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中国愛と中国語

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上海また想い出シリーズですが、7月に中国は上海に行ってきたことをここにもチラっと書きましたが、そこまで詳しく書いていなかったので、記録しておこうと思います。写真は観光客も上海ローカルっ子もみんな大好き南翔饅頭店(ナンシャンマントウディエン)の小籠包。細く切った生姜とお酢につけていただきます。今まで全くその一般的な食べ方を知らなかったので今回ローカルっ子のLくんにしっかり教えてもらえて良かった。たしか六本木に東京店があるこのお店(日本って本当になんでもありますよね)、上海では超有名店なのでお持ち帰りは大行列ですが、お店で食べる分にはわりとスルスルっと入れます。お店がある場所自体がかなりの観光地(上海老街)なので人々をかき分けて入る感じもあります。上海っ子にとって点心(ディエンシン)は朝食かスナック的な位置づけ。午後3時から夕食前くらいの間に食べる人々が多く、基本的には夕食時に食べるものではないそうです。でもこんなの夕食の前に食べちゃったら美味しすぎてパクパクいってしまって夕食いらなくなっちゃいますよね。

ところで、誤解を恐れずに書きますが、私は中国が好きです。私をよく知っている人は私から常に語られてしまうので、これは内輪では「またきた!」と思われるトピックだったりするんですが、それも「かなり」好きです。私だって政治的その他でいろいろと問題があるのは承知の上です。それを全部考え合わせた上で、やっぱり魅力的な国だと思ってしまうんです。魅力的、というとなんだか違う感じもしますが、一番近い表現は「気になる」国とか「つい釘付けになってしまう」国だとかそういう感じでしょうか。

まず、とにかく中国のいわゆる3000年だか4000年だかの歴史(の記録)が面白すぎるというのはたくさんの人に同意していただける部分だと思います。どうしてこんなに記録が残っているのか。事実は小説よりもなんとやらと言いますが、事実にしろ一部小説にしろ何にしろ、三国志トピックは面白すぎるでしょう。暇があるとつい中国の歴史について物語を読んだりネットで調べたりしてしまいます。最近のマイブームは王道に帰って中国古代です。漢の前(始皇帝が統一する前)くらいが一番面白いと思ってしまいます。

芸術だって、文化革命以前までのものは思わず目を細めて喜んでしまうほどの素晴らしさ。中国のアートや陶器、カリグラフィー、詩、すべてをもってしてあまりに興味深すぎます。こんなにクリエイティブな人々が大量にいるなんて、よそのどんな芸術大国にもまったく引けを取らないと思ってしまいます。近しい人にもぎょっとするほどの創造性を秘めている人がいます。趣味に仕事にいかんなくその創造性を発揮していて、時々、勝てないなーと呆然とすることもあるほどです。まぁ勝つ気もありませんが。

そして人々。本当に釘付けです。まず、私が個人的に交流のある中国人の顔をすべて頭に思い描いてみると、すごく親しい人もいれてだいたい20人くらいぱっと思い浮かびます。今思ったんですが、不思議と「嫌い」と思う人は一人もいません。まぁでもちょっと苦手かも、という人が一人いますが。でもこの確率って日本人や他の国の人と変わらないですよね。そして「好き」と特に思う人が4人います。その人々は仲良しなのもありますが、はっきり言って素晴らしい人々です。感謝してもしきれないくらい恩を感じている人も一人います。その中の2人は、私にはもったいないと思うくらいとても慕ってくれます。

私の中国好きは、その私が今まで会った「人が好き」というところから入ってはいるのですが、私だってもちろん、こういうところはナイーブではありません。私が会う中国人は大学での留学生仲間だったり、研究者、仕事上出会う国際機関関係者、外交関係者だったりするので、グループ分けするとかなり偏りがあるだろうな、とは思います。そして13.5億人いると言われる中国人すべてがいい人であるわけがありません。日本に犯罪者やイヤなヤツがいるのと同じような確率で信じられないような人々も確率の問題でたくさんいるでしょう。そして13.5億人という絶対数のため、そのイヤなヤツの数も世界的には自然と多くなることでしょう。

