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Seville前回のエントリーに書いた通り、週末はセビリアに遊びに行ってきました。前回行ったバルセロナや、首都のマドリッドとは全く違う文化を持つアンダルシアの都市です。ドンファン、カルメン、セビリアの理髪師、などいろいろなフィクションの舞台にもなっているのもすごく納得できる、独特なところでした。

まず、暑い。かなりドライな気候ですが、ヨーロッパの先進都市の中では1位2位を争う暑さだそうです。ちなみに写真は日曜日に行った、1929年のイベリアアメリカエクスポの会場にある噴水。空は青いし噴水には虹がかかっているしキレイでしたが、どこもかしこもジリジリと太陽が照りつけてきて、実際びっくりです。でも私が行った金曜日にはなぜかさわやかな秋風のようなものが吹いていてセビリアに住んでいる人々がびっくりしていました。土日は普通に暑くなりましたが。面白いのが、あまりにも西にある都市なので、暑さのピークが夕方5時なんです。12時くらいまでは朝のさわやかさがあって、昼を過ぎて急にどんどん暑くなり、5時6時に信じられない暑さになる、という感じ。でも木陰に入ると一気に涼しくなります。また、地面からの反射熱がすごいので、いかに日陰を町にたくさんつくるかということが大事みたいで、街角のビルとビルの間には布が張られていました。それが異常なほど涼しさを運んでくれるのもまた驚きです。

到着して友達のCのボーイフレンドのC(ややこしいので女の子の方をCl、男の子のほうをCrと書きますが、元素記号みたいになってきますね)が約束していたところまで迎えにきてくれて、そこは街のほぼ中心地だったんですが、そこから徒歩30秒くらいでClのアパートに到着しました。こんなショッピングストリートに住むとこなんてあるの?というようなところに突然ドアが出現し、そこの2階部分と3階部分がお家。3階はメインベッドルーム、バスルームと広いテラスになっていて、私には2階のサロンにある強烈に居心地の良いソファベッドが用意されていました。家につくとCrが冷たいお水を出してくれて、ベッドをつくってくれて、到着したばかりなのに家にいるようなくつろぎ気分に。でもすぐにClが仕事が終わって歩いて帰ってくるというので、中間地点で会おうということになって、テクテク街を案内してもらいながらキョロキョロして感激しながら歩いていると、Clが遠くからやってきているのが見えました。1年ちょっとぶりに会うのでつい興奮してきゃあああああといって抱き合い、すぐ横のバルへ。腰掛けるとすぐに注文を聞きにきてくれたバルマン君に、Clが、「私はクララ」といいます。何そのカワイイ名前のドリンクは!と思って聞くと、「セルベッサ・クララ」の略で、ビールの炭酸割りのことなんですね(セルベッサが「ビール」のスペイン語)。他にもレモネード割りの「クララ・コン・リモン」もあるということで、試してみたんですが、ただでさえ薄い地元のビールのCruzCampoが甘いレモネードでたっぷり薄まっていて、普通に強烈に美味しい。暑い都市ならではの飲み物ですね。私は実はアルコールがあまり得意ではなく、飲むのは好きだと思うんですが、1口飲んだだけで、酒豪のように全身真っ赤になるタイプなので、普段はあまり飲まないようにしているんですが、暑いのと、知らないところに来た興奮と、Clに久しぶりに会った嬉しさでたくさん飲んでしまいました。でも全然酔わないし、すごく美味しいのです。セビリアのCruzCampoすごくさわやかで美味しいです。

それから街をうろうろして、私は母にお土産をひとつ見つけて、それから姪のMにもカワイイものを見つけ、そのあと主人のAさんにもいい感じのものを見つけて1時間弱であっというまにショッピングを終えたので「なんて効率的!」とClとCrに大絶賛をいただきました。あとは自分のために観光に時間を使うのです。

夕方になってちょっと小腹が空いた私たちは、タパスバーに入ることにしたんですが、またクララをのみながらClが「スペインにはおいしいイベリコ豚のハムがあってね」とかなり小さな声で私に言ってくるのでなんだろうと思ったら、今思い出してもちょっと笑っちゃうんですが、イタリア人としてよその国のハムをほめるなんて、自分の国の、イタリアのハムを自慢に思っている愛国者に申し訳ない気分になってしまうみたいです。しかもClはセビリアに引っ越す前はパルマハムの誇りだけでなりたっているようなパルマに住んでいたのでその気分はなおさらでしょう。パルマにはパルミッジャーノもありますが。そしてそのタパスで出てきた小さなカナッペに淡いピンクのトマトのペースト(サルモレッホ、Salmorejo)が塗られ、薄いイベリコハム(Jamon Iberico、ハモンという地方のものが一番有名)が惜しみなく載せられています。そして一口食べてみて、絶句。激ウマです。イタリアの皆さんごめんなさい、私、イタリアのハムも好きですがこのハムのほうがあからさまに美味しいです。写真とってなくてごめんなさい。

