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絶景トイレ

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Japan


先日10日間ほど日本に帰って夏休みを消化しつつ用事を済ませつつというなかなか充実した日々を送ったのですが、そのうちの数時間、友達のMちゃんと東京でランチしようということになって出かけてきました。場所は最近私も時々行くようになった日本橋です。パンが大好きな夫のAさんのために、ゴントランシェリエで大量にパンを買って、ツルヤヨシノブさんで、今まで見たことがないほどかわいい最中を見つけたので(私は和菓子の中では最中が一番大好きです)、それを自分とMちゃんにお土産に買って、そしてランチに向かってみたらかなりの高層のホテルの最上階でした。そして帰りにトイレに寄ってみてびっくり。絶景でした。

ローマの景色も素敵ではあるんですが、やはり大都会東京のインパクトはすごいですね。こうやって見ると、まあスッキリ晴れてないからか、PM2.5のせいかなにかわからないのですが、東京のビルって結構白っぽいのですね。

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Izu Trip

[2015年3月に書き始めたエントリですが、忘れていたので8月になってからアップしています]

私の熊本の両親は、父が1945年の1月生まれ、母が同じ年の4月生まれで、学校の学年こそ違えど年を通してほぼ同い年です。終戦の年に生まれた二人は当然ですが、戦後70年の今年共に70歳の古希を迎えました。両親が今年古希を迎えることは、言ったら生まれたときからわかっていたことですけれども、娘の私がそわそわしはじめたのは約1年半前でした。私は情けないことに、こんなおばさんになってもまだ、両親にこれといった恩返しをできていないんですね。かといって今更何をやったところで、今まで両親が私にしてくれたことに比べたら一生かけて恩返ししようとしてもまったく追いつかない。それでもやっぱり古希はお祝いしたい。ということで夫と姉夫婦にも相談して、両親に希望を聞いてみよう、ということになりました。

古希はどういう風にお祝いしたい?と聞いてみても果たしてどんな答えが返ってくるか、突然言われてもねぇ、と困らせて終わりかもしれない、と思いながら聞いてみると、父から即答が返ってきました。「富士山を裾野まで見ながら露天風呂に入りたい」だそうです。意外にもこれ以上具体的には言えないとすら思える希望でした。うちは九州なので富士山はやはり憧れなのですね。いえ九州だけでなく、富士は日本人の憧れですよね。私もその答えを聞きながら、私もそうしたい、と強く思いました。

そこからは夫のAさんと姉家族と協力しながら、富士の見え方も研究しながら場所とホテルを選び、日程を決め、とせっせと準備をしました。積み立ての貯金も。日程については空気の澄んだ冬の日だと富士山がはっきり見えるにちがいない、そして父の誕生日と母の誕生日のちょうど間である2月を選んで行くことになりました。お天気のことなど随分Aさんは心配したようですが、無事に上の写真の風景を両親に見せることができました。露天風呂も熱々で、冬でもとっても気持ち良く過ごせました。

姉夫婦の娘ちゃんと息子ちゃんもすごく楽しんでくれて、旅行のおわりに、やたらと楽しんだ姪っ子が私と夫に「計画してくれてありがとう!またこのコキみたいの計画してね!」と言ってくれたのが本当に微笑ましくてジーンとしました。伊豆は私は初めてだったのですが、夫は仕事で何度も何周もしていて、彼によると素敵なところがたくさんあるということです。2月の最終週だったので濃いピンクの河津桜が満開で、帰りは河津に寄って、東伊豆から都内に戻りました。

今度は喜寿(77歳)そしてすぐ傘寿(80歳)です。傘寿の頃には姪っ子は18歳。今度はどんなお祝いにしようかと今からすごく楽しみだし、今度は姪っ子にもプランを立てるのに参加してもらえるかも、とすごく期待しています。

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2回の帰国

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Japan前の更新からすっかり時間が経ってしまいましたが、この間2回、日本に帰っていました。1回目は10月で写真の戻り鰹を堪能。写真のタレのお皿と塩のお皿と両方味わいましたが両方とも最高でした。鰹ラブ。

