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Copenhagenもうすっかりローマに帰って来ていつも通りの生活に戻っている私ですが、気持ちは主人と両親と旅行の思い出にひたっています。写真で分かるようにコペンハーゲンでは例に漏れずちゃんとザリトルマーメイド見てきました。でもお分かりのように、ちゃんとその場所までバスでせっせと行って見てきました。前日にちゃんとボートから背中を見たにもかかわらず、です。ボートからだと背中しか見えないというのが、なんとなく顔を見たいと思わせる憎い演出な気もしてきますよね。

このコペンハーゲンのザリトルマーメイドは日本人観光客をがっかりさせる世界3つのうちのひとつだそうですが、別にがっかりしませんでした。これだけをみるために、結構ステキな水辺の公園をしっかり歩くし、ワイワイしていて路上パフォーマーもいたりするし、お土産屋さんもそんなにいっぱいいるわけじゃないのでいい感じですごくタッキーなお土産(人魚姫のマグネットとか!)を買えるし、そんなにぼったくりでもありません。まあ、世界3大がっかり,と言われてから行くとそんなにがっかりしない、という心理的なものかもしれませんね。

それでどうやらほかの2つはブリュッセルの小便小僧(マネキンピス)とシンガポールのマーライオンということになっているらしいですが、クリックしたら分かるように私もブリュッセルはがっかり制覇したので(別にがっかりしませんでした。私のフリッカーのコンタクトになっている方なら見えるこの写真で分かるように、ものすごく嬉しそうです、見えない方ごめんなさい)、どうやらリーチがかかって次はシンガポールか!という気分になってきました。不思議なものですね。

コペンハーゲンですが、予想通り物価が異常に高くて倒れそうになりました。例を出すと一杯のスタバのトールラテが800円以上。空港のペットボトルのお水は空港価格を考えたとしても高すぎる500円以上。日本の倍と思ってもいいかもしれません。これがほとんど税金ということです。北欧の社会保障が進んでいるという話は日本でも議論になりますが、こうしてベースとなる物価、お給料、すべてがこの税金を払っても大丈夫なくらいしっかりしていないとなかなか難しいんでしょうね。でも同じく社会保障が進んでいるというフィンランドの物価はそこまで高くないです。日本と同じくらいかな、というイメージです。でも人口が全く違います。ニーズも違うし、なかなかいきなり日本が北欧を真似するのは難しいかもしれませんね。

さて私にとってこの夏は読書の夏でした。久しぶりにたくさんの本を読みました。私の嗜好から高尚な本はなかなか読めないのですが、たくさん読んだ本の中で唯一、ちょっと高尚だったかもしれないと思えるエリザベスストラウトの短編集がすごく良かったのでご紹介です。「オリーヴ・キタリッジの生活」。珍しく日本語翻訳板を読みました。原題は彼女の名前だけの「オリーヴキタリッジ」。最近専らiPadで本を読む習慣がついたし(電子書籍が主流になると世間で言われ始めてから結構時間がかかり、現に私の最初のeBookについてのエントリは2000年だったので13年以上かかりましたが、やっと去年くらいからついに電子書籍が私の中での読書の主流になりました)、本屋さんでしっかり時間をかけて本を買うことがなくなってしまった私は、本屋に行く機会があるとつい、見さかいも無くいろいろたくさん買ってしまいます。これもそのひとつ。短編集でひとつひとつが独立しているとはいえオリーヴさんが超主人公ともいえます。表紙のの絵が非常に忠実な現代アメリカの朝食後を見せていて、不思議と懐かしい気分になったので、いわゆるジャケ買いです。オリーヴさん、最初は好きになれるか心配でしたが好きになりました。私にとってオリーヴといえばポパイの彼女ですが、あのオリーヴさんとは全く逆といっていい性格。なのに憎めないのはなぜ。

ローマももう秋を迎える準備ができているように見えます。9月の出張をひとつ終えたらしばらくローマにいる予定なので、ローマの秋を楽しもうと思います。

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