でもいつも思うのは、私が出会う中国の人(特に中国国内にいる人)はまず、私から見てちょっと微笑ましいほど正直です。中国語だと熱情(ジェチン)と表現するのが一番わかりやすいんですが、クールに斜に構えている人はあまり多くないと思います。大騒ぎしたいときは大騒ぎし、喜ぶ時は涙を浮かべて喜び、怒るときはカンカンになって真っ赤になって怒る、という感じ。感情をストレートに出す人が多いイメージです。また誤解を恐れずに書きますが、(私が覗き見した)中国社会は「ムキになる」ことがカッコ悪いことだったり、一生懸命ボランティアしたりインターンシップをする学生さんが陰で「意識高い系」と呼ばれたりするような社会ではなさそうです。みんながムキになって必死、というイメージ。もちろんいろんな人がいるとは思うので「みんな」がそうだとは思わないし、ここで中国人をステレオタイピングしても仕方ないんですけどね。でも「一般的に」言って、世界のいろいろなところで「勤勉な中国人」あるいは「よく働きまくる中国人」というのを見かける確率は、高いと思います。私はそういう中国人をよく見てきたし、イタリア人とは比べるまでもありませんが、アメリカ人や日本人に比べても半端なく勤勉なんじゃないかと真剣に思うときもあります。アメリカの田舎町に住んでいた時は、その町では間違いなくある中国人一家が一番のお金持ちでいくつも中華料理屋さんを経営していたんですが、その一番お金を持っているはずのおじさんが、ひとつのレストランで、オーダーからとってテーブルを片付け、お会計ををし、と朝から晩まで働いていました。その一家、宮殿みたいなおうちに高級車をたくさん持っていましたが、家族の日々の生活はコツコツ働くのがベースだったはずです。まあそうしないとお金持ちになれない、というのもあるかもしれませんね。

もちろんこの熱情(ジェチン)な中国人はその熱情さによって様々な問題を引き起こします。思い込みや誤解から生まれる大ゲンカだったり、不必要に極端な行動にでて大失敗したり。謝ることはあまり得意ではない(日本人と同じくらいプライドは高いです)のでその問題を解決する能力はちょっと微妙だったりもします。また、人を出し抜いて(騙したりすることも含めて)成功することが「クレバー」だと思われる社会的な背景もあるようなので、そういった人々が結果評価されてしまう節があるのも事実です。そういうのもすべて見た上で、時々は「ウヘェ」と辟易しながらも、それでも微笑ましく、興味深く観察してしまいます。

そしてこれを言うと、中国に住んだことがある人に「そうかなぁ?」と首を傾げられてしまうのですが、少なくとも私の印象だと、田舎の中国国内に住んでいる年配者は礼儀をものすごく重んじているイメージです。国外にいる中国人はそこまでないのですが、私の正直な感想です。日本人は奥に秘めた礼儀を重んじるのと比較すると、礼儀は大事です!ということを全面にだしている感じ。大昔の儒教の影響かもしれませんが、少しでも年上の人には、すぐに尊敬の意を表しているように見えます。今は中国人本人たちが「自分たちは礼儀を忘れてしまった」と自虐的に語ったりするし、日本人の若干西洋化された礼儀正しさ(ツバをはかない、音を立てて食事をしない、公的な場所で大声を出さない、などは、日本人にとっては「後付け」のマナーですよね?)と比べられたりすることもあって、中国人はまるで礼儀がなってないというように思う人もいるかもしれませんが、私の短時間の観察だと、心の奥底には何かしっかりしたものが流れているように見受けられます。

上に書いたことでわかるように、私は中国には何度も行きましたが住んだことはありません。ですから私の中国への理解度なんてきっとものすごく低いものでしょう。でも、今までダテに年齢を重ねてきただけのはずではない私は知っています。当たり前のことを言いますが、どの国もどの文化もどの民族も同じくらい良くて、同じくらい悪いのです。どこかの国がどこかの国よりすぐれている、とか素晴らしい、とか劣っているとかそういう評価をする人は理解度が低いのでしょう。でも「好み」はあると思います。たとえば私は青色よりも赤色の方が色としては好きですが、だからといって赤い色が青い色よりすぐれていると思っているわけではありません。単なる好みです。そういう意味で、私は最終的に中国、好きだなぁと思ってしまうのです。もちろん私の故郷、日本のことは多分一番好きです。ブータンも好き。イタリアも好きです。アメリカだって私がいた田舎のイメージだけしか知りませんが好きです。