そして帰国の2回目は11月で、こちらは仕事で帰ったので、そこまで本気では遊べませんでしたがなかなか充実した帰国でした。これは前々から決まっていた出張だったにもかかわらず、なぜか夫婦ふたりとも旅行前になってやっと気付いたんですが、主人のAさんも同時期にフランスに出張という、夫婦でヨーロッパと日本との、大それた行き違い出張ということになってしまっていてふたりでびっくりしました。私が日本に到着してから3日間だけは主人が日本にいたものの、私は到着翌日からフルで仕事ということでそんなに夫に会えず、ぎりぎり一緒に朝食をとったり、仕事からダッシュで帰って遅い夕食を一緒にしたり、というような日程になってしまいました。でもそれはそれなりに楽しかったんですけどね。Aさんがフランスに行ってしまってからは仕事に集中できたので、実はよかったのかもしれません。で、この機会に、とばかりに、お友達で東京在住のMちゃんと毎日のようにランチしたりディナーしたりして楽しかった。私が東京のことを何もしらないのでMちゃんに完全にお任せして言われるままにレストランに向かう日々だったのですが、それがどれもこれも美味しくて素敵で便利なところばかりで感激しました。レストラン探したり予約したりって実はものすごく大変なのはよくわかっているので、そんな大変なことを完全にお任せしてしまって申し訳ないという気持ちでいっぱいだったにもかかわらず、Mちゃんセレクションがあまりにも最高だったのでキャーキャーと喜ぶばかりでちゃんとお礼を言えていたかよくわかりません。ここで失礼して、Mちゃんどうもありがとう!

その中でも、出張先だった霞ヶ関の近辺で、最近再開発が盛んな虎ノ門の、虎ノ門ヒルズに9月くらいにオープンしたという、ピルエットさん(ビストロ+カフェ+エピスリーだそうです)が最高だったのでメモ代わりにご紹介です。イタリアに住んでいると外食の感覚が麻痺してしまうのか、この雰囲気(ビストロなのにほぼファインレストラン的な雰囲気、テーブルクロスはありませんが)、最高のサービス(日本はどこでも最高ですよね)、お食事の質、味、などなどをイタリアのそれもローマで体験しようとすると、ディナーで私のように食前酒、ワイン2杯(あるいは1杯にデザートワイン1杯など)メイン、デザートにコーヒーという組み合わせにすると普通に150ユーロから200ユーロくらい(2万円から2万5千円)はするんですよね。それなのにもともとのコースが5、6千円って!と思ってお会計のときにぎょっとして思わず「やすい!」とつぶやいてしまって、いや価格として安いんじゃなくて得るものに対して、という意味だったんですがMちゃんに「みみちゃん(Mちゃんは私をこう呼びます)、小声で!」と注意されました。いや普通に5、6千円は私にとって大金ですが、単にイタリア価格との比較という意味だったんです。失礼いたしました。

食材もすごく厳選してあるし、シェフのみなさんもオススメのお料理をとても丁寧に教えてくださって本当に素敵なところでした。おいしそうなイチジクをスっと切ってらしたのを、本当に穴があいてしまうんじゃないかというほど見つめていたら、渋抜きした上品な甘さの柿と一緒にサービスしてくださって大感激でした。平日だったので、私たち2人でうっかり調子に乗って長居してしまったんですが、それでも嫌な顔ひとつせず最後の塩キャラメルのミルフィーユとエスプレッソまでしっかりと完食した私にもみなさんにっこりしてくださって、本当に素敵でした。いやぁもう、虎ノ門ってあんまり夜行くエリアではないですけど、絶対、必ず、また行こうと思います。

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京都にて

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Kyoto前回も書きましたが、6月に一時帰国して、京都でちょっとした仕事があったので行ってきたんですが、すごく楽しかったので書き留めておこうと思います。私のアメリカ人の友人VとS夫婦をご案内という形になった京都旅行でしたが、夫のAさんも同行、義理の両親も大阪から参加、という形で3夫婦で楽しい楽しい1泊2日となりました。私は仕事で抜けたりしたのでずっと一緒にいられなかったのですが、それなりに十分満喫しました。写真は夜のお食事の一部。沢ガニをまるごと揚げてあって、VもSもびっくりです。ぱくっと足を食べて、ライスクラッカーみたいな味ですよ、と言ったら、え!と絶句したあと恐る恐る食べて、本当ねーと感心していました。

