2008年02月10日
昨日やっとのことでローマに帰ってきました。なぜやっとのことで、とついているかというと、最初の日にも書きましたが、KLMが私の荷物をなくし、結局帰り着くまでなかったのです。
が!アムステルダムでも騒ぎ、ローマでも騒ぎまくったおかげか、その日の夜に電話がかかってきて「見つかったので空港までとりにきてほしい」ということでした。運んですらくれない。でも運んでもらっても仕事中は家にいないのでそれも困るなーと思っていたところだったのでさっそく空港に取りに行きました。
そしたら何故か厳重にロックがかかっています。アリタリアの印のはいったワイヤーまでかかって、ペンチなしには開けられないようになっていました。その場で開けるのは不可能だったのでなんとなく疑いつつも家に帰ると案の定、中のポケットというポケット、ファスナーというファスナーは開けられていて、「売れそう」なものだけ抜き取られて盗まれていました。
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私はいつも現金をもって旅行しなければいけないのでリスク分散のために手荷物とスーツケースに分けて現金を入れるのですがそれがとりあえず全部きれいさっぱりなし(でも保険にはいっているから大丈夫)。そしてマルチプラグ(世界でつかえるプラグのオールインワンのもの)、携帯変圧器、ニンテンドーDSとそのソフト1つ、ノキアの充電器、メモリーカードリーダーなどがきれいさっぱりなくなっていました。
救いは姉からもらったお気に入りのスーツが手つかずだったこと、JALのアイディア商品であるスーツをさっさとしまい込める衣装ケースが無事だった事(中身は荒らされていましたが)、レスポのバッグが無事だったこと(フェラガモのを入れるかレスポにするか悩んでレスポにして本当によかった)、デジカメの充電器は盗まれなかったこと、そして当然、スーツケースそのものが無傷だったこと、などでしょうか。
私はこれらのものは、実は最初の日にローマの空港で、しかも内部のものによって盗まれたと90%確信しています。なぜなら:
1. 私はいつも、荷物を預けるときに行き先の空港の3文字をしっかりとたしかめ、タグがゆるゆるじゃないように、しっかりハンドルにも張り付くように自分の手で確かめるようにしています。この日もちゃんとハイドラバッドまでのタグを確認して、係の人がはりつけたあとをさらにハンドルにもくっつくように自分で押さえつけました。
2. そのタグがなくなっていたのにハンドルは壊れてもいなかった。ということは、あんなベタベタで長いタグ、だれかが意志をもって剥ごうとしないとはがれないはず。
3. 私のスケジュールは2月1日にローマからアムステルダム、アムステルダムを経って、日付が変わってから2月2日にハイドラバッドに到着する予定だったのに、タグには2月1日の「午後」に「このバッグの行き先はここではありません」というメッセージとともに、なんと、ガーナのアクラからアムステルダムにスーツケースが送り返されているという記録が残っています。これはローマから誰かが意図的に「最初から違う場所」に「午前中に」送らないかぎり起こらないことだと思われます。もしうっかりミスでガーナに送ったのなら最初のタグが剥がれているわけがないです。時間稼ぎをするためにやったのではないかと思われます。
4. 日本人の名前のついたタグがあると、ローマではこのようなことがおこるという噂を何度も聞いたことがあります。言われてみると、つい3日前にFlying Blueのエリートマイレージカードが送られてきていたので、私はこの日初めてそれをとりつけたばかりでした。それにはTakeuchiと印字されています。
などなど、本当に怒りたい気持ちでいっぱいですが、少なくとも私のお気に入りのスーツケース、スーツやお洋服などはちゃんと戻って来たし、お金は悲しいけれど思い出がつまっているものじゃないし、唯一あーあー、と思っているのはニンテンドーだけど本体はまた買えばいいけどソフトにはいっていた私のくだらないがるば村のデータはもう二度と帰ってきません。出張にゲームなんか持っていくなということですね。本当に。
まあでもそこまで落ち込んではいません。教訓を得た、といったところでしょうか。気持ちを入れ替えて、写真はハイドラバッドの名物料理、ビリヤーニです。マトンのビリヤーニが基本ですがこれはチキン。大きめのチキンの骨付き肉がこの御飯(お米なんですよ)のなかにしっかりとつめこまれて炊き込まれています。味は割とカレーな味です。すごく辛いってこともないけど「辛くない」とは言い難いですね。これで2人前と言われましたが私はこの1/3も食べないうちにお腹がいっぱいになりました。ヨーグルトなどを混ぜて食べると美味しいそうですよ、私はこのままいただきましたけどね!インドはお食事美味しくていいですね。
