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どこにいてもどんなことがあっても、時間はとまることなく季節がめぐっていくのが、今は特に不思議に感じられますが、ローマにも春がやってきました。私のバルコニーにはミントが繁り、オランダから大量に仕入れて来たチューリップがぐんぐんと伸びて様々な色でバルコニーを彩って私を癒してくれます。

私の部署では先日、FAOとIAEAとWHOの共同声明を出しました。

横浜にあるFAO日本事務所が日本語版を正式に出しています。

金曜日には直属の上司が日本へ旅立ちました。これから忙しくなりそうです。

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パリのお土産

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先週の水曜日から昨日の朝まで出張でパリに行っていましたが、仕事も忙しかったのですが、日本の状況が気になって買い物にも観光にも行く気にならず、なんとなくホテルの部屋で日々を過ごしてしまいました。が、今回秘書さんにお願いして予約してもらったホテルが、値段が高いばっかりの最低のホテルで、狭い部屋に古い家具、サービスも最悪という情けない状態。少なくともメトロに近いのでどこかに行くには便利ではあるのですが上記の理由でその便利さもあまり利用せず。

さてそのホテルはサンジェルマンデプレのエリアにあるんですが、たまたま近くにあったパン屋さんが強烈にかわいくて感動しました。その名はポワラーヌ。ウェブサイトこちらです:Poilâne。おいしいおいしい黒パンにプニシオン(パニッシュ、罰という意味)という丸い素朴なバタークッキー、そしてこの写真の奥に写っているLA FOURCHETTE Poilâne(ポワラーヌのフォーク)。ライ麦とパルメザンチーズで作ってある素朴クッキーで、カレー味。美味しいフランスチーズをすくって食べるのに最高です。

というわけで、こうして小さなカマンベールを買って来たのでそれと一緒にこのポワラーヌのパンとクッキーとで今日のランチとしたのでした。ワインにぴったりのおいしい密やかな幸せ。

フランス語は全然できない私ですが、パリではなんちゃってで全く通じます。絶対知っていたほうがいいのは:

  • ボンジュー(ボンジュール、おはよう、絶対音感がある方はピアノの高い方のシからソに下がる感じでシーソーーという感じでボンジューを言うと、それらしいです。女性の場合はもっと高くから、レーシーーでもいいかも。って本当かな)
  • ボンソワー(ボンソワール、こんばんは、これは音階で言えば普通に上からソーレーーな感じ。)
  • ウィ・ウィ(はいそうです、直訳は「はいはい」ですが、短く語尾上げでつなげて2回言うとフランス人チック、な気がする)
  • メルスィ(ありがと!)
  • メルスィ・オーヴォワ(正確にはオ・ルヴォワール、ありがとう、さよなら、とショップやレストランを出る時に声をかけると良いと思います。語尾上げ)
  • パルドン(失礼、もう一度?など。日本人的発音で通じます。満員電車から降りたいときなんて必要以上に使いたがります)
  • ウィ・ダッコー(ダッコール、わかりました、オッケ、了解!など)

他にもあるんですが、これだけそれらしく言えたところで会話は通じないので微妙ですが、とにかくフランス語をしゃべろうとしている!という姿勢を見せるのは大事かと思われます。多分。

観光には気乗りがしなかったけれどしっかりお土産は買って来た私。パリの空気はローマの空気よりどんよりしていたけれど、いろいろとかわいいものがたくさんあって良かった。会議もうまくいって良かったです。来週はローマで私が会議をする番です。頑張ります。

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大震災に関して

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まず、この震災で亡くなられた方とそのご遺族の方々に心からお悔やみ申し上げます。そして被災された方、さまざまな直接のあるいは間接の影響を受けている方、本当にご心情は計りしれません。

私がこの1週間で、改めて思い知ったのは「人と人の思いやる心というもの以上に大事なものはこの世の中には何一つない」という当たり前のことです。言ったり書いたり思い知ったりするのはこんなに簡単なのに、いつも常に実行するのは何と難しい事でしょう。ただ目の前にいる人の気持ちを考え、思いやる、ということをうっかりすぐ忘れてしまうのは何故なんでしょう。