そして夜は9時半に集合してClとCrの友人のドイツ人のTとその彼女のPと一緒に車に乗って、セビリアの隣町、「2人の姉妹」という名前の町に住んでいるスペイン人夫婦のLとPのところに行きました。Lがお誕生日ということでみんなでお祝いをすることになっていて、Clが、私が到着すると同時に「あなたにノーというオプションはないからね、あなたの席もお料理もなにもかも用意されているんだからね」と言われていたので遠慮なく参加しましたがすごく楽しかった。スペイン語とイタリア語はすごく似てるんですが、同じ言葉で全く違う意味の単語がわりとあるみたいで、その話で盛り上がりました。ちょっと下ネタで申し訳ないんですが、Clがスペインに初めて住むためにサンティアゴに行ったClは、今でこそスペイン語はネイティブ並みに流暢にできますが、その時はやっぱりたどたどしかったらしく、市場にいって、グリーンピースを買おうとして、ふと自分の家でお父さんが家庭菜園でつくっていた豆を見つけて、「ああ、この種類の豆、私の(家の)菜園にあるよ」とスペイン語で言おうとして、「菜園」や「畑」はイタリア語だとOrto(オルト)というので、同じだろうと思って使ったらしいんですね。そしたらあとで調べたらスペイン語ではオルトはお尻の穴だったそうです。「ああ、私のお尻の穴にこの種類の豆があるよ」と市場の人に言ってしまったんですね。かなり笑えます。

イタリアより食事の時間が遅いからね、と言われていたけれど、本当に遅くて、夜の10時半に始まったディナーはスペインならではのトルティージャ(具沢山のふわっふわのオムレツ)や、Lの旦那様のPが腕によりをかけてつくったスペイン北部の家庭料理(ミートパイ)までいただいて、みんなで飲んで、議論して(みんな英語ができるのでだいたい英語でしゃべってくれましたが、イタリア語、スペイン語も飛び交っていてすごいことになっていました)夜中の2時までわいわいと時間を忘れて楽しみました。帰ってからはどうやってベッドに入ったか覚えてないくらいヘトヘトになってました。

こんな感じのペースでセビリアを満喫したので週末はとにかく遊び通したという充実感でいっぱいです。ローマへ帰る飛行機が1時間半ほど遅れてしまったのでチャンピーノに駐車しておいた車で帰って(家までは20分くらいです)、家に到着してみて初めて、自分がいかに自分の年齢のことを忘れて若いときみたいに遊んでいたか思い知らされるほど全身がガクガクしてました。でも留守の間に来てくれていたGがベッドをふんわりにしておいてくれたので倒れるように眠ったら翌朝にはスッキリしましたけど。また小出しにしながらセビリアの思い出を書いてみたいと思います。

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セビリアへ

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WHOへの出張から帰ってきて、今日は朝から仕事をこなし、これからスペインはセビリアへ行ってきます。というのも仲良しのイタリア人の友達のCとそのボーイフレンドのCが大学院留学のためにセビリアに行ってからというもの、毎回連絡を取るたびに「次はセビリアで会おうね!」と言うのに、フットワークの重い私は全然セビリアへ行く計画を立てず、なんと2年が経過してしまったんです。このままだと賢いCはさっさとPh.D.を取ってしまってセビリアからいなくなっちゃうと思い、えいっと腰を上げて行くことにしました。

そして昨日Cから届いたメール(太字と下線は原文のままです):

「Masamiへ、

明日が全然待てない私は最終情報を送ります。
天気:セビリアは真夏です。予報によると週末はいい天気で、さわやかな朝と暑い午後になるみたいです。
空港からの交通:オプションは2つあります。
バス:出口の目の前に空港にひとつしかないバス停があります。バスは30分に1回。バスに乗ったら20分から30分くらいでセビリアの中心地に到着します。降りるのは最後のバス停のPrado。降りるところへC(彼)が迎えに行きます。
タクシー:だいたい20から25ユーロくらいかかります(空港からはフラットレート)。でも絶対25ユーロ以上になることはないのでだまされないでね。日本人に見えるから危ないよね。あ、日本人か。でも絶対乗る前に価格確認してね。そして「プラザアルファルファ」まで行って、と告げてください。C(彼)がその広場まで迎えに行けるはず。
結論:セビリアの空港に着いたらとにかくC(彼)にsms(番号はこれ:xxxxxxxxx)を送って、バスに乗るのかタクシーに乗るのか教えてね。もしバスに乗るなら、バスに乗ってからまたsmsを送ってください。

これでクリアーだよね?

ビッグハグ
Cより」

はい、クリスタルクリアーです。行って参ります。まずはチャンピーノまで運転しなきゃ。

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Genevaジュネーブに出張で来たんですが、いつも泊まるホテルが満室だったので今回はジュネーヴの隣町、フェルネーという町のホテルにしました。ここはフランスです。実はジュネーヴ空港はスイスとフランスのほぼ国境上にあるので、この町はジュネーヴ中心地に行くよりも空港から近く、私が仕事で行くWHOの本部とも近いという意外(?)な事実があります。

ローマは真夏並みに暑いのにこのあたりは完璧に秋です。持ってきたお洋服で寒さをしのげるか心配になるくらい。町並みはちょっとした観光地(美しい山へのスキー客が来る冬はもちろん、湖が近いので夏の避暑地になったりもします)の雰囲気で、写真は私の泊まったホテルの窓から見える街角。フランスはパン屋さんがたくさんあって、しかもどのパン屋さんもすごく美味しいので嬉しくなりますね。

今日から3日間ちょっと根を詰めて仕事頑張ってきます。

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We're no angels

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were_no_angels.jpgWe're no angels (1989), (B+)