というわけでとってつけたような話ですが、実は中国関連で嬉しいことがあったので記録しておこうと思います。大したことではありませんが、万が一うっかり自慢にも見えるかもしれないので、自慢話がお嫌いな方はここで読むのはやめてくださいね。実は私の所属する国際機関はちょうど2年前に新しい事務局長を迎えたんですが、彼が行った内部改革のひとつに、すべてのプロフェッショナル以上のカテゴリーのスタッフは、国連公用語の6ヶ国語(英語、フランス語、スペイン語、アラビア語、中国語、ロシア語)のうち2ヶ国語が使えることを2014年の年末までに証明しなければならない、と決めたのがあります。もともとそういう決まりはあったんですが、試験などで証明するようなプロセスがあったわけではなく、みんな結構焦りました。日常的に使っていない言語を突然テストされるとなるとドキドキしますよね。しかも、証明できなかった人は契約を切ることもありうる、という厳しいお達しです。で、私は英語でいつも仕事をしているので英語の試験は免除ですが、私の第2公用語は中国語。バッチリ試験を受けさせられました。2月の一斉試験のときちょうど出張が重なってしまった私に残された10月の試験もなんと、先日の日本出張と重なってしまい、12月まで待ちたくなかった私はワガママを言って11月に特別に受けさせてもらったんですね。こんな年齢になってこんなに緊張して勉強しなければいけないなんて!と思っていた私でしたが、直前の駆け込みレッスン(大好きなL先生)のおかげで無事に、自分にしてはかなりの高得点でパスできたので、久しぶりに大きな達成感と喜びを感じました。得点が良かったのでディプロマももらえるそうです。嬉しいです。ほっとしました。私の中国愛が中国語への大きなモチベーションです。中国語、これからも、もっと頑張っていこうと思います。

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Lampedusa

最近ローマは寒かったり暖かかったりよくわからない天候ですが、そういえば8月に、夫のAさんとふたりで、シチリアはランペドゥーザ島に遊びに行ったなぁとふと思い出したので記録しておくことにしました。ランペドゥーザ島は地中海のイタリア最南端の島で、難民問題でよくニュースになっているので知っている方も多いかと思います。夏の間はローマからアリタリア航空が直行便を飛ばしていることもあってアクセスが良く、海外からというよりはイタリアからのバカンス客の多いところだと思います。

もしかしたら全然違うかもしれませんが、イメージとしては沖縄離島(行ったことありませんが)か長崎の離島群といったところでしょうか。びっくりするほど地に足が付いています。つまり素朴。あ、上の写真は中に浮いているみたいなので地に足が付いているというのとは両極ですが本当です。雨のローマを出発したので、1時間くらいであっという間に下の美しい海岸線が見えてきた時にはその違いに高まりまくりました。

To Lampedusa

ところどころ海岸付近が緑色になっているのが分かるでしょうか。透明度が高いのと浅瀬になっているのとでこういう風に見えるそうです。飛行機の中で、こういうのを見るとすでに期待値マックスになります。お宿はEl Mosaico del solというキッチネット付き、プール付きのお部屋を予約したのですが、空港ですでにオーナーのレナートさんが待っていてくれました。とってもフレンドリーで私たちをバンに乗せて、さくさくっと道中の道を教えてくれつつホテルに到着。私たちが1泊しかしない弾丸ツアーであることもしっかり把握していて「荷物置いたらすぐに降りておいで、すぐビーチに連れて行ってあげる」というので、どうやってビーチに行くか、と心配していたAさんも私もびっくり。超ラッキーという感じですぐに降りていき、ビーチに連れて行ってもらいました。有名なウサギ海岸(La spiaggia dei Conigli)です。

Lampedusa

道路沿いのトレーラーバールで大きなパラソルを借りて、ハードな岩場をせっせと降りてビーチまでいくんですが、予想以上に大変です。が、その甲斐ありで、到着するビーチはこの世のものとは思えないほど、本当にキレイです。天国に来てしまったかと思う人がいるかもしれません。2013年のトリップアドバイザーで世界一の海岸になったというのも納得。そこで4時間しっかり遊んで、日焼けもしっかりして、完璧な非日常を満喫しつつビーチを離れると最初のバールでハッピーアワーのスピリッツをいただいている間にホテルからのお迎えがやってくるという完璧さでした。

ホテルに戻って私達はホテルのプール兼ジャグジーでゆったりしたりして過ごしました。そしてレナートさんオススメのレストランをいくつか教えてもらっていたのでその中のひとつに入ることに決めて、ダウンタウンまで数分のお散歩。地中海ならではの前菜、美味しいお魚などをいろいろといただいてそのクオリティにも満足。そういえばその時外の果物屋さんでフレッシュな果物をいくつか買って、食べきれないほど袋にいれてもらったのに2ユーロ、といわれ驚愕しました。物価が安いです。夜はわりと遅くまでにぎやかなメインストリートでした。美味しいジェラート屋さんもあって良かったです。私にとってはもはやジェラートがイタリア国内旅行の超大事な条件になりつつあります。アイスクリームアイスクリームといいながら彷徨う私、時々子供か!と自分にツッコミをいれたくもなります。

翌日はホテルのバイク(プジョー)を無料で貸してくれるというレナートさんのご厚意に甘えて(国際免許証を持ってきていて良かった!)Aさんのバイクの運転で島中を二人乗りで走り回るという楽しすぎる午前中を過ごしました。私もAさんもバイクの免許を持っていて、ふたりともかなりバイクが好きだった過去があるので(やんちゃではありません)そんな昔を思い出して楽しい数時間でした。そのあとはシエスタ中のしんとした街を歩き回って、それはそれで楽しかった。

