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20年のおつきあい

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LC630.jpg今日何気なくアップルのサイトを見ていたら、アップルは今年で30周年なんですね。だから何なんだということもないですけど「あなたの最初のマックはなんですか」というのをやっていたのでつい懐かしくなって私の初マックのLC630を選んでみたらなんと私とアップルのおつきあいは20年という事が分かりました。思ったよりずっと長い。そのあとPowerbook 1400(Epicだったのでエピコ)を買い、iMacのブルーベリーを買うまではその超スローパワーブックのメモリーを増設したり、ハードドライブを何度も交換したり、と割と長い事使ってました。iMacも結構長い間使いましたね。そのあとは多分iBookの真っ白いのを買って、そのあとPowerbook G4 15"を買って、2009年にMacBook Air 13"にして今のが2代目の2011年のMacBook Air 13"です。オフィスでは2009年からiMacを使っています(HPのメインマシンにプラスしてセカンドマシンとして)。

仕事上PCも使わなければいけないこともあるのですが、やっぱりiPhoneやiPadを含めてアップル製品は直感で使えるのがいいですね。細かいインストラクションがなくてもなんとなくスルスルっと使えてしまうのはいいです。昔のOSについていたハイパーカードも、プログラミングの知識がなくても切ったり貼ったりしているだけでプログラミングそのものをやってしまうことになったりしていて面白かったです。アップルスクリプトもしかり。いろんなフリーウェアもそのへんにころがっていて、回線が電話だったのでダウンロードには時間がかかったけれど楽しくいろいろ遊ばせてもらいました。会社として本当にダメなところまで行ったときのアップルも、iCEOとしてスティーブジョブスが帰って来たときからのアップルも(そのあとの株価最高のときも)いつでも、なんだか見た事ないようなびっくりする商品を次々に作っていて、そのあと他の会社が真似することによってスタンダードになったりしていて、なんだかすごいなぁと思いました。全面がスクリーンの電話なんてiPhoneが出てこなかったら微妙でしたよね。

LC630では私はせっせと自分の支出を記録したり、栄養指導のファイルを作成したり、ヘンテコなかわいいアイコンをダウンロードしてきてそれでファイルを整理したり、その同じアイコンを使って手作り手帳を作成したり、とその頃珍しかったアップルのプリンターでいろいろやっていました。そういえばアップル製のモバイルプリンター(黒)も持ってました。こわれちゃったけど。渡米してからはLC630は姉のもとへ里子に出され、私はアメリカでPowerbook 1400を買ったのでした。どうでもいい話ですけど、こういう記録って意外にしていないので、思い出した時に書いておきたいと思ったのでした。今度私よりもずっと記憶力の良いAさんに聞いてちゃんと私たちのアップルクロニクルを作っておこうと思います。何のためになるのか全く分かりませんが。

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Dubrovnikここのサイトに載せるのをすっかり忘れていましたが、私そういえば1月の週末に職場の日本人の知り合いの女性に誘っていただいてクロアチアはドゥブロヴニクに行ってきたのでした。写真が世界遺産の旧市街。山の上から撮影しました。クロアチアは仕事で何度も行ったことがあるのですが、行くのは仕事の都合上オシェックという内陸の町で海岸が美しいといわれているこの国の一番の魅力を味わうこともなく仕事に追われていました。なので誘っていただいたのをいいことにすぐに行く!と返事をしてさくさくっと航空券とホテルを予約してくっついて行ったのでした。真冬なので観光客がほとんどいないということで、まあそれは善し悪しだったりするのですが、それなりに楽しく過ごせました。

Dubrovnik滞在中のお天気はあいにくの状態でしたが、こちらがホテルのテラスからの景色です。旧市街が一望できてとても素敵。海は遠浅になっているようで、底まで見える美しさでした。旧市街を囲っている城壁は登って歩いてまわることもできて、私たちも例外なく数少ない観光客に混じって歩き回りました。小一時間ほどで回れるサイズになっています。城壁から旧市街を眺めると、その美しいオレンジ色に統一された屋根がすべてなんだか新しく見えます。そしてハっとするのですが新しく見えるのではなくて、新しいのです。90年代の内戦でこの旧市街は壊滅状態になってしまったのでした。上のリンク(こちらもういちど)をクリックすれば分かるのですが、一部、オレンジ色や黄色、土色などが混ざっている屋根が、実は本来の昔のままの屋根。きれいなオレンジ色のものはすべて内戦後のものなのです。ほとんどすべてです。

観光シーズンには信じられない数の観光客、ほとんどがドイツやイタリア、ロシアなどから訪れるそうです。韓国からの観光客も多いみたいですね。そんな活気のあるシーズンにも是非いってみたいと思えるほど、90%以上のお店やレストランが閉店していました。彼らにとっては冬がバケーションシーズンなのですね。

さて、全く関係のない話しですが、つい最近、ここ1年ほどああでもないこうでもないと書き直しをやらされていた論文がやっとアクセプトされたのでお知らせです。まだプルーフも来ていないので私自身が論文の最終稿をこの目で見ていないのですが、こちらがパーマネントリンクだそうです。関係者のみなさま、ありがとうございました。なんとか一段落です。

