えているカウチはソファーベッドで、この部屋にはすでにベッドがふたつありますが(下の写真)、さらにもうひとり泊まることができる、ということになっています。この部屋には小さな暖炉もあります。いつも思うんですが、アメリカのお家って「小さなかわいいお家」と思って入るんですが、よーくよく家具を見ると、家具一つ一つが巨大で、実は家も巨大なんだなぁと後で気付きます。単純にまわりが広すぎて家が小さく見えてしまう目の錯覚なだけなんですよねぇ。
そしてこれがそのベッド。いつもこうしてかわいくベッドメイクされていて、突然のお客さんでもいつでも泊まれるようにValとJoeは心がけているようです。ということはいつでも遊びに行っていいってことね!とちょっと冗談で言ってみたら、「もちろん!」とあっさり言われて嬉しかったんですけど恐縮しました。一生かけて感謝してもしつくせないと思っているのに、こんなに私にもAさんにも母にも誠心誠意よくしてくださるValとJoeなのです。
そして廊下に出ると、ちょっと暗いところで長方形の窓から見える景色がまるで絵画のように、切り取られた景色になっていたので写真をとってみました。このCoupevilleという町は歴史的意味が大きく、このまま農家を残し、自然を残そう、ということになって以来、わりと厳しいルールの下で町自体が管理されています。現在以上の開発をしてはいけない、というルール。つまり、今ある数以上の建物をたててはいけないのです。いまある農家は農家として保存しなければいけないのです。ValもJoeももちろんそれを知っていてそのルールに賛同してここに引っ越して来たのです。ふたりとも週に1度、町の環境保護のためのボランティアとして(Valは環境図書館の図書館員として、Joeは昔の開発時代に作られ、荒れ果てた数限りないフェンスの除去作業員として)働いているそうです。
「Whidbey Island 週末旅行 (3)」に続きます。
Whidbey Island 週末旅行 (1)・(2)・(3)・(4)
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2005年03月17日
読んでない方は「Whidbey Island 週末旅行 (1)・(2)」からどうぞ。
家でゆっくりと景色を楽しんだりした後、じゃあ町を散歩に行こう!ということになってさっそく出かけました。外はとっても良い天気。まずはその有名なCoupevilleの大平野を見に行こう、となって歩いて行ったのがこの写真。写っているのはJoeです。こうしてひたすら平面の平原がずーーーーと続いています。地質学者の卵のAさんに聞いてみると、ここは氷河期が作り出した湖(つまり海からでもなく川からでもなく地下からでもない水源でできた湖)の底だったからこんなに平らなんだとか。そしてこのあたりは向こう岸にあるオリンピック国立公園の山々のおかげでRain Shadow Effectといってなかなか雨が降らない気候で、だんだんと乾いていってこうして平野となって残ったんだそうです。なんだか壮大な話ですね。
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うっすらと見えるのはノースカスケイド山脈のひとつであるベイカー山(Mt. Baker)。この日は本当に天気が良く、裸眼ではクッキリハッキリ見えたんですが、デジタルカメラだとホワイトバランスの関係か、こうしてなんとなく境界線があいまいになってしまって残念ですね。銀塩カメラだったらもうちょっと大丈夫なんでしょうけれど。ロモを持っていけば良かったと何度も思いました。このマウントベイカー、こうして平野の上に見えるとそんなに高い山に見えませんが、実は標高3285メートルあります。日本一の富士山が3776メートルですから、結構近い高さですよね。カスケード山脈には他にもマウントレーニエ(4392メートル)やグレイシアピーク(3213メートル)、最近の火山活動で有名なマウントセントヘレンズ(2549メートル)、マウントアダムス(3742メートル)などなどかなり標高の高い山々が連なっています。
そしてこちらはその平野を見下ろしたあたりから、ずーーっと太平洋の海岸まで続いているハイキング用のトレイル。ハイキングといっても2マイルほどしかないので、ヘタレな私でも平気でどんどん歩けます。こうして山を見ながら、平野を見下ろしながら、海間で歩けるなんて(しかもそれは太平洋)、本当に信じられないほど良いところ。しかも今年はいつもの気温よりずっと高くて過ごしやすく(でもこれからの乾いた夏がちょっと怖いですけれど)、とても良い休日となりました。それにしてもこうして写真をみると、もしかしたら海の方がこの平野より高いところにあるのかしら?と思ってしまいますね。
そしてここがその海辺。すっかり丸くなったカワイイ石がゴロゴロと落ちていて、石好きのAさんは大興奮して石を拾いまくっていました。何に使うのやら。Joeが見ているのは対岸のオリンピック国立公園から1時間おきに往復するフェリーです。太平洋からシアトルまでやってくる船はどの船もこのCoupevilleの横を通ってくるらしく、それはもう様々な種類の船を見ることができるそうです。つい最近はアブラハムリンカーン号という軍の航空機離着陸に使う船が入港していて、ニュースで「今Whidbey Islandに住んでいる人なら見ることができます」と聞いて飛び出していって海辺に行ったらしっかり見る事ができたんだとか。それはもう巨大な船だった、と興奮気味にJoeが話してくれました。
「Whidbey Island 週末旅行 (4)」に続きます。
Whidbey Island 週末旅行 (1)・(2)・(3)・(4)
