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野外オペラでアイーダを観た
2008年07月23日昨日の夜はおともだちと一緒に職場のお隣にある遺跡、カラカラ浴場(Terme di Caracalla)に野外オペラを観にいってきました。野外のイベントなので、オペラのクオリティなどはやはりオペラハウスで行われるそれよりもちょっと落ちてしまうかもしれませんが、やはり悠久の時を感じるこの遺跡の中の舞台で観るオペラは何にも代え難い雰囲気です。写真をクリックすると私のフリッカーのページに行きますので雰囲気などを見たいかたは是非。
昨日のお題目はヴェルディのアイーダ。第2幕2シーン目の行進曲の音楽はかなり有名ですね。フィギュアスケートをやっていた私の耳にはスケート場で「次はエントリーナンバーX番、XXX君、曲目は凱旋行進曲、歌劇、アイーダより」というようなアナウンスと共に記憶に残っているんですが、サッカーの応援なんかでも聞くマーチですよね。本当のあらすじはWikipediaなどで見れば思い出すのですが、オペラを見る前に予習していかなかった私の貧弱な想像力で作り上げそうになったお話をなんとかプログラムをみながら修正したアイーダの壮大なあらすじは以下のとおり。
あらすじ
序幕:炎がほんわり出ている金の器を両手に持ったうつくしい人と、80%肌を露出した筋肉美の男性がアラブ風のダンスをしている。なんとなく許されない恋を描いたっぽいバレエで、すでにそこはかとない悲劇を感じます。
第一幕:第一場:メンフィスの王宮の一部屋にて。なんとなくエラそうな態度の人が、若い男に説教をしている雰囲気。神がかった風なその人にすがりつく若い男。あとで気づいたけどそれがエジプト軍の若いリーダー、Radamesでした。そしてこのエラそうな態度の人がThe High PriestのRamfis。司祭とでも言うべき人?とにかく宗教上のえらいひと。追うRadamesを制してRamfisは退場。Radamesは一人で何か歌っている。アゴをあげていて何か決意した風。
そこへ太ったきらびやかな衣装をつけた女性が登場。声がでかい。そして威圧的。後ろから細いおとなしそうな女性もついてくる。歌いだすとおとなしそうな割には空気が振動する風な太い歌声。ちょっとあとでわかったけれどこの細い人がAidaでした!エチオピアの王女でエジプトでは奴隷になっている。最初の太い女性はエジプトのファラオの娘、Amneris。なんとなく3人で良い雰囲気で歌っているので、第一夫人と第二夫人になるふたりかと勝手に思ったけどあとで調べたら全然違った。
実は最初の場面ではRamfisは若い軍のリーダーのRadamesにエチオピア軍が攻めてきていることを告げ、誰が軍司令官になるべきかを女神のIsisから聞いたといっていたところだった。そんなことがわかるわけがありません。
そこでRadamesはひとりになってから、自分がその司令官に選ばれていることを願い、それが彼の秘密の恋人のアイーダとの仲を許されるきっかけになればと歌って決意していたところだった。なるほどなるほど。
そして実はRadamesに想いを寄せているAmnerisはAidaとRadamesの様子をみてすぐにふたりは相思相愛だということに気づいてしまい、うわべでは友情を見せ、心の中では復讐の作戦を練っていたところだった!なんと。私はうわべにだまされていました。
そこへファラオの王が登場。下僕をたくさん連れてきてわかりやすい登場。召使の一人がひざまずき、王様に何か告げる。そしてどこからともなく立派な剣が現れて、王様が仰々しく何か歌いまくる。と、なぜか端っこの方でAidaが涙にくれるような演技でひたすら歌う。ファラオの王様はAidaに何か嫌がらせを言ったのか?
と、思いきやぜんぜん違っていて、Amonasro王率いるエチオピア軍がエジプトまでやってきたので宣戦布告をしてRadamesを正式に司令官にすると発表したのでした。なぜAidaが涙にくれたかというと、つまりAmonasro王はAidaの実の父親。これから恋人のRadamesと父のAmonasroと母国の国民が戦うことを知って悲しんでいたのでした。
第二場:神殿の階段の上にあのエラそうなRamfisがいて、いろんな人がたくさんいる。どこからかとつぜん大きな剣が現れ、そのRamfisに渡されて、とうとうと何かを歌ったあとに、その剣がおごそかにRadamesに受け渡される。ので、司祭から司令官に任命されたんだな、ということがわかる、というところで第一幕終了。
休憩:なんとここまで1時間。会場も明るくなってみなさんドリンクを買いにいったりしてました。私はお友達とおしゃべりしたりプログラムを一生懸命読んだり。
第二幕:第一場:金色のお姫様ベッドが舞台に設定されていてたくさんのきれいな女の人たちがちょっとセクシーに踊っているのでちょっと期待したけれど別に特別なことはなく、これはAmneriseのアパートの部屋という設定。多分踊っているのは召使や奴隷など。その中にAidaもいるけれど元気がなさそう。ふたりで歌いあう。また仲がよさそうな雰囲気。そしてAmneriseが高らかに何かを歌ったあと、突然Aidaが悲鳴のような歌を歌う。何があったんだ!全然わからない!