東京から京都まであっという間に到着したので、そのあと金閣寺、龍安寺と行きたかったんですが、何しろゆったりとしたVとS夫婦、日本式の足早観光はまったく合わず、金閣寺のみで嵐山へ移動し、そこから天龍寺で枯山水と竹林を散策したあと、旅館へ移動、というコースになったのでした。6月の京都にしてはすずしく、乗ったタクシーの運転手さんもサービスが良く、こんなにキレイで清潔なタクシーには世界中でも乗った事がない!といって驚いていました。確かに。どんな国にいっても、フランスでもイタリアでもタクシーの運転手さんはナイスではありますが、ちょっと車は汚く、汗くさい時もよくありますよね。運転技術はありますがマナーはないといった感じなのが世界共通じゃないでしょうか。日本のタクシーの運転手さん、帽子かぶって手袋までしてることも多いし、車にはレースの飾り(?)までついていることも少なくないですよね。

Kyotoこちらがお宿の様子。全体的に和、というものを強調してありますが、内装としては和モダンでした。至れり尽くせりのサービスで本当に感動しました。いろいろなアクティビティもあって、朝からお茶会入門に参加したりして、みんなでお茶屋さんに行く心の準備ができたね!と喜び合いました。お茶屋さんには結局行きませんでしたが。京都って本当に奥深くて、よくわからないところがいいですね。私も何度行っても、あまりに日本人らしくない自分を反省したり、もっと学ばなくっちゃと新しい気持ちになったり、といろいろと考えることが多いです。

枯山水について説明をしよう、と思ったんですが、それなりにいろいろとグーグル先生に聞いてみたものの、今いちこれだ!と思える説明がないので、我流で"Expressing water without water"的なことを言ってみたら、もともとZen gardenだとかDry landscapeだとかのコンセプトが分かっている二人は、「おおお!」と納得してくれました。いろいろもっと深い意味があるんですけど、全部説明してると3日くらいかかりそうなので、あとはいろいろ調べてね、と言って終わりにしましたが、私の方があとでせっせと調べてほほーうと思う結果となりました。深いですね。枯山水。

Kyotoこの旅館は実は渡月橋あたりにある船着き場から小さな船にのって上流まで行ってからのアクセスとなる旅館なのですが、このお船も風情があってすごく良かったです。川はおだやかだし、嵐山の景色は素晴らしいし、新緑がこれでもか!というほど緑色でいい香りで、日本っていいなと心の底から思いました。

日本では実は自分の休暇ではなく、こうしてVとS夫婦をいろいろなところに連れて行くというような休暇になったので、ちょっとした仕事ぽくなってしまったんですが、この機会に箱根で富士山を見れたし、私も知らなかった東京を満喫できたし、といろいろな発見がありました。

ふたりがどうしてもどうしても、数年前に会った私の姉に会いたい、というので忙しい姉に懇願して無理に時間をつくってもらって、姪と甥にも都合をつけてもらったりして、本当にいろいろとありましたが、こうして細かいことをひとつひとつ心にかけてくれるお友達というのは本当にありがたいです。私もふたりのように、優しい人にならなくちゃと思いました。こうやって、おふたりは希望をはっきり言ってくださるので、一瞬、困らせられてるような気分になったりもしますが、実は、よくよく考えると、困らせようとしているわけではなく、結果的に私が勝手に困った気分になっているだけであって、ふたりの心の底には、本当に優しく温かい想いしかないんですよね。

日本的に考えると「人に迷惑をかけてはいけない」「時間をとらせてはいけない」「こんな時間に迷惑かもしれない」とかいろいろと「察する」文化があって、それはそれできっといいことなんですが、根底にある気持を慮るというのも、実は大事なことだとハっとしました。いろんな人がいろんな想いで生きているとは思いますが、その想いがさまざまな形で表面に出るので、「図々しい人だ」とか「いろいろおせっかいだ」とか「気遣いがたりない」とかの評価が出てしまうこともあるかもしれませんが、結局一番重要なのは、なぜそう言うのか、なぜそうするのか、という一番「底」の部分の気持ちなので、そこさえブレなければ、私だって本当に優しくなることは可能じゃないかなと思えるようになったので、今回はそれだけでも自分にプラスになりました。こんな年齢になってこんな基本的なことを今更学ぶなんて、人間ができてないなぁと反省しきりです。

というわけでいろいろと考えた日本での休暇でしたが、とにかく京都、楽しかったです。お義父さま、お義母さま、おふたりが京都に詳しく、いろいろとパンフレットなど英語のものを探して渡してくださったのが本当に嬉しかったとVがいつまでも言っていました。こんなところで失礼しますが本当にありがとうございました。夫のAさんも忙しいのに本当にありがとう!