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2005年03月17日
読んでない方は「Whidbey Island 週末旅行 (1)・(2)・(3)」からどうぞ。
一晩ゆっくり眠ってから、翌日はMount Vernonの町で花や野鳥を見学しよう、ということになりました。これは運転していたら道ばたで遊んでいるのか何なのか、ウロウロと歩いていたダチョウ。本当にコミカルな動きでとても楽しかったです。左で指差した手はJoeの手。こうして鳥がいたり花が咲いていたり、何か珍しいものがあると運転するのを忘れて、「あれを見て、これを見て」と大騒ぎするので車がぐらぐらと揺れてキャーキャー言いました。途中で本気で道から落ちそうになったのでJoe本人が、「こら、しっかり道に沿って走りなさい、Joe!」と自分を叱っていて面白かった。Joeは本当にユニークな人。いつでも大声で、すぐに誰にでも話しかけ、私を見ると「ああ、私の娘よ!」と叫んで走って来て、痛いくらいにハグしてくれるのです。
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これはそのダチョウの上空で、一体全体ダチョウを狙っているのかそれとも違うものを狙っているのか、ひとり毅然ととまっていたイーグルの写真なんですが、これじゃあ点にしか見えませんね。ということで、写真を引き伸ばしてみました。多少無理矢理ですが、こちらをクリックしてみてください。しっかりと頭の白い、アメリカの象徴でもある強そうなイーグルがわりとはっきりと見えるのではないでしょうか。それにしても威厳のある顔ですよね。肉食です。
それからしばらく走って、今満開の水仙の畑にやってきました。ここは黄色の水仙(英語ではDaffodilといいます)ですが、他にも白い水仙が一面に広がっている畑などあってものすごくキレイでした。実はこのマウントバーノンのすぐ隣の町、La conner(ラコーナー)という町は世界最大規模のチューリップ畑で有名で、あと1ヶ月もしないうちに大多数の観光客が押し寄せてチューリップを見学に来ます。水仙はわりと息が長く、今くらいに満開になって、そのチューリップのころも満開で人の目を楽しませてくれるのです。チューリップの畑もいくつか見ましたが、ポツポツと開花していて、あと数週間後の満開時期はキレイだろうなぁと思わせられました。私は今までこのチューリップフェスティバルには縁があって3回以上訪れているのです。
そしてこれ、クリックして大きくしてみてください。何だと思いますか?一面の白い水仙?私は最初みたときはそう思いました。でもよーく見ると、この水仙、動いているんです。そしてある瞬間にはパーーっと全部が羽ばたくんです。というのも、これ、実は白雁(ハクガン、Snow Geese)の群れなんです!これはひとつの群れですが、これが3、4カ所に集まっていて、その数3000はいるでしょうか。なんと、冬の本当に厳しい間だけ、ロシアの一番北の島から過ごしやすいこのマウントバーノンにやってくるのです。いくら寒いところを好む白雁とはいっても、やっぱり全てが凍り付く季節は少し南下してやってくるのですね。そしてだんだん暖かくなったこの時期に、全員ぷっくりと太ってこれから渡り鳥としてまたロシアに帰る旅行に備えるのだそうです。この近くのFarmhouse CafeというところでValとJoe、Aさんと母と私の5人で朝食をいただいてからこのフィールドに来たのですが、そこのウェイトレスさんも、「もうそろそろ飛び立ってしまう頃」と言っていたのでこうして見る事ができてぎりぎりセーフといったところでした。
そしてこのあたりに渡ってくる渡り鳥は、実は雁だけではないのです。なんと、白鳥も。だいたいにおいて雁も白鳥も人を嫌うのでなるべくフィールドの中でも道から遠い一番真ん中あたりにいるため、こうして写真をとっても望遠レンズでもない限りその姿をとらえることは不可能なんですが、クリックしてみると、ちらほらと見えるかと思います。白鳥、思ったよりずっとずっと大きくてびっくりしてValに聞いてみたら、飛ぶ鳥の中では最大の鳥だとか。くちばしあたりが黒くてどちらかというとカッコいい白鳥でした。もうひとつの種類は白鳥の湖に出てくるようなエレガントなタイプ。でも母が言っていたんですが、白鳥というと湖にいるイメージですが、こうして畑の真ん中で穀類を食べたり羽を休めたりもするんですねぇ。こちらは毎年500羽ほど渡ってくるということですが、こうして見る限り残っているのは100羽いるかいないかといったところ。もうロシアに向けて旅立ってしまったのも多いのでしょう。
というわけで、1日と半日、ValとJoeと思い切り自然を楽しんできました。ここでニッコリしているのはちょっと寒い風に吹かれながら白雁を見た後、Valに白い可愛い帽子を貸してもらってご満悦の私の母です。相変わらずクリックすると大きくなりますが、本人の希望もあるかと思ってまたパスワードかけています。母の旧姓か、Aさんのお母様の旧姓がパスワードになっています(nameのところにローマ字で1回、passwordのところに同じようにもう一回)。本当に嬉しそうににっこりしているのでパスワードが分かる方は是非見てあげてくださいね。
というわけで、楽しい楽しい週末旅行でした。美しい景色を見て、心が洗われるってよく言いますが、本当にそれって真実ですね。またプルマンでお仕事頑張ろう!という気分になりました。運転を頑張ってくれたAさん、ロングドライブで楽しいおしゃべりをしてくれたお母様、ありがとう!
これで「Whidbey Island 週末旅行」シリーズはおしまいです。
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