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オペラガルニエ先日ちょこっと書きましたが、2月の週末にパリのオペラ座(ガルニエ宮)でヘンデルのアルチーナを鑑賞してきました。写真がパリのオペラ座ガルニエ。オペラという名前のメトロの駅を出て階段を上り、振り返るとこの景色が待っています。観光客のほぼ全員がこれをキャーといいながら写真撮影しています。私もその一人。さて、アルチーナをかいたヘンデルはドイツ生まれのイギリス人。ですがイタリアにも長い間滞在したのでイタリアンオペラをたくさんかいています。アルチーナもそのひとつ。1700年代に生まれたオペラですが、中身のお話の時代はもうちょっと前を設定されているような、完全なファンタジーのお話です。私はローマで短編を1度、パリでもう一度見たことがあるんですが、そのとき全く歌の内容は分からなかったものの、超絶美人が本物の恋愛をできない悲しさのようなものを見た気がして、なぜかすごく心に残っていました。別にそういうお話ではないんですが。

それで今回パリで週末を過ごせるということで、もしかしてアルチーナの公演時期とかぶる?と思って調べてみたらバッチリでした。それで迷いなくチケットを購入。ひとりなので結構良い席がいくつか空いていて、オーケストル席のど真ん中、前から7列目をゲットできました。ガルニエの場合は実はオーケストルの座席よりもバルコンと呼ばれるちょっと後ろのちょっと上に位置している座席が良い(オプティマ)とされています。でも私にとっては、舞台で汗が飛ぶ様子まで見えるオーケストル席の臨場感は何にも代え難いのです。

Versailles中に入って、すぐにプログラムを買い、クロークにコートを預けて、バーでシャンパンとマカロンを買って(12ユーロ)ひとまず赤いベルベットの長椅子に座ってシャンパンを飲みながら予習です。オペラを観る時は私の場合はとりあえず読み物をちゃんと読み込んでしっかりその世界に入っておかないと、すっかり取り残されてぽかーんとなってしまうので大事なのです。だいたいの筋は知っているものの、プログラムはほとんどフランス語なので唯一の英語の部分(パフォーマンスの前にどうぞ、と書いてあるところ)と、付録のオペラの会話部分(イタリア語)をせっせと読みます。挿絵にアルチーナを題材にした絵画や風景(ヴェルサイユのプチトリアノンの愛の神殿、写真がそれです。数年前に行ったときのもの。)なんかも載っていて、気持がどんどん盛り上がって行きます。そしてふと湧いた疑問。オベルト(少年役)の名前がプログラムにない。もしかしてこのアルチーナ、オベルトなしバージョン?

オーケストルの席は前から10列目くらいまで、通路席も予備席が出てもはやぜったいに離席できない状態になります。となりのひととも前後ともパツパツです。私の左となりは妙齢のカップル、男性がフランス人で女性がアメリカ人でしたのでふたりは英語でお話していて私も参加して楽しい観劇となりました。私は真ん中の通路席だったので右となりは補助席。シニアのパリジェンヌのかわいらしいおふたりが来てニコニコしてひたすら話しかけてくれましたが私にはさっぱり。ニコニコ返しをしてやり過ごしました。

大喝采で前奏が始まり、幕があくと、ものすごくシンプルなコンテンポラリーモードの舞台でした。そしてたくさんの男性が転がっています。時々半裸と全裸でびっくり。結局アルチーナの魔法で動物に変えられてしまった、という設定を、アルチーナとの消耗的な恋愛で魂が抜けてしまった男性陣、という表現にしたのだなと思いながら見始めました。下の動画が最初のアルチーナのルジェッロの場面です。奥で男装しているルジェッロの恋人のブラマンテが悲しい気持で、恋に盲目になっているルジェッロを見ています。それを優しくなだめるのがルジェッロの家庭教師のメリッソ。


Alcina - Myrtò Papatanasiu di operadeparis


アルチーナはそのソプラノやアルトの配分から、2人の女性が男性役(ひとりは男装という設定、ひとりは男性という設定)になっていて、わりと混乱します。でもそういう設定だからこそのとりかへばや的な面白さも入っているということなのでしょう。

そして案の定オベルトは出てきません。モダナイズされた場面設定で、彼とお父さん(ライオン)のシーンは完全に取り除かれ、アルチーナの非情さが出ないようにしてあります。アルチーナはひとりのかわいそうな恋多き女性としてえがかれているのです。

その中で観客の大喝采をあびたのがモルガーナ。この現代版ではホテルのメイドさんとして出て来て(彼氏のオロンテはホテルマン的)コミカルな動きがとても良く、かわいらしいアリアとなっていました。下にあります。どうぞ。


Sandrine Piau interprète "Tornami a vagheggiar... di operadeparis


この映像は初演のものらしく、実は私が行ったときのほうが伸びやかでもっと大げさな動きで観客からクスクス笑いがたくさん出ていました。モルガーナは男装したブラマンテに恋してしまったので、最後にブラマンテが女性と分かったときの手のひら返し(オロンテに戻りました)がなんだかかわいそうで、しかもかわいらしくて、こういう女性いる!という感じで楽しかったです。

そして最後。ネタバレになりますけど原作とはちょっと違った方向にいってしまいました。原作はすべてもとにもどってめでたしめでたしの大合唱になるところが、これは自殺してしまったアルチーナをもういちどルジェッロが見にいってしまい、そしてルジェッロとブラマンテは違う方向へ消えて行くのです。あまりに切なく驚きの最後に息をのみました。いやぁ、素晴らしいエンターテイメントだったと思いました。

歌に関して言うと私は素人なのではっきりいって全く分かりませんが、実はフランスのオペラもイタリアのオペラも、観客がすごく厳しいので、歌が悪い場合は平気でブーイングが起こる事も頻繁にあるんですね。でもこのオペラはみんなが総立ちで大拍手喝采だったので、歌を聴く人も満足がいったということなのでしょう。チケットとったり、スケジュールの都合をつけたりと、多少面倒ではありますが、こんなに楽しいなら、またローマでもパリでもオペラを積極的に観に行って楽しもうという気持ちになりました。

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