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築地にて

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日本で10日間の夏休み中です。とはいえ、今年は私は大量の夏休みをいただいていて、まずはスコットランドのエディンバーグで5日(と週末)、日本で4日(と2週末とフェラゴストの休みを混ぜるとトータルで10日間)、あと8月の最終週にフィレンツェで5日間、9月の半ばに5日、と休みまくりです。今回の日本では、バケーションで遊びにきてくれた友人のイタリア人とアルゼンチン人のカップルのおもてなしに2日間つかったんですがその一環で築地に行ってきました。こんなこともなければ早朝の築地になんて滅多にいかないと思うんですが、すごく楽しかった。

まず、私は外国人観光客を甘くみていて、5時に受付開始というまぐろの競り卸売りの無料ツアーは4時に行けばまあ大丈夫だろう、と思っていて、もしかしたら4時半でも大丈夫と思っていたんですが、同行してくれたAさんが、「いやぁ週明けだし、お盆の週だし、3時半でしょ」と言うんですね。3時半って朝じゃなくて夜じゃん、と思ってみんなで話し合った結果、間をとって3時45分ということになりました。それでも「早すぎだよー」と私は個人的に考えていたんですが、最終的には遅過ぎるよりはいいでしょうということになりました。

で、準備万端に築地にホテルまでとって待機。受付場所であるおさかな普及センター(築地市場の勝ちどき門近く)までホテルから徒歩5分以内という素晴らしい場所だったんですが、茅場町あたりに泊まっていた友人カップルがやってきたのが3時45分ちょうど。歩き始めてから気づきました。歩道に次々に現れる外国人観光客たち。横道からポツポツと現れて、まるでビデオゲームのようです。ついつられて無言で早歩きになる私たち4人。横断歩道を渡っておさかな普及センターに入ると、なんと、1日120人しか受け付けないというツアーなのに中にはすでに100人くらいいました。許可証代わりに蛍光色のベストを配ってくれるのですが、第一グループの緑色のベストはすべて終わっていて、第二グループの青ももう何十人ももらっていたので、もしや間に合わないかも!と焦ったのですが、無事に受付してもらえました。

Tsukijiベストを受け取って中にはいって、ほっとして座ってから後ろを振り返ると、私たちが到着した3時50分から5分後の3時55分には積んであったベストもなくなり、受付終了。いやぁかなり冷や汗ものでした。友達もイタリアとアルゼンチンからはるばる来てくれたのに(あ、ウソつきました、確かにふたりの出身はその2カ国ですが、ふたりともスペインに住んでいます)朝3時起きなのにツアーに入れなかったら本当にがっかりするところでした。実際私たちが入ったあとに、断られる観光客、少なく見積もっても200人はいました。こんなに大人気なんですね。築地周辺に宿をとってない人は、電車のない時間なのでみなさんタクシーで来るしかないと思うんですが、タクシーで来て、断られ、またタクシーで帰るしか無いという悲しいことになっていました。これに懲りずに翌日もうちょっと早めに来てトライしてくれたらいいな。

ツアーに入れてほっとしたのはいいんですが、それから第2グループのツアーの始まる6時15分まで2時間以上あります。だらだらとおしゃべりしたり、センターの建物の目の前にある自販機でコーヒーを飲んだり、断られてがっかりして帰って行く観光客を眺めたり(かなり性格悪いですが、この行動が一番人気でした)などして過ごしました。一組イタリア人のカップル(45歳から50歳くらい)が5時頃やってきて、入れないと知るや警備員の人にしつこく話しかけて1時間くらいねばっていて、それが待っている人々にはかなり良いエンターテイメントとなっていました。イタリアではあのやり方で結局そのしつこさに観念して「じゃああなたも入って良いよ、1時間もがんばったし」と非常に不公平な結果になったりすることもよくあることなのですが、ここは日本。警備員のみなさんも「あのイタリア人は論外」ときっぱりとことわっていました。正義と正直が往々にして勝つ日本、好きです。良い国です。でもあのイタリア人は今頃「あーバカ正直な日本人はつまんないな」と懲りずに文句を言っていることでしょう。