こんな名作におこがましくもB評価すみません。DVD借りて観ました。ショーンペンのやんちゃぶりが青くて懐かしい感じがしました。ロバートデニーロはすごくいいのにやっぱりショーンペンが全体的にかなり微妙に見えてしまうのは、頑張りすぎてるように感じるからかもしれません。日本人って、頑張りすぎる人はあんまり評価しないところがあるような気がするので、私もそんな感じなのかもしれません。すっごい上から目線ですが。まあ素人の映画の感想なんてこんなものでしょう。そうだ、これって逃げ出す理由になる張本人の罪人がめちゃくちゃ怖くてなんだかカッコいいです。

それにしても宗教のことを考えるといつも北野武原作の「教祖誕生」のことを考えてしまうんですが、ちょっと似てるところはあります。この映画もコメディ的な要素がたくさんあるわけではないけれど、要所要所で、ここで笑わせるの?と思うようなコメディシーンがあります。最後のショーンペンの「ブラウン牧師」の説教のところは私にとっては、感動ポイントでもあり爆笑ポイントでもあった(こっちのほうが大きい)気がしました。「そんなときポケットの中には何がある?」えーっと...銃?(大笑い)という感じ。

それでもすべての「奇跡」が実は奇跡ではなくて人工の偶然のようなもので、「ブラウン牧師」が言うように「すべてのことは頭の中で起こっている」というところで深く納得させられます。私は人生の中でまだ幸運なことに「絶望」を感じたことはなく、この年になっても近い人の死に直接面したことも非常に少なく、家族が不治の病だとか何かが不自由であるとかそういったことがないので、えらそうに「つらいこと」について話す権利はあんまりないんですけれど、それでもやっぱり日々楽しいことや嬉しいことがあるかわりに物事の大小はあれ、それなりに「つらいこと」というのもあるわけで、それが雪だるま式にどんどんふくらむこともあればさーっと解けてしまうこともあるわけです。そしてそのほとんどは人々の頭の中だけで起こっているということに納得してしまいます。誰か家族や友人が「大丈夫だよ」と言って肩をたたいてくれるだけで解けることもあるし、一人で引きこもってしまって手に負えない大きさの雪だるまになってしまうこともあるでしょう。

前にみてもらったことのあるアメリカのお医者さんが、「私東洋医学にもとても興味があるの」といって、以前に読んだという「身体の不具合は精神で治せ、精神の不具合は身体で治せ」という教えは正しいと思うと言っていたんですが、時々これは本質的なことだなと思うことがあります。精神的に不安定なときは何も考えずに運動したり走ったりして汗を流すと、何故かすーっと不安がなくなってしまうことがあるからです。どこかがすごく痛いとか、そういった身体の不具合はそれは西洋医学で治した方がいいですけれど、それにプラスしたメディテーション的な要素は割と大事な気がします。生活を規則正しくしたりすることでなくなる頭痛や、部屋を片付けることでなくなる疲労ってあると思うから。

そんなことを超脱線しながら考えて見た映画でしたが、最後はやっぱりきっちり捕まってほしかったというのと、ショーンペンが微妙だったという理由でB+です。デミムーアはキレイでした。

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最後の夏休み

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Anzio今日は朝の10時半に、ローマ人の友達Rと、その奥さんで日本人のMさんと3人で朝ごはん(カプチーノ)しようということになってモンティに行って、私が好きなバールでおしゃべりしてきました。バールはPiazza della Madonnna dei Montiという噴水のある広場にあるバールでLa Bottega Del caffe'という名前なんですが、ガイドブックにもよく出てくる、観光客もたくさんやってくるバールです。でもそんなトゥーリスティーな雰囲気も、私は好き。がやがやしていて地元の人たちも、観光客の夫婦も、ティーンネイジャーも、おじいさんやおばあさんもがやがやとそれぞれにコーヒーを楽しんでいるところです。私はいただいたことがないんですがランチなんかも美味しいらしいですよ。

おしゃべりに夢中になっているとあっという間に時間がたって、昼になったんですが、日差しも強くて真夏のような雰囲気になってきたし、私は何と今年は一度も海に行ってないし、明日は雨の予報が出てるし、もう来週はこんなに暑くないかもしれないし、ということで最後の夏休みとして、今から海に行こうよ!ということになりました(というより私が無理矢理提案しました)。そしてドライブすること1時間ちょっと、ローマから南にあるAnzio(アンツィオ)という町にたどり着きました。私は実はここは2回目。以前に誰にだったか、すごく美味しいオステリアがあるから行こうと誘われて行ったのでした。上の写真がそのアンツィオの海。アンツィオはその昔ローマ帝国の港があったところなので、よーく見ると、ローマ帝国時代の遺跡がごろごろあって、現代の人々も遺跡と共存しているビーチをなにげなく楽しんでいたりするので、日本人の私から見るとわりとびっくりです。写真の白く見えるドームのようなもの、真ん中の区切りに見えるもの(人々が好き好きに休んでいるところ)などがローマ遺跡。

前に行った、ものすごくシンプルなオステリア(da Carloという名前で、ストリートビューはこちら)は、人数を告げてテーブルにつくと、どんどんお食事が運ばれてくるタイプのお店で、好きな物はどんどんとって、嫌いな物はパスできるシステムになっていて、それでお一人様15ユーロ程度のとてもローカルに人気のお店だったんですが、私たちはのんびりビーチを歩いてから行ったので到着したのが午後2時になってしまい、お店はランチクローズの時間になってしまっていました。それで引き返して見つけたカワイイレストランでランチ。私はカラマーリ(イカ)のシンプルなグリルを食べたんですがオリーブオイルと塩とレモンだけなのに本当にぷりっぷりで美味しいんですよ。ルゲッタと一緒にさわやかにいただきました。RとMさんはそのお店のスペチャリタのパスタを楽しんでました。

