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2005年03月24日
22日付けのニューヨークタイムスの記事ですが、ハワイやストックホルム、ノートルデームなどでの長年の研究結果が出て、どうやら心臓病の予防になることは、物忘れや認知症(痴呆)の予防になるかもしれないということです。アメリカでもDASHダイエットとかいって、まあ基本的には減塩のダイエットなんですが、よーく見るといわゆる「バランスをとる」ダイエットが心臓病予防ダイエットとして有名なんですね。私もDASHはおすすめします。結局「いろんな物をちょっとずつ、控えめの味付けで」というような、「そんなことできれば苦労しないよ」なんて思われてしまいそうなダイエットなんですけどね。
それにしても認知症ってネーミング、まあ他に無いからしょうがないんでしょう。けど、人にお話するときとか、こうしてウェブに書くときに、「ボケ」とか「痴呆」とか、書かないとピンとこないことって多いのに、「認知症」って書かなきゃいけないのってわりと誰に気を使っているのか?という感じがしないでもないですねぇ。まあ決まりなので従うしかないですけど。
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さて今回もそのニュース、要約してみます。
- 心臓病やガンなどを予防するとされている生活習慣はもしかしたら脳を守ることになるかもしれない。
- 低脂肪で抗酸化機能のある食物をとったり、体重管理、定期的な運動、喫煙や大量のアルコールを控えたりするというように、習慣を変えるだけで、認知症(老人性痴呆)の発症を遅らせたり、アルツハイマーを予防したりするかもしれない。
- 他にも、社会的に何かとつながっておく事、本を読む事、パズルなどで遊ぶ事、新しいことを学ぶ事などが認知症から脳を守ってくれる。
読んでいる側としては、ここまででお腹いっぱいで、はぁ、そうですか、でもそんなこと今言われてもねぇ、となるかもしれませんね。特に若い20代だとかそういう世代だと。禁煙苦しいしね。アルコールだって飲んでないとやってられないときもあるでしょう。でも次が怖い。
- 85まで生きる人の半分が認知症あるいはアルツハイマーになる。
- そしてその現実的問題から、愛する妻や夫と最終的に別れるケースも。
- 7,700万人ともいわれるベイビーブーマーがそんな年齢になってきていて、たくさんの人がそういうった予防の習慣を身につけることで認知症を避けるか、あるいは発症をかなり遅らせることができる。
- 450万人のアメリカ人が現在アルツハイマーになっていて、1980年に比べて倍増している。
- アルツハイマーによってかかるコストはメディケア(アメリカのひとつのヘルスケアシステム)における他の病気の3倍。
- 現在のところ老人ケア施設にかかる費用の約半分が認知症関連である。
そうだろうなぁ、というところですね。でもいつも思うのが、85以上くらいでちょっとくらいボケても(あ、認知症って言わなくちゃいけないんでしたっけ)、私だったら別にいいかなと思うんですよね。ただイヤなのは65くらいでボケて、身体はわりとちゃんと動くけど人に迷惑かけちゃう、っていうのはちょっとイヤだなぁと思ってしまいますよねぇ。
- 脳はとても寛容な臓器で、たくさんの情報、シグナルを瞬時に受け取ったり返したりする。
- 脳卒中や発作などから回復する人をみると、脳がいかにそのような一大事によく対応しているかが分かる。
- 面白いことに、アルツハイマー患者の脳を解剖すると、ボケ(認知症)の症状が出ていなかったころから、脳が少しずつダメージを受けていることが分かることがよくある。
おお!そうなのか!という感じですね。脳は頑張ってくれてるんですねぇ。ダメージを日々受けながらも、なんとかノーマルであるように。
- 専門家は、アルツハイマー患者の脳を見ると、循環器系(心臓系)の病気と脳細胞系の病気の共通点がかなりあると言う。
- 心臓発作は、脳の能力を少し低下させてしまうことがあるという。特にアルツハイマーなどのダメージに対する抵抗力のようなものを。
- そして認知症の症状が少しずつ出てくることがある。
- もちろん、アルツハイマーのみ、という患者もいるし、心臓病のみ、という患者もいるが、ほとんどのケースは、そのふたつのミックスであると専門家は言う。
ふと病院に勤務していたときのことを思い出しましたが、はいはい、ほとんどです。ていうか、私が勤めていた病院の入院患者さんはかなりの、それはもうかなりの高齢者ばかりでしたからね。ありとあらゆる症状が出てましたけど。
- 高コレステロース、高血圧、肥満(あるいは重めの体重)、喫煙、運動しない、などの心臓病のリスクファクターはそのまま認知症のリスクファクターとなりうる。
- もちろん、遺伝的な要素もあるが、このようなリスクファクターをふまえて健康的な生活習慣にしていくことによって遺伝子レベルでもリスクを減らしていけるかもしれない。
だそうです。他にも実際の研究結果なども載っていましたので、興味がある方は、NY Timesの本文(要登録)をどうぞ。
まあ結論としてはまた、バランス良く、とかいうようなぼんやりとしたものになってしまいますが、こうして疫学的にどんどん証拠を出されると、私としてはそうなのか!と思ってちょっとあせりますね。ボケるのはやっぱりイヤだし怖いし、若いうちにボケたくないし。これでアルツハイマー予防(あるいは遅延)できるのであれば私は頑張りたいなぁと素直に思いました。とりあえず脂肪分カットで頑張ります。自分が「健康に気をつけて暮らしてるんだ」というような、意識上での充実感も、もしかしたら認知症を予防するのかもしれないと思いますね。
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関連カテゴリ:栄養
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2005年03月24日
このエントリーのコンセプトについては「はじめに」をお読みください。
今回のお題(Economist誌より):
Bernie Ebbers, the former chief executive of WorldCom, was convicted for his part in an $11 billion fraud that led to the biggest corporate bankruptcy in America's history. The company's chief financial officer at the time, Scott Sullivan, appeared as a government witness and testified that Mr Ebbers had told him to fiddle the accounts to prop up the firm's share price (Mr Sullivan has already pleaded guilty). Sentencing will be held in June.