地震の日から毎日数十分おきにオフィスにいろいろな部署から同僚が現れ、特に私が落ち込んでいるわけでもないのに「大丈夫?」「気分はどう?」「コーヒーおごるよ」と声をかけてくれます。正直、最初はこれだけの大震災だから表面的にも声をかけるのだろうと思っていたのですが、ニュージーランドの友達に先日私も声をかけに行ったことを思い出して、そういうわけでもないなと思いなおし、素直にありがとうと伝えていました。でもそうやってありがとう、とニッコリしているうちに本当にその何気ない声かけにものすごく励まされました。私の状況なんて被災者の方や日本にいらっしゃる皆さんに比べたら、励ましてもらっただなんて本当におこがましいのですが。でもそんな励ましのおかげで、その日のうちに飛んで日本に帰りたい気持ちをなんとか静めることができたし、断水状態だったつくば市の食い口を減らすことに協力できたはず。

そしてキャンセルしようと思っていたパリへの出張も、「私がキャンセルしてローマでもんもんとしていたところで何一ついいことはない」と思い知らされ、いつものようにちゃんと仕事をすることのほうがずっと大事だと考え直して水曜日からの会議に参加して今朝ローマに帰ってきました。

地震直後にアメリカの赤十字(iTunes経由)で義援金を送ったのですが、さらに今日、日本の赤十字にもほんの少しですが送りました。みなさんもうすでにこういうことはされているとは思いますが、もしきっかけがなくてまだされてなくて、「どのサイト?」と思ってらっしゃる方がいたら、こちらのリンクご利用ください。

とにかく今、私にできることはお金を小額でも送り続けること、そして私の周囲の人、目の前の人、身近な人を思いやり、優しくすること。小学校の訓示みたいですが、そういった小さな事がすごく大事ですよね。エゴを捨てるのは難しいことですが、少しでも近づけるように頑張ろうと思いました。

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Love and Other Drugs

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Love and Other Drugs (2010), (B+)

アンハサウェイが好きだという単純な理由で、この映画はなんとなくそんなに期待もせずに見始めてしまったんですが、普通に大号泣しました。実はストーリーそのものにはあまり共感はできなかったし、パーキンソンの真髄にあまり迫りきれてなかったので残念な感じがしましたが、それでもやっぱり、恋愛に関してはシャロウなふたり(に見える)の奥底にあるものをふたりがその表面的なシャロウさで無意識にかばっている状況が痛いほど分かって胸がぎゅうっとなります。微妙にちりばめられたコメディも、思わずぷっと笑ってしまうものもあって、そんなに悪くなかったと思いました。

この先ネタバレになります。

この映画の一番良いところはベッドの上でふたりがチャイニーズのお持ち帰りを食べていて、ジェイミーが"...this is nice"といったばかりにケンカになるところから、そのせいで...、というファイザーのブルーピルに至るまでの伏線部分ですね。何故か、どちらかというと男性の方に感情移入してしまうのはどうしてなんでしょう。そしてパーティから帰って来て彼女と会話するときに心臓がバクバクしてしまう彼をみて、私まで真剣に心臓のことを心配しなきゃいけないほどドキドキしました。マギーがあせって"I once have said that to my cat" と言って、ジェイミーが"OK that makes me feel better"と言ったところでちょっと笑えたのでやっとほっとしたという感じです。

そして脚本的に良かったなーと思いつつも、いくらアメリカでも実際には絶対言わないなーと思ったのが、ビデオをとっていたときに、マギーが「いますごく幸せな気分。あなたの頬に柔らかな光が当たっていて、窓からそよ風は吹いていて、この先こういう瞬間が何百回あったって、この1回きりだって全然かまわない。なぜなら、ぜんぶ同じだから。とにかく私がこの瞬間を今こうして過ごしてる、ということ」みたいなことを言ったこと。詩人です。でもすごく涙を誘います。あと映画の撮り方として良かったなーと思ったのが、コーヒーショップのリチャードに号泣シーンを見せておいたことによって、ジェイミーが居場所を聞き出すことができる伏線になったこと。ああいうちょっとしたシーンはかなり大事ですよね。細かいけれど。