ちょっと暑くて、ちょっと(どころじゃないかも)日焼けもしてしまいましたが、やっぱりイタリアは地中海の太陽の国です。これで私の脳内のセロトニンの合成もどんどん活性化したはずなので週末中ずっと楽しい気分でいられそう(ほんとかな)。ここを見ていることはないと思いますが、R、Mさん、今日はおつきあいありがとうございました。すっごく楽しかったです。

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達成感というもの

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私、イタリアに引っ越してくるまで「達成感」というものがいかにすばらしいストレス解消の鍵になるか、知りませんでした。ちょっと難しく考えてしまうと、とある行動をとることは「〜をしたい」「〜があればいいのに」「〜に行きたい」などの欲求から始まることもあれば「〜をしなければならない」「〜に行かなければ〜ができない」など段階を経た上での欲求から始まることが多いと思うんですね。分かりづらいですね。例を出します。

たとえば、以下のような行動です。
1)Aさんが前に話していた美味しい物が食べたい
2)Aさんにそのことを聞かなきゃ
3)Aさんに連絡をしなきゃ
4)電話をかける

ここで欲求は1)だけになってしまい、そのあとは「〜しなきゃ」という1)をかなえるための「やらなければいけないことリスト」になってしまうわけですね。その「やんなきゃ」という時期が比較的つらいわけですね。このあとに

5)電話でAさんがレストランを教えてくれた
6)翌日に行ってみた
7)Aさんが前に話していた美味しい物が食べれた!

という行動が続いて、1)の欲求を7)で満たすわけです。ここで何がいいたいかというと、私が今頃気づいたのは、この欲求からその欲求を満たすまでの段階が長ければ長いほど、難しければ難しいほど、満たされた時に深い「達成感」というものを得るということが分かったんですね。そんなの当たり前とみなさん思うでしょう。思うでしょう!例えばこういう感じです。

1)一流企業で商品企画の仕事がしたい
2)そのためには勉強していい大学に入らなきゃ
3)ひとまず目の前のテストでいい点数をとらなきゃ
4)苦しい受験勉強
5)苦しい大学入試
6)合格、大学でも良い成績をあげなきゃ
7)商品企画に関する勉強をどんどんしなきゃ
8)学生のうちから目立っておかなきゃ
9)言語も出来るようにならなきゃ
10)他のたくさんの経験を積んでおかなきゃ
11)就職活動がんばらなきゃ
12)苦しい就職活動
13)晴れて就職、でも最初は新入社員、やりたい仕事はさせてもらえない
14)頑張って同期に差をつけなきゃ
15)少しづつでも昇進しなきゃ
16)コツコツがんばる日々
17)やっと商品企画をまかされるようになった!

これはきっと達成感を得られるでしょうね。でもこれを見て、こんな達成感、人生に1回か2回くらいしかないな、と思う方もいらっしゃるでしょう。いらっしゃるでしょう!そういう方は是非、イタリアに来て数ヶ月ほど住んでみてください。毎日数々のいろいろな達成感を感じて、日々のストレスがガンガン飛んで行きます。

たとえば、私の昨日の達成感:
1)1年前に切れた私のプリンターのインク、欲しいんだけどどこにいっても売ってない
2)そうだ、イタリアにアマゾンが出来たってきいたからオンラインで注文してみよう
3)注文できた!でもまてよ、受取人不在のときは返品になるらしい(なんじゃそりゃ)
4)じゃあ職場に持ってきてもらうように設定しよう
5)えっ!職場は今月から個人宛の郵便物の受け取りを拒否することにしたんだって(もっともだ)
6)じゃあアマゾンの注文はキャンセルしよう
7)キャンセルできるんだろうか?...できた!(小さな達成感)
8)じゃあマルコーニ通りにあるシナジーで聞いてみよう
9)必死でパーキングを探してシナジー(電器屋さん)に行って聞いてみた
10)フィニート(売り切れです)。だそうです
11)どういう意味?仕入れるの?もう仕入れないの?
12)とにかくフィニート。「分かりません」だって。埒があかない。
13)じゃあ近いモールのユーロマ2に行ってトロニー(電器屋さん)で聞いてみよう
14)店頭にはおいてない。やっぱりなー。
15)ダメもとで聞いてみよう、すみません、HPのインクのこの番号ありますか
16)見てみるね、お!1個だけ在庫あったよ。
17)それください!ぜったいください!
18)購入、ものすごく深い達成感