Goodbye Lampedusa

そして最後は島の空港から、なんと郵便局(ポステイタリアーネ)貨物航空とアリタリア航空の共同運行便という機体に乗ってローマに帰ったのでした。上の写真は真っ白になってしまっていますが、かすかに黄色の機体が見えると思います。行く数日前に思いついた、弾丸旅行ではありましたが、本当に最高でした。やっぱり泊まったホテルが良かったと思います。次に行くときもかならずレナートさんのところに泊まろうと思います。また来年、春先にでも行きたいな。

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2回の帰国

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Japan前の更新からすっかり時間が経ってしまいましたが、この間2回、日本に帰っていました。1回目は10月で写真の戻り鰹を堪能。写真のタレのお皿と塩のお皿と両方味わいましたが両方とも最高でした。鰹ラブ。

そして帰国の2回目は11月で、こちらは仕事で帰ったので、そこまで本気では遊べませんでしたがなかなか充実した帰国でした。これは前々から決まっていた出張だったにもかかわらず、なぜか夫婦ふたりとも旅行前になってやっと気付いたんですが、主人のAさんも同時期にフランスに出張という、夫婦でヨーロッパと日本との、大それた行き違い出張ということになってしまっていてふたりでびっくりしました。私が日本に到着してから3日間だけは主人が日本にいたものの、私は到着翌日からフルで仕事ということでそんなに夫に会えず、ぎりぎり一緒に朝食をとったり、仕事からダッシュで帰って遅い夕食を一緒にしたり、というような日程になってしまいました。でもそれはそれなりに楽しかったんですけどね。Aさんがフランスに行ってしまってからは仕事に集中できたので、実はよかったのかもしれません。で、この機会に、とばかりに、お友達で東京在住のMちゃんと毎日のようにランチしたりディナーしたりして楽しかった。私が東京のことを何もしらないのでMちゃんに完全にお任せして言われるままにレストランに向かう日々だったのですが、それがどれもこれも美味しくて素敵で便利なところばかりで感激しました。レストラン探したり予約したりって実はものすごく大変なのはよくわかっているので、そんな大変なことを完全にお任せしてしまって申し訳ないという気持ちでいっぱいだったにもかかわらず、Mちゃんセレクションがあまりにも最高だったのでキャーキャーと喜ぶばかりでちゃんとお礼を言えていたかよくわかりません。ここで失礼して、Mちゃんどうもありがとう!

その中でも、出張先だった霞ヶ関の近辺で、最近再開発が盛んな虎ノ門の、虎ノ門ヒルズに9月くらいにオープンしたという、ピルエットさん(ビストロ+カフェ+エピスリーだそうです)が最高だったのでメモ代わりにご紹介です。イタリアに住んでいると外食の感覚が麻痺してしまうのか、この雰囲気(ビストロなのにほぼファインレストラン的な雰囲気、テーブルクロスはありませんが)、最高のサービス(日本はどこでも最高ですよね)、お食事の質、味、などなどをイタリアのそれもローマで体験しようとすると、ディナーで私のように食前酒、ワイン2杯(あるいは1杯にデザートワイン1杯など)メイン、デザートにコーヒーという組み合わせにすると普通に150ユーロから200ユーロくらい(2万円から2万5千円)はするんですよね。それなのにもともとのコースが5、6千円って!と思ってお会計のときにぎょっとして思わず「やすい!」とつぶやいてしまって、いや価格として安いんじゃなくて得るものに対して、という意味だったんですがMちゃんに「みみちゃん(Mちゃんは私をこう呼びます)、小声で!」と注意されました。いや普通に5、6千円は私にとって大金ですが、単にイタリア価格との比較という意味だったんです。失礼いたしました。

食材もすごく厳選してあるし、シェフのみなさんもオススメのお料理をとても丁寧に教えてくださって本当に素敵なところでした。おいしそうなイチジクをスっと切ってらしたのを、本当に穴があいてしまうんじゃないかというほど見つめていたら、渋抜きした上品な甘さの柿と一緒にサービスしてくださって大感激でした。平日だったので、私たち2人でうっかり調子に乗って長居してしまったんですが、それでも嫌な顔ひとつせず最後の塩キャラメルのミルフィーユとエスプレッソまでしっかりと完食した私にもみなさんにっこりしてくださって、本当に素敵でした。いやぁもう、虎ノ門ってあんまり夜行くエリアではないですけど、絶対、必ず、また行こうと思います。

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