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2008年02月06日
何だか抽象的なタイトルに見えちゃうかもしれませんが、実態はなんてこともなく、堀田氏の有名すぎる例の著書
の結びが確か、西欧の国々が「死ぬのは嫌だ」と言いながら過ごしているのに対して、インドは「生きたい!」と叫んでいるのだ、というような内容だったため、その本を読んだ13歳の頃からずっと、私の中では「インド」は「叫んで」いるのです。
でも良く考えると、「インドは」じゃなくて「アジアは」だったかもしれない。
いずれにせよ、こうして初めてインドで数日過ごしてみて、まあそれがピッタリの表現だとは思いませんが、正直言って当らずといえども遠からず、といったところなような気がしてきました。インド、割と叫んでます。
まずこの国の人々のクルクルとしたまん丸の目に主張の強い眉、褐色の肌に映えるぷりっとした口元からのぞく真っ白な歯、そしてそこから出てくる英語!あのぅ...やっぱりそれは英語なんですよね...英国統治だったからきっと私のアメリカンかぶれのそれよりずっと正統派の英語なんですよね...。と気が小さくなってしまうほどに、ほぼ聞き取り不可能な英語。ちょっと江戸っ子なイントネーションも、リスニングの難度をかなりアップさせますが、その早さといったらすごいです。さすが2ケタの九九を国民全員スラスラ言えるだけあります(しちはちごじゅうろく、というのに3秒くらいかかるのにどうやって2桁ずつの九九を早口なしに言えようか)。
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そして、YesなのかNoなのか分からない、微妙な首の横揺れ。思わず何度も何度も聞き返してしまいます。それってYes?と聞きたいけど失礼になったらいけないから「ホント?」などの変化球で片付けます。
テレビをつけると若い男女が大多数でインド版ウエストサイドストーリーのようなやつを踊っていて次のチャンネルにしても違うセッティングで似たようなダンス、その次のチャンネルもそんなかんじ、その次も、といった状況で思わずそこでリモコンを操作する手を止めてじっと見入ってしまいます。
そして美しいサリー。美しいんですがギラギラです。僧衣ってここから来てるんでしょうか、そっくりなんですけど。絹と金の糸で高価そうなのに実は300ルピー(10ドル)くらいなのでちょっと買いたい気持ちになりましたが、自分自身に「何に使うの?」と問いかけて我慢しました。といってもモダンカジュアルな3ピースのインド風ドレスのセットはしっかり買いましたけどね。ジーンズに合わせよう。
驚くべき事に至るところで、道路工事をしている女性がいっぱいいます。重い道具や石や水などをどんどん運びながらも美しいインドの衣装に身を包んでいるので、最初冗談かと思いました。物乞いしているひとも、皮膚は汚れているけれど、まとっているのは美しいインドの衣装。
そして道の端というよりは真ん中にほぼ裸で座るガリガリの老人。洒落抜きでガンジーにそっくりでした。私のインド人のカウンターパートが「あれみて!そっくりだ」と言っていたので間違いありません。恐れ多いんですけど。
特筆すべきは前回のエントリーにもちょこっと書きましたが、町中に鳴り響くけたたましいホーン(クラクション)とローマも唖然とするであろう交通渋滞。クラクションに至ってはここまでならす必要があるわけがない。でもワークショップに来ているスリランカの人とバングラデッシュの人に聞いたらかの国々でも同じということです。一昔前の英国車が多いので、ちょっと心が躍ります。
鉛そのものとしかいいようのない匂いの漂う汚れきった空気。日本の発展期にもこういう時代があったのでしょうか。歩いていると精神的に軟弱な私はこのまま匂いだけで死ぬんじゃないかと思うほど重い鉄の匂いがします。
そしてレストランにはいると様々な名前のメニューに心も踊り、目移りして必死で注文するも、いざ運ばれてくると、結局は全部カレー。まあ中身や微妙な混ぜ物やスパイスなどは違っても、一口食べると口の中に軽くボウっと火がつきあとは何でも同じ。と、いいたいところですがインド5日目にして恐るべきことに、マサラとダルとキリマールなどの差が微妙に分かってきました。恐るべしインドカレー。奥が深いです。