そして今日の達成感。
1)最近洗濯物にちょこちょこついてる埃、なんでつくんだろう?
2)げ!これ小さくて分かんなかったけど虫だ!
3)何の虫?グーグルさんおしえて!(グンバイムシ、本当に軍配みたいな背中)
4)飛ばないけどひたすら洗濯物にくっついててなかなかとれなくて気持ち悪い!
5)どうやら白樺につく虫らしい、うちのバルコニーの前は白樺並木だもんね。
6)さてこれは洗濯物は今の時期は中に干すしかないな(とりあえずの解決)
7)でもバルコニーのイチゴちゃんやトマトちゃんもやられちゃうな
8)グンバイムシだけを殺すスプレーとかないんだろうか
9)グンバイムシってイタリア語でなんて言うんだろう
10)イタリア語も堪能なグーグルさんによるとどうやらティンジディ(複数形)というみたい
11)よし、お店に行って聞いてみよう
12)お店について、ふと、そもそも殺虫剤ってイタリア語でなんていうんだろう
13)脳みそフル回転で(英語だとインセクティサイドだからイタリアっぽく変形させてインセッティチーディとかかな)
14)インセッティチーディで通じた!なんの虫?と聞かれたので得意げに「ティンジディ」と答える
15)え!あなたの家白樺があるの?(といって店の横にある白樺の皮をばっとはいで、裏側をみせてくれたら、いましたグンバイムシ。私の洗濯物にくっつくのと全く同じ!)
16)いえ、家の前にはありますがうちにあるわけではありません、でもこれです!これが私の洋服につくんです。
17)じゃあ薄めて使うスプレー用の液体でいい?
18)ハイ、たぶん。でも何にかけていいんですか
19)薄めてスプレーするんだよ(それはききました、質問が悪かったかな)
20)なんにでもかけていいんですか?イチゴとかも?
21)これはそんなにつよくないからイチゴも大丈夫だよ
22)12ユーロです
23)買えた!(達成感)

これでさらに薄めてスプレーして虫が少なくなればさらなる達成感を得ることでしょう。ストレスはこうして飛んで行くことは行くんですが、イタリアでは別口で、いらないストレスがやってくることもあるので実は人生トントンかもしれません。でも達成感だけは毎日何かしら感じることができます。それだけは断言できます。

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森の果実

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マリボウル昨日はちょっとだけがっかりすることがあったので、自分の気持ちをぐっと引き上げる何かないかなーと探してみて、まだ箱に入っていたマリボウルを洗って木いちごと、ブルーベリーを入れて今日のデザートにすることにしてみたら、案の定気分がぐっと上がりました。単純です。マリボウルの威力、強烈です。ところでラズベリー、ブルーベリー、ブラックベリーやリンゴンベリーなどのミックスベリーのことをイタリアではフルッティ・ディ・ボスコ(森の果実)というんですけど、イタリア人みんなかなり大好きです。ジェラートのフレーバーやパンナコッタのソースなどに使われることもかなり多いし、しかもどれもかなり美味しいのでミックスベリー好きな方は是非イタリアでお試しくださいね。私が「フルッティディボスコって日本語だと『森のフルーツ』だよ、『モリノフルーツ』」と教えたら、友達が「うわ!同じだね!」と興奮してブラックベリーのことをイタリア語でモーラといって複数形はモーレなんだと説明してくれたんですが、私にはイマイチ何が「同じ」なのか分からなかったということがありました。どうでもいいことなんですけどふと思い出したので。

またまったく関係ありませんが、貝類(ボンゴレやムール貝など)のミックスはフルッティ・ディ・マーレ。海の果実です。どちらもなんだかカワイイ感じがしますね。

仕事はせっかく減っていたメールの数がみるみる増えてきたので結構面白いです。来週は急にジュネーヴに出張に行くことになりました。こうしてまた忙しい毎日に戻ってしまうのね、と淋しさ半分(あと半分はなんと説明していいか分かりませんが、安心?充実?嬉しさ?って感じです)です。

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今日のランチ食べかけの写真すみません。これはもう3分の1くらいしか残ってない状態なんですが、私の今日のランチなんです。この他にも準備してブルスケッタ的なランチにしようと思ったんですが、とにかくトマトが美味しくて美味しくて、本当に止まらず、ブルスケッタはやめてトマトだけになってしまいました。かなり栄養バランス悪いんですが、でも本当にさすがイタリア。トマトの味だけは世界一です。

イタリアのトマトが美味しいということに関しては実は科学的根拠があります。トマトはトマト鍋などで一時ブームになったのでご存知の方も多いと思うんですが、日本ではおなじみの「うまみ」成分であるグルタミン酸が含まれていて、イタリアのトマトにはグルタミン酸が非常に多いんです。私はいろいろと調べてみて結構驚いたんですが、そのグルタミン酸が多い理由が、なんと「イタリア人の性格と文化」に寄るものが大きいんですよ。説明します。

トマトのグルタミン酸は収穫前に赤く熟すればするほど増えます。自家菜園でトマトを栽培している人や農家の人はこのことを経験で良く知っていますね。ただ、世界中のどこでも、農家がある程度のトマトを出荷しようとすると、赤くなるのを待っていては売る頃には熟しすぎて腐ってしまうので、青いまま収穫することになります。日本ではこれが主流です。スーパーマーケットにキレイなトマトが並んでいて、その中に熟れ過ぎてジュクジュクになってしまったトマトが1個でもあったら、日本では苦情を言えるレベルでしょう。