その後、第一グループのツアーが終わるとともに第2グループの私たちも場内に行って、競りを見学しました。全体的な迫力ももちろんあるんですが、競りに参加されているみなさんの個々の迫力もあって、日本人の私としてはちょっとだけ怖じ気づきました。外国人にはこの怖さは分かるまい。一番上の映像が競りの一部です。はっきりいって何を言っているのかさっぱりわかりません。バックグラウンドに鳴り響いているのは、手前のまぐろの競りが始まる直前だったので、その「いまから競りを始めますよ」という合図の鈴の音です。昔は競りのエリアにも観光客が自由に入れたということで、まぐろにだきついたり、横に寝そべったりして、観光客がやりたい放題だったみたいですね。現在は1日120人という限定もあるし、見学エリアも決まっているし、配られるガイドにも「ここは仕事の場ですので観光客は優先されません」とはっきり書いてあってまったくウェルカムな雰囲気はありません。それでも早朝に並んでみる価値はあるか、といわれると、あるような気がするので不思議です。

Tukiji映像でちらっと映ってますが、尾の辺りの赤い肉を手に取って、こすって脂ののりを確かめている人がたくさんいて、なるほどこうやって質を見定めるのかと知ったり、見所もいろいろでした。もちろんこのあと場内のお店で新鮮なお寿司での朝食を堪能しました。これで友人カップルもさらに大満足でした。間違いなく今まで食べたお寿司の中で一番美味しかったと言ってました。よく口の中でとろける、という言い方をすると思いますが、とろけるどころか、食べた瞬間にスっとなくなっちゃうような感覚ですよね。焼津のまぐろも美味しかったけれど、築地のまぐろもなかなかでした。強いて違いをあげるとすると、焼津はまさに「生・新鮮」、築地は「質・伝統」といったイメージでしょうか。焼津のような水揚げ港となると、まぐろも黒光りしているし、築地の凍ったまぐろとは違いますよね。でもまぐろの中でも質の良いものが築地まで来るのかなと思うとそういった意味では選ばれたまぐろのある築地、といったところでしょうか。

ということで暑い日本ですが満喫しています。もうすぐローマに帰ります。

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Tokyo Skytreeこの記事を今こうして書くと、私はまだまるで東京にいるみたいですが、実はローマに帰って来てからもう3週間が経過しています。8月に私のごく近いイタリア人の友達カップル(彼氏はアルゼンチン人ですが)が日本に遊びに来てくれることになっていて、スカイツリーに行きたい、と言ってくれたのでチケットなどを手配したものの、私自身が行ったことがないと案内すらできないなと思って5月の晴れた日に行ってきたのでした。近くで見るスカイツリー、キレイです。

平日に行ったので、ちょっと時間のロスが出来なかった私としては、まずはネットでSky Restaurant 634 (Musashi)でランチを予約して行ったのですがそれが大正解でした。予約の1時間ほど前に、専用デスクに予約票を持っていくと、「こちらへどうぞ」とエレベーターへご案内。気が遠くなるほどの長蛇の列を全部スルスルと飛び越えて、一番奥のエレベーターにものの5分で乗ることができました。小さい人間だなーとは自分でも思いますが、かなりの優越感です。レストランの予約があればエレベーターのチケットは当日券のお値段ですぐに手配してくれるので、その分頑張ってチケットをとる必要がないのも嬉しいかも。

Tokyo Skytree上からの景色はこんな感じ。東京、大都会ですね。こんな高いところから見た事ないので、本当にジオラマみたいです。都内では地下鉄で移動することがほとんどなので、何となくの地理感は「沿線」とか「近隣駅」みたいなものでつかんでいたのですが、こうして上から見ると「え!あそことあそこの街は隣じゃん!」とかそういった新しい発見があるので嬉しいです。じっくり360度ぐるりと見れて勉強になりました。スカイツリーの中はパっと見、修学旅行生20%、東京近辺のシニア世代30%、ツアーで東京に来たらしきシニア世代30%、外国人10%で、残りの10%にうっかり入ってしまった私たちはかなりのマイノリティでした。多分入場券の高さ(予約で2500円、当日2000円)がお気楽カップルや家族連れを躊躇させてしまうのかもしれません。