と、プログラムを必死で暗闇で読むと、どうやらエジプト軍がエチオピア軍に勝ったため、Aidaは複雑な気持ちになっていたことと、ここでAmneriseは「エジプトは負けたけれどあなたの愛しいRadamesは戦士しちゃったわよ」とウソを言ってダブルの悲しみを与えたあと、笑いものにした、という場面らしい。なんてひどいやつなんだ。そしてAidaはとつぜん、エチオピア王女である自分を大事にすることを決めて、Radamesへのかなわぬ恋を追うよりは、Amneriseやエジプトに対する復讐を誓った、らしい。
第二場:超有名な場面でエジプト軍の凱旋帰国シーン。それはそれはたくさんの人が現れて、わいわいした中でマーチングバンドがながーいトランペットをふきならす。タンターン、タタタターターン、タタタタータター、ターンタタータター、タータタ、タータタ、タータター。。。って全然わかりませんね。自分にわかればいいのです。舞台には戦敗国のエチオピアからのお宝をたくさんひっさげた軍隊と、カラフルな服を着たエチオピア人の捕虜が入ってきます。その捕虜は10人くらいいるのですが、なぜかAidaはひとりひとりを確認し、最後の一人に突然抱きついて歌ったりしはじめるので非常に謎。と、思いきやこれはエチオピアの王様、AmonasroつまりAidaのお父さんだったのですね。でもみんなはそれが王様だとは気づかない。それから、ファラオは剣を受け取ってその捕虜のほうに歩くけれど、そこでAmonasroが横にいるAidaを制して歌いまくる。Radamesも歌いまくる。と、結局王様は剣から手を離す。捕虜を殺すつもりだったけれど捕虜自身とRadamesに殺さないように説得されたということか?
そのあとAmnerisが歌い始めて、司祭のRamfisも歌って、かんむりというよりはティアラに近いものを持って歩くので彼女が女王かなにかになるのかと思いきや、それをRamadesに手渡す。つまりRamadesは正式にファラオの王様から後継者と認められて、つまりAmnerisと結婚することになったのでした。ここからAmonasroも歌うわAIdaも歌うわで本当に大場面といったところ。かなり大げさな舞台でAidaの一番の見せ場なのでしょう。
休憩ののち:
第三幕:第一場:舞台に木が生えているので外という設定らしい。司祭のRamfisとAmnerisが現れてしばらく歌ったあと横に退場。カンニングしてみたところ、ふたりで祭壇で結婚の準備のために女神Isisにお祈りをささげに行った、ということらしい。Aidaが出てきてなんとなくふらふらと歌っている。そこへ父、Amonasroが登場、なにかを説教しているか説得しているか、という感じの演技。最後に端のほうでAidaが父に同意したという雰囲気で終了。一瞬暗くなってからAmonasroは建物の影に隠れてしまう。そこへRadames登場。久しぶりにふたりきりでAidaに会えた嬉しさのあまりRadamesがはしゃぐのが、イタリア語が全然わからなくても手に取るようにわかる。だって「アイーダ!」とか「アモーレ!」とかばっかり言ってるから。
そしてしばらく二人で歌いあっているけれど、まったく状況がわからないのでまたカンニング。と、そこはなんと、父のAmonasroがAidaを説得して母国民のためにRadamesをだまして次のエチオピアへの攻撃プランを聞き出させるというシーン。なんと残酷。
うかれすぎたRadamesはうっかりどのルートをつかってエチオピアに行くかをAidaに言ってしまい、それを聞いたAmonasroは勝ち誇って出てきて復讐を誓うのです!
そこへAmnerisとRamfisがひょっこり出てきてしまい、AmonasroはAmnerisを攻撃しようとするけれど、Radamesが守る。そうこうしている間にエジプト軍がやってきそうになったのでAmonasroとAidaは手に手をとって逃げる。そこでAidaはRadamesにも何か歌うけれど、Radamesは呆然とそこに立ち尽くし、持っていた剣(司令官に任命された時のもの)をひざをついてRamfisに返却する。怒りのRamfisは剣を乱暴に受け取って投げ捨てる。
休憩:この時点で夜中の12時ですよ。平日の火曜日の夜なんですけど。
第四幕:第一場:王宮の部屋にて。黒い服を着たAmnerisとRadamesが真ん中に立っていて、その手前には武装したエジプト兵士たちが剣をもって立っている。つまりRadamesは牢獄に入っているということか。そしてAmnerisが一生懸命説得している風な歌でRadamesの周りをくるくるとまわる。すると感情が高ぶった風のRadamesが片手でAmnerisの頭をおさえつけて、いろいろと歌ったあと最終的にはねつける!なんなんでしょうか。
と、調べたところ、ここはAmnerisが「アイーダのことを忘れると約束してくれたら命だけは助けてもらえるようにはからうから」と説得していたところだったのでした。Amneris。。。本当にRadamesのことを好きだったのね。でもRadamesはその申し出を断り、Aidaをあきらめるくらいだったら死を選ぶ、というシーンだったのでした。
第二場:最終シーンです。舞台装置がかなり違ったものになり、上下に分かれます。左右に階段のある「地下」という設定で、そこにRadamesが歩いていく。同時に「地上」にはAmnerisが喪服で上がっていく。何人かの下僕も喪服でついていく。そして地下の岩の入り口に到着したところ、中からAidaが!ふたりで悲しみの歌を歌い、「地上」のAmnerisも悲しみの歌を歌い、左右から大きな岩が2枚出てきて最終的には「地下」の入り口に蓋をし、RadamesとAidaは生き埋めの刑に処されて悲劇の結末。
というわけでした。ああわれながらがんばってかいたものです。これでしばらくはアイーダの話の内容は忘れないでいられる、はず。