カオス。とりあえずどこにいっても「カオス」という言葉がぴったりな状況が広がっています。仕事で前向きな議論をしていてもインド人が入ってくると途端にケオティックになります。マイクロフォンをつかって発言するんですが自分のところのマイクのスイッチを切ろうとしないのです。そして理路整然とした理屈で次々と論破。頭も良いのでしょうがうーんとうなるほどディベート上手です。
というわけで箇条書きですがどんな感じでインドが叫んでいるかという、私なりの考察。あ、私もご多分に漏れずインドでなんちゃって考察してしまいましたね...。
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2008年02月03日
出張でインド南部の町、ハイダラバッドに来ています。気候も良くとても過ごしやすくて良いところなのですが、スーツケースなくされました。必要最低限のものは機内持ち込みしていましたが着替えなどがなくて非常に困り、今日は一日ショッピングしてました。あまり質の良いものとは思えないけれどとりあえずスーツぽいものを購入し、そしてインドの服をチュニック風に着れたらいいなと思っていろいろ吟味してひとつ買いました。下着や必要なものもいろいろ。
そしておなじみになりましたが、ホテルの窓から一枚パチリ。インドではいろいろな人が考えたり人生を変えたりするそうですが、ここ「インドのシリコンバレー」と呼ばれるハイダラバッド、あのー、全然シリコンバレーじゃないんですけど。
でも相変わらずのインド風カオスがいっぱいで何となく楽しいのは確かです。この写っている道、早朝から渋滞がひどく、6時半くらいから、まるでコンテンポラリーミュージックかと思うほどのクラクションの雨あられ。一緒に来ている上司は朝食に来るなり頭を左右にふって「全然眠れなかった!」と言ってました。わたしは結構寝ましたけどね。週末はショッピング以外ではミーティングをいくつかすませ、明日にそなえました。スーツケースがなるべく早く届くのを願って、仕事がんばってきます。
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2007年11月26日
ブータンに来ています。先週末は7時間ほど首都のティンプーから南へ、ボコボコの道を、ボヨンボヨン(まさにそんな感じ)と車で飛び跳ねながらドライブして、フンショリン(とブータンの人々は発音しているように聞こえますが、実際のスペルはPhuentsholingです)という国境の町に行ってきました。ここは自由交易の町なのでインド人とブータン人は気楽に行き来していてパスポートチェックすらありません。ただやはり検疫(植物や動物、食物など)はしなければいけないので、私が今一緒に仕事をしているオフィサーはここでの仕事を私たちに見学させてくれたのです。
写真の真ん中にある美しいブータン式のゲートのこちら側は、インド人もたくさん住んでいますが、やっぱり静かな印象。もちろんブータンの町の中ではかなり活気のある町だとは思うのですが、人々はにっこりしているし、道も舗装されてはいないものの、ゴミなどはおちていません。
ですがこのゲートを越えるとそこはインドの町、Jaigaon(ジャーゴン、とみんなは言っているように聞こえます)。いわゆる「インドのカオス」が待ち受けています。牛や羊が野生なのかなんなのか道をうろうろしていて野菜市場の野菜をもぐもぐ食べてはオーナーにものを投げつけられていたり、ひたすらカラフルなバケツだけを売っているお店があったり、ゴミだらけだったり、ブータンの人々の伝統衣装であるキラは、本当は手織りで何十万円もするものなのですが、同じの模様の布をどんどん機械で折ったのをこれでもかと積み重ねて二束三文で売っていたり(当然品質が悪い)、なんでもありです。
仕事もたっぷりしましたが、ちょっと観光気分でふたつの町を見ることができて有意義でした。今日と明日は首都のティンプー(Thimphu)でワークショップですがその翌々日は空港のある町、パロに行って空港での検疫状況を視察しますが、そのついでにTiger's Nest (Taktshang)、
タクツァン僧院まで行くことになっています。3時間の山登りらしいんですが、歩くのが苦手な私は大丈夫かしらと今からかすかに心配しています。カウンターパートのSは「連れていってあげる!」と満面の笑みなので断るわけにもいかないでしょう。がんばって行ってきます。
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