Tokyo Skytree1時間くらい満喫したところでレストランの予約時間になったので行ってみると、レストランはもうずっと予約だけを受け付けていて当日のお客さんはもはや入れないそうです。予約しておいて本当に良かった。席はこんな感じなのでのんびりとプライベートスペースで食事を楽しみながら外を見ることができます。展望台はどのポイントも窓側は人でいっぱいなので、ひとつの場所にとどまって外をのんびり見る、というわけにはいきません。だからこうしてゆったりするには、ここで食事するというのはいいなと思いました、が、厳しい事を言うと、雰囲気がお値段についていけてない感じかもしれません。実は全く同じような条件で、私は以前、父と母と夫と4人でパリのエッフェル塔のジュールヴェルヌ(オフィシャルサイトはこちら、音が出ますので注意)に行ったことがあるんですね。そこはやっぱりパリ、店内に入った瞬間からずっと、雰囲気は最高でした。当時エッフェル塔はエレベーターがひとつ故障、もうひとつは点検中、というダブルショックでたったひとつしかエレベーターが稼働しておらず、観光客の超超長蛇の列で大変なことになっていたので、ジュールヴェルヌ専用エレベーターで待ち時間ゼロで登れたという意味でとても嬉しかったことを覚えています。その点では634も全く同じですね。でもゴージャスな感じはしません。というのも634はジャパンフュージョン的なレストランなので、もしかしたらいわゆる「禅」を目指すとああいったシンプルな雰囲気になってしまうのかもしれません、ということで納得。

Tokyo Skytreeこの写真はデザートのブラマンジェです。東京スカイツリーらしく、空と雲をイメージしたということですが、すごく繊細な味で、甘すぎず、淡白すぎず、とても美味しかったです。前菜のガスパッチョも泡だったので、時々こだわった風のレストランで出会う泡料理系かと思って私たちはちょっとおののいたのですが(私たちは微妙に泡料理が苦手です)、泡系はこのふたつだけでした。ホッ。味はすごく良かったです、というよりすごく私の好みでした。上記のジュールヴェルヌさんは、アランデュカスプロデュースにもかかわらず、すべての味にちょっとコクがありすぎたし、バターたっぷりだったりして、実はおこがましくも、最終的に私は苦手だと思ってしまいました。半分以上残してしまった記憶があります。ですからエッフェル塔では雰囲気を楽しみ、スカイツリーでは味を楽しんだ、という感想になったと思います。でも窓の外の景色はどちらもそれはそれで味があってとても良かったと思います。

さて以上が私のスカイツリー経験でした。また8月に友人と行くのが楽しみです。今度はソラマチに行ってみたいな。

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日本はやっぱり温泉。

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Onsen.jpgいくら一時帰国の短い期間とはいえ、やっぱり日本は温泉でしょう、ということで夫とふたりで箱根に行ってきました。実は私たちにとっては初めての箱根。つくばから車で2時間ちょっとで到着したので「ちかーい!」と大盛り上がりしました。泊まったのは昨年末にオープンしたばかりの界・箱根さん。温泉の写真は公式ページから勝手にいただきました(星野リゾートさん、宣伝につかっているので良いとは思うんですがNGだったら教えてください)。泉質すっきりの加水・掛け流しで強烈に癒されました。ここは男女とも大浴場は半露天。桜がちょうど満開で、しかも入った2回とも(夜と朝)、なんと貸し切り状態でした。夫のAさんのほうもそうだったみたい。ちょうどみなさんが夕食の時間と朝食の時間をつかって入浴時間にしたのが正解でした。2回とも大浴場でひとりで外に向かって「はぁぁぁぁ、温泉さいこうぅぅぅ!」と叫んでみました。気持ちよかった。

Hakoneお部屋はこんな感じです。10畳のお部屋だったんですが、ソファがあるのは嬉しいですよね。チェックインのときにiPadを貸付していただけて、快適Wifiで楽しめます。iPadにはiBookのフォーマットの館内案内などあって便利でした。