ですがイタリア人の性格では、スーパーにジュクジュクのトマトが並んでいても誰も買いこそはしませんが、キレイにそれを避けて違うトマトを選んでカゴにいれ、特に苦情を言うわけでもありません。「生き物だからこういうのがあっても当然」「数時間前まではまだ大丈夫だったのかも」というような感じでギリギリまでトマトを売っているし、選ぶのはお客さんのほうなので特に問題もないのです。でも残念ながらこれがグルタミン酸が多い理由ではありません。青いまま収穫して同じことになっても結果は同じですからね。何が違うかというと、もしみなさんがイタリアにいらっしゃることがあれば、是非スーパーでトマト売り場を眺めてみてください。ジュクジュク、あるいはシワシワのトマトを見ないことのほうが珍しいんです。これはどういうことかというと、そうなりやすいトマトを入荷してるんですね。よくラベルをみてみると、もちろんシチリア産だとかパキーノ産だとか有名なトマトもたくさんあるんですが、形バラバラで様々な状態になっている一番安いトマトのコーナーを見ると、完全にローマ産の超ローカルトマトなんです。ものすごく近くの農家から、かなり赤く熟した状態のトマトがスーパーマーケットに運び込まれてくるんですよ。

イタリアのスローフード運動なんて言葉を聞いたことがある方もいらっしゃると思いますが、イタリア人の文化として家族と休暇と食事が人生で一番大事な三本柱。食事をひとりでさっさと済ます、なんてことはあってはならないことで、マクドナルドの進出に心を痛めている人もたくさんいます。スローフード運動そのものに関しては私は特にこれといった意見は持っていないんですが、このスローフード運動の中に、「地域の生産物を食べよう」という項目があって、かなり多数のイタリア人は盲目的にそれが正しいことだと信じています。そのほうが体にいい、という非科学的なことを根拠なく信じている人もたくさんいます。私は科学的にはこれはなんともいえませんが、社会学的、そして心理学的にはその地域で生産された物を食べるということにはそれなりの良さがあると思うんですね。シチリア産のトマトが美味しいから、ということで、シチリアで青いうちに収穫したトマトを空輸して日本で食べるということもこの時代できますが、それより、住んでいる地域で、畑で赤くぼってりとするまで熟したトマトを収穫してきて冷たい水でさっと洗って食べるほうがもしかしたらすごく美味しく感じるかもしれないと思うんです。

というわけで自慢げにローマのトマト自慢をして不必要に主人のAさんを羨ましがらせ、イタリアに来たがらせましたが、実は茨城のトマトも同じように収穫して食べれば美味しいはず、ということを言いたかったのでした。トマトはプランター栽培も出来るのでベランダ栽培して是非おためしあれ。

追記(2011年9月13日):昨日の夜、今邑 彩さんの「いつもの朝に」を読んだんですが(ちょっと怖くて読み応えがありました。結末も良かった)、野菜嫌いな男の子が岡山の田舎で、農家のもぎたての完熟トマトを「バカうま」といいながら夢中で食べるというシーンがあって、こういうことってSynchronistic(共時的とでもいうんでしょうか)だなぁと思いました。

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ローマの朝焼け

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Romeローマに帰ってきてあっという間に1週間がたってしまいました。連日懐かしい友人に会ったり、同僚とランチやコーヒーをしたり、お部屋をせっせと片付けたり(箱は32箱全部空けました!)、と毎日忙しく過ごしていたので本当にあっという間です。写真は殺風景ではありますが、おなじみの(?)私のバルコニーから見える風景。写真では遠くのものは遠く写っていますが、肉眼だと一番遠いバチカンのサンピエトロ寺院がくっきりはっきり大きく見えます。午前6時台の朝焼けの時間はサンピエトロ寺院の屋根はピンク色に見えてとてもカワイイのです。いつもは真っ白に見えます。近くに行くと青く見えるし、お天気が悪いとキレイなグレイに見えるので不思議。

さて片付けをせっせとしながら、改めて思い知ったのが私の鞄コレクション、靴コレクションの恐ろしさ。でもそれは多分女の子はみんなだと思う(そう思いたい)。でもそれに加えて冬物のセーターのコレクションもすごくて、私セーター好きすぎる!と呆然としました。しかもセーターかさばりまくりで場所をとりすぎです。というわけで、週末にはちょっとIKEAまでぴゅーっと行ってベッドの下に置ける収納ボックス(セーターのため)やつり下げるタイプの収納グッズ(靴のため)などを購入してこようと思います(かばんはどうしよう)。ほんと、これはなんとかしなくちゃいけません。そういえば週に1回お掃除に来てくれるGが「あのー、こう言って気を悪くしないでね、でも次に何か買う前に物を捨てるか送るかしないと置くところないですよ」といつも言ってくれていたなーとふと思い出し、今更ながら本当に恥ずかしい気持ちになってしまいました。でもどれもお気に入りだし、これでも結構な数を捨てたり寄付したりしたんですよ(言い訳)。

さて細かいお片づけはまだまだ続きますが、そろそろお出かけしたりいろいろなことを始めたりできそうです。お料理も再開しよう。とはいえ週末は久しぶりに友人の家にお呼ばれで4人でお食事ということになっています。楽しみ。

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憧れの日光金谷ホテル

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日光金谷ホテル2008年に初めて日光を訪れて、これから物事に「結構」と言えるようになった私たちはすっかり日光のファンになってしまったんですが、場所柄風評被害で観光も大打撃を受けていると聞いていてもたってもいられず、Aさんとふたりで8月の終わりに週末旅行に行ってきました。写真は日光金谷ホテルの中庭。気温は21度ちょっとくらいで本当に避暑地。夜はとても涼しくなるし、1泊だけでしたがこうして憧れの金谷ホテルに泊まることができて私は大感激でした。お部屋は神橋を見下ろすことができる新館の3階。週末なのにホテルも満室ではなく、静かにゆったりとした時間が流れていました。