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A子さんからのメール。
武内さん、こんにちは。 いつも丁寧な添削ありがとうございます。
BTW
WorldComの元最高経営責任者(CEO)であるBernie Ebbers氏は、アメ リカの歴史において巨大な会社破綻を招いた、110億ドルの詐欺について起訴され た。当時のその会社の最高財務役員であるScottSullivan氏は政治的証人 となり、Ebbers氏は会社の売り上げの不正会計処理を提案したと証言した。 (Sullivan氏はすでに訴訟を起こしている)判決は6月に下されるだろう。
【背景】大規模な不正会計処理を行ったことで、旧WorldCom(現MCI)を破綻させた元CEOのBernie Ebbers被告が、起訴事実全てについて有罪を言い渡された。彼は証券詐欺の共謀罪、米証券取引委員会(SEC)への偽情報提出などの合計7つの罪を問われていた。
私のメール。
ほとんど良いと思います。が、第一文目でhis partを落としているのが残念ですね。そして"the biggest corporate bankruptcy in America's history"は一気に訳しましょう。「今までにアメリカでおこった中でも最大級の会社破綻」という感じでしょうか。「アメリカの歴史」とすると、なんだかなぁという感じです。またカッコの中の英文の和訳が違います。Mr. Sullivan has already pleaded guillty.のところです。意味は逆です。Sullivan氏はすでに自分の罪状を認めている、というわけです。つまり、Ebbers氏が提案したと証言することによって自分の方の罪を軽くしてもらうというバーゲンに応じているわけです。
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2005年03月24日
このエントリーのコンセプトについては「はじめに」をお読みください。
今回のお題(Economist誌より):
America's secretary of state, Condoleezza Rice, visited six Asian countries: India, Pakistan, Afghanistan, Japan, South Korea and China. Before embarking on the tour, Ms Rice said she hoped an anti-secession law aimed at Taiwan, which the Chinese parliament passed this week, would convince the European Union not to lift its arms embargo against China.
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A子さんからのメール。
PTW
アメリカ のCondoleezza Rice国務長官はアジア6カ国、インド・パキスタン・アフガニスタン ・日本・北朝鮮・中国を訪問した。訪問の前ライス国務長官は、台湾に対して中国議会が今週制定した反国家分裂法が、EUが中国に対する武器禁輸措置を行うことを納得させるものであるだろうことを願うと言った。
【背景】ライス国務長官のアジア訪問は1月の 就任以来初めてのことである。北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の再 開が最大の焦点となるが、アフガンでは「戦後復興の推進」、中国では「反国家分裂 法」、日本では「米国産牛肉の輸入再開」、イ ンド・パキスタンでは「二国間関係改善」について協議する見込み。北京で は中国が台湾独立阻止を狙い制定した反国家分裂法を取り上げ、懸念を伝える意向で ある。EUの中国に対する武器禁輸措置が解除される可能性があり、もし 解除されれば台湾は中国に対して不利な立場になってしまう。米国はこれに懸念を表 明しているのである。
今回PTWの最後の文章が訳し辛かったです。背景の知識が足りないせいもあるかと思いますが、今回も添削よろしくお願いします。
私のメール。
良いです。が、South Koreaは韓国です。Riceさんが北朝鮮を訪れたらもっとすごいニュースでしょう。北朝鮮と話し合いたいのに出て来ないのが問題ですから。第2文のRiceさんが言った言葉の"she hoped"の後の句の動詞はwould convinceですね。それを中心に和訳するともっと分かりやすかったと思います。もちろんA子さんの訳で意味は合っていますが。また、もうすでに武器禁輸措置はとっているわけですから、「行う」ではなくて「解除しない」という言葉を使った方が良いでしょう。"A would convince B not to do C."でAは反国家分裂法、Bの部分はthe European Union、Cは武器禁輸措置ですので、「反国家分裂法が、EUを、武器禁輸措置を解除すべきでないことをconvinceする」つまり、
ライス米国国務長官は、アジア訪問を前に「台湾に向けられた反国家分裂法を中国の議会が今週正式に制定したことを受けて(中国と台湾との緊張が高まることから)、EUが中国に対して武器禁輸措置を解除すべきでないと判断することを望む」と言明した。
というような感じですね。まあ時期的に、まるでヨーロッパが中国に見方するように見えてしまうのがよろしくないといったところでしょうか。とにかくアメリカが全部コントロールしたいんでしょ。結局のところ。なんだかんだいってアメリカにとって中国は脅威ですから。
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