そしてやっぱり最後。「そんなことあなたに頼むわけにはいかない」というマギーに「君は頼まなかったよ」とおだやかに言ったところ。じーんとしました。いい意味で心を砕かれました。

全体的に話としてツメが甘い感じがあったのと、あまりにもアンハサウェイのヌードを見せ過ぎなのと(もったいない)で私の中ではA評価に辿り着きませんでしたが(エラそう)、それでも見て良かったと思いました。私が日頃悩んでいることのコアの部分にも触れてもらった気がしたのもあったので、感謝です。[ DVD | 日本語DVD ]

トレイラーくっつけておきます。

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ファルネーゼ宮殿

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ローマの歴史的中心地区にある、ファルネーゼ広場のファルネーゼ宮殿は、写真の国旗で分かるようにイタリア政府がフランス政府にフランス大使館として永遠に貸している建物です。EUの国旗とトリコロールの間にある窓は、大使の執務室の窓なんですが、明るいときは光が反射して分かりづらいけれど、暗くなるとライトアップの効果もあって、中の美しい天井と、両側の壁のフレスコが垣間見えて、強烈にゴージャスです。そんな執務室で毎日働く大使ってやっぱり大使なだけありますよね。このファルネーゼ宮殿の改築の設計にはかのミケランジェロも加わったらしいですよ。そんな建物が職場だなんて、なんだか遠い目になってしまいます。

実はこのファルネーゼ広場、私は実はすごくお気に入りで、広場に2つある噴水がカラカラ浴場のバスタブを使っているのが圧巻で、それを眺めながら広場でのんびりするのがとても好きなんですね。とりたててこれということもない普通のバールが広場の入り口(カンポ・デ・フィオーリ広場側)にあるんですが、そこの外のテーブルに座ってあたたかいチョコラータを飲みながら、このファルネーゼ宮殿の控えめなライトアップを眺める冬のひとときなんて最高です。あと、もうひとつ、このファルネーゼ宮殿に向かって左側の方にあるバールがちょっとポッシュですが素敵なのでローマに来る方でファルネーゼ広場やカンポ・デ・フィオーリに立ち寄る方は是非訪れてみてくださいね。カンポネスキ・ワインバーという名前だと思います(Camponeschi Wine Bar)。夏は完全に閉まってますので「どのバール?」ということになってしまうかもしれませんが。

そういえばたしか私の両親がローマに遊びに来たときも、ファルネーゼ広場のすぐちかくにあるカンポ・デ・フィオーリ広場でおいしいピザを買って、市場でネクタリンを買って、このファルネーゼ宮殿の周りのベンチで美味しく食べました。カンポ・デ・フィオーリで市場があっているときはその広場は混雑しているのでこうしてすぐ隣のファルネーゼ広場に来ると人ごみから少し離れてゆっくりできるのでおすすめです。

さて、ローマに在住のこの5年の間、私はずっと「ファルネーゼ宮殿に一度でいいから入ってみたいな」と密かに思い続けていたんですが、先日ついに、それがかなったんです。写真の垂れ幕で分かるように、この時期、宮殿の一部を一般公開しているんですね。イタリア人の友達のMが、友達のフランス政府で働いているEに頼んで公開ツアーの予約をとってくれて、さらにあと3人プラスEのボーイフレンドと一緒に合計7人で木曜日に行って来たわけです。

いやぁ、本当に良かった!残念ながらさすがに執務室は見ることができませんでしたが、他のすばらしい彫刻や絵画、そしてファルネーゼ家の「音楽室」であったと言われるカラチギャラリーの、まさに息をのむゴージャスフレスコを見ることができて大感激。このあと、イタリア人&フランス人&日本人の私たちが集まってアペリティーボしたんですが、そのときみんなで話したのが、フランスがいかに反英語主義かということ。この展覧会、オーディオガイドこそ英語版があったものの、全ての展示はフランス語かイタリア語のみでした。さすがフランス政府。4月21日まで公開しているみたいなのでローマにいらっしゃる方は是非どうぞ。

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