日光金谷ホテル滞在中ずっとホテルの中や外を散策し、広くて天井は高いけれどどことなく昭和風なお部屋の中でのんびりとして、おいしいフレンチをいただいて、と本当に満喫できました。金谷ホテルでの朝食はホテル正面の明るいバルコニーでいただくことができて素敵でした。そのあと毎日朝10時と午後3時に焼き上がる金谷ホテル特製の100年カレーパイを手に入れ、大満足の私たちはチェックアウトのあと中禅寺湖湖畔にあるイタリア大使館別荘記念公園を訪れて、のんびりしました。思った以上に景色が良くて、緑がいっぱいで、庭園公園好きの私としては大満足です。2社1宮もお参りして奥日光にも行って戦場ヶ原を観たりしてほんとうに避暑地の夏というのをほんの一瞬でも過ごすことができて嬉しかった。後ろ髪を引かれる思いでつくばにドライブして帰った私たちですが、またこんどは寒い冬にスケート靴持って、毛糸の帽子をかぶって行きたいな。

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時差ボケの予防法

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私は仕事柄長い時間飛行機に乗ったり、時間帯の全く違うゾーンに移動したりすることが多く、「時差ボケが大変でしょう」と言っていただくことも多いんですが、実はほとんどありません。今回も日本からローマで、夏時間で7時間ほど違うんですが時差ボケはありませんでした。

ただ、いつもかならず全くないわけではなく、それなりの予防法をいつもするのに、時々それを怠るとしっかり時差ボケになります。たとえば休暇などで1週間から10日ほど日本に帰り、日本でとくに時間的制限(仕事など)がない場合は「まぁ時差ボケになってもゴロゴロしていればいいか」と思って、しっかり予防をしないのでがっちり時差ボケになります。

今日はその私なりの予防法を書いておこうと思います。もちろん、私のやり方ですべてのみなさんに効くというわけではありません。

準備編:
1)私はトイレに行くストレスを軽減するため、ほぼ全ての飛行機で通路側を予約します。これはトイレを変に我慢したり、水分をたっぷりとるのがのが億劫になったりしないようにするためです。
2)できるかぎり午後か夜到着の便を選びます。これは経験上午前中到着のほうが時差ボケになりやすいからです。
3)飛行機にはかさばらない小さなパッケージのクッキー、チョコ、キャンディなどを持ってはいるようにしています。それを食べることはあんまりありませんが、途上国に到着してショップなどがなく、貧血気味なときは非常食としてとても重要だからです。

実践編:
1)飛行機に乗ってすぐ、もってる全ての時計を到着地の時間に合わせる。
2)食事が運ばれてきたら、到着地の時間でそれが朝食なのか、昼食なのか、夕食なのか意識しながらいただく。もし朝食のはずの時間にヘビーな食事が来るようであればそれをキャンセルしていつも必ず持って飛行機に乗る小さな食べ物(クッキーやチョコ、キャンディなど)でお腹を調整することもあります。
3)到着時間が午前中ならば、飛行機ではなるべく眠る(私はラッキーなことにかなりすやすやと飛行機の中で眠ることができます)。これは到着日に夜までなんとか起きておくため。
4)到着時間が午後や夜でも、飛行機で眠くなったら我慢しないで眠る(到着したらどうせ疲れているのでちゃんと眠れるんです)。
5)飛行機の中では水分は多め、食べ物は少なめ(いつもの6割)をこころがける。アルコールは全く飲まない。
6)これはかなり偏った意見ですが、私はたんぱく質系の食品の生もの(刺身、魚のマリネ、マヨネーズ和えなど)は飛行機の中ではいただかないことにしています。腹痛(軽い食あたり)は時差ボケをひどくします。
7)午前中に到着した場合、なるべく1日を通して満腹にならないように心がけ、水分をたくさん補給して、空港やホテルにシャワー施設がある場合はさっと熱めのシャワーをあびて少なくとも夜9時までは眠らないように行動プランをたてます(本屋さんをさがして本を買う、観光してまわる、ホテルのカフェやロビーなどで数時間仕事をするなど。このときホテルの部屋でそれをすると睡魔が襲ってきちゃう)。そして9時以降だったらいつでも眠っていいということにします。午後到着のときも9時以降を目安に就寝時間をきめます。
8)夜に到着の場合はなるべくすぐにホテルに行って、ちょっと甘いもの(クッキーなど)とハーブティーなどがあればそれをいただいて、ぬるめのシャワーをさっと浴びてベッドへ直行します。
9)何時に寝始めたとしても(夜9時でも深夜1時でも)、朝はいつもの時間(私は6時)に起床。すぐに熱めのシャワーを浴びて1日をスタートさせる。
10)翌日以降は疲れていても仕事をしなければいけないことがほとんどなので、昼寝などをする時間はなく、一日フルで動いて、ホテルの部屋や家に帰ってくるのも遅く、いつも通りに夕食をとって、シャワーをして片付けをしたりしていると普通に寝る時間になるので、寝て、翌日またいつもの時間に起床する、という形になります。

これで今のところ時差ボケはほとんどありません。困ってらっしゃる方がいらしたら一度お試しくださいね。

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ローマに戻って。

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ご無沙汰していましたが、私の長かった日本滞在も終わって、9月になりローマに戻ってきました。写真は預けておいたウエアハウスから戻ってきた私のお荷物たち。32箱あります。さっそく開けて片付け始めたんですが、3箱でとりあえずコーヒーブレイク。私ったら我ながら弱すぎです。そしてコンピュータの前に座ってこれを書いています。金曜日の今日はお休みをとったし、週末があるのでなんとか全部片付けられるようにがんばります。

1996年に日本を離れて15年、アメリカとタイとイタリアの暮らしから突然日本に4ヶ月ちょっと滞在して思ったのは、日本は本当に良い国だなということ。いろいろと小さな問題もありますし、将来もそんなにキラキラ明るいというわけにはいかないとは思いますが、そんなマイナス点を大幅に凌駕するほど、本当に親切で控えめで心優しい人がたくさんいる、暮らしやすい、愛すべき私の母国だ、と本気で思えて、そう思えたことにとても感激しました。

それにしてもイタリアを4ヶ月離れていて、すっかりイタリアの雰囲気を忘れていましたが、ロンドンのヒースロー空港の、ローマ行きの搭乗口に来ると、当然そこにはローマに帰るイタリア人であふれているわけですが、そこに来て初めて、ああ、イタリアってこうだった!驚くことにこの忘れられないほど強烈な「イタリアらしさ」のことをすっかり忘れていたなんて人間の「忘却の能力」って天才的だ!と思いました。私が個人的に忘れっぽいだけかもしれませんが。つまり基本的にみんな必要以上に大声なんですよね。そして老若男女、携帯を握りしめている。一緒にいる人とおしゃべりしていても携帯を握りしめている。ひとりのひとはイヤフォン付きの携帯で大声で電話していてみんなが声をはりあげています。その状況はちょっとしたカオスで、みんなの大声の中思わずふふっと笑ってしまいそうで、ちょっと温かい気持ちにすらなりました。

そして私のとなりに座ったカップルは抱き合ってイチャイチャしはじめ、待合いの椅子の上で無理に彼氏と抱き合おうとするため、私の肩と脇に女の子の肘が2分に一回は当たり、エルボーを入れられまくる私は席をかわるべきかどうするかしばらく考えて、いやここはイタリアらしくしなきゃと思って肘掛けに必要以上に肘を置いて、万一彼女がまた肘を出したときには逆エルボーが決まるようにセットしてみたら、一度うまくエルボーできて、それからニッコリしてみせたら私への無意識の攻撃はとまりました。相手も、もともとわざとではないので友好的に解決です。

成田ロンドン間の飛行機の中で、脱水のないように必要以上に水分をたくさんとった私は、次の飛行機では頻繁にトイレに行くかもしれないと思ったので、はやめに通路側の席を確保していたのですが、いざ乗ると誰かが私の席にすでに座っていて、「そこ私の席よ」といったら、「後ろなので替わってください」というので後ろをみると、彼の席は3人掛けの真ん中で、両脇に大きめのおばさまとおじさまがいます。だから「実は通路側をどうしても、とお願いして席をとったので真ん中は無理です」といっても「僕彼女と一緒なんだ」と私の席だったところの横の人を指差して動こうとしないんですよね。そしたらCAさんが来てくれて「すみませんがチケットに書いてある席に、座っていただかないと規則上降りていただくことになります」と助けてくれてなんとかなりました。ローマロンドン間の3時間半も離れたくない気持ちは分かりますけど、私は結局3回トイレにいったので通路側がいいと主張して本当に良かったと思いました。

そして空港に着いて、今回はめずらしく2つ荷物を預け、3つ手荷物を持っていた私はどうしてもカートが必要になると思ってカート置き場に行ったんですが、忘れていましたがイタリアはカートは有料なんですよね。一回2ユーロでお金は戻ってきません。そしてコインをいれようとすると1ユーロコインか、2ユーロコインか、50セントコインしか受け付けないとのこと。そして横にある両替機は故障中。お財布をみてみると50セントコインが3枚しかないので無理です。そこで5ユーロ札を握ってコイン探しの旅へ。つまり、まわりにいるイタリア人に両替を頼むわけです。8人くらいきいてみてやっと1ユーロコインをいっぱい持っているおじさんに出会い、とても親切に両替してくれたあと、近くにある自販機のコーヒーをおごってくれました。こういうのもイタリア。カートひとつ使うのに、人に頼らざるを得ません。

そして出口へ行くと友達のDがFacebook経由でわたしのフライト情報を得て迎えにきてくれていました!「空港にお迎えにきてもらう」ということはとても幸せなことで、私にとってはものすごく嬉しいことなので本当に感激しました。超美人のDですが、私の荷物を頼もしくも軽々と持ち上げてさっさと車に積んで私を送ってくれました。しかもサプライズの赤いお花の鉢植えまでくれました。「長いこと滞在した日本から帰ってくるんじゃ気分的にも大変でしょう?あなたを元気づけるためにこれをプレゼントします」とメッセージカードに書いてあって大感激です。31日の夜に帰ってきてから今日の朝まで荷物がなかったのでスーツケースから生活する毎日でしたが、今日から何でもあります。周りの愛すべき人々にしっかりと支えてもらいながら、私のイタリア生活がまた始まります。私の日本の家族には心配をかけますが、こうして優しい人々に囲まれているので大丈夫です。毎日楽しく、健康に気をつけて頑張ります。

追記(9月3日午後3時):今のところ未開封の箱はあと13箱となりました。かなりいろいろと生活に必要なものが出てきて助かります。それにしても強烈な数の靴とバッグ。女性のみなさんどうやって収納してるんですか?

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