国内国外問わず、私がある「場所」が好きか嫌いかと考えるときは、やっぱりどうしても私の愛する故郷の熊本と比べてしまいます。だから誰もが美しいというような世界のどんな素晴らしい街(大都市パリやロンドンでさえ)も私の想いのこもった熊本に負けてしまうという恐ろしいことがおこってしまって自分でもその強烈な偏見に笑ってしまいますが、そんな私のスーパーバイアスのかかった眼で見てしまった箱根さん、曇天で富士山が見えないと魅力8割減という哀しいことになってしまいますね。私たちは宿に直行したので静かな環境で心の底から温泉とお食事を楽しめたのですが、翌日、初めて箱根湯本駅のまわりを車で通ったとき「そうなんだ、箱根ってこうなんだ」とあまりのベタな観光地然とした雰囲気にちょっと衝撃を受けました。まぁでも京都でもどこでも観光地って確かにこうなってますよね。そういえば愛する熊本の熊本城のまわりも確かこんな感じだった(ミニサイズですが)気がするので、まぁ日本の観光地はこれでこそ、といった感もなきにしもあらずなので仕方ないですね。

Hakone仙石原にあるいくつかの美術館も少しまわってきました。勝手な誤解でこういうのはバブル時代の名残だと思っていたんですが、実際に訪れた2つの美術館は近年オープンのもので、ちゃんとつくりこまれていて良かったです。とくに星の王子様ミュージアム、期待を大幅に上回るかわいさでした。パンフレットがあの「きまぐれできぐらいのたかい」あの方の形になっています。それをスルスルっと開くと美術館の地図と説明が出てくるという仕組み。美術館は外のお庭もすごくキレイで、星の王子様の世界がちゃんと反映されていて、それでいてサンテグジュペリの人となりを形成するに至った数々のライフイベントもきちんと紹介されていて、建物の外側はお城やフランスの街並のフェイクになっているので子供も喜ぶような部分もたくさんあるのに、全ての展示物は私くらいの年齢の大人の心もがっちりキャッチという上手な構成になっていました。外にあるお花屋さんがトイレだったりする遊び心もあって、カフェも居心地がよくて良かったです。サンジェルマンデプレという名前のカフェのとおり、パリの同じ名前の場所にある超有名カフェであるカフェ・ドゥ・フロールの外見にかすかに似ていて(本場のほうの外見の写真はオフィシャルサイトのこちらどうぞ)いい感じでした。

ホテルが良かったので、また機会があれば同じ宿に訪れたいと思います。今度は富士山見えたらいいな。今回は箱根神社にちょこっと寄った程度だったので次回は芦ノ湖でも遊べたらと思います。

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豆乳鍋11月になってから主人のAさんがものすごく頻繁にお鍋を作ってくれていたんですが(私はちょこっとテーブルを整えるお手伝い程度)、鶏の水炊き、みそ味、キムチ鍋、豚肉と湯豆腐鍋、などいろいろと出て来た中で、一番リピート率が高かったのがこの豆乳鍋でした。優しいマイルドな味なんですが、取り皿に、ゆずポンを少し入れたりするとまた違った美味しさです。

私は豆乳と豆腐を心からこよなく愛しているんですが、このお鍋にすると、具がなくなったあともずっとだし汁を飲んでしまいます。味も薄味なのでいい感じです。これにさらに豆腐をたっぷり入れて、大好きなねぎもたっぷり入っていて、全体的に好物が好物にまみれている感じが、激しく私の好みです。この冬もっともっとこんなお鍋食べたい。

静岡先日ちょっとした用事で静岡の焼津にいくことがあったんですが、焼津漁港のすぐそばのさかなセンターで新鮮な特上まぐろ丼をたべたり、この時期だけ解禁している生の桜えびをつまみぐいしたり、釜揚げのしらすがプリプリしているのをいただいたりと、本当に贅沢な思いをしました。桜えびを生でいただいた事がなかったので非常に感激しました。甘くて柔らかくて、干してあるイメージよりずっとずっと身が大きくて(しらすもそうでした)、ウマウマでした。

あまりに感激したので、そのままの勢いで熊本と大阪の両親にその生の桜えびと釜揚げのしらすを贈ったんですが、両家とも桜えびはそのまま生で食べたりかきあげにしてくれたり、しらすは大根おろしとポン酢で、などなど楽しんでくれたようでそれも嬉しかったです。季節限定の桜えびのかき揚げ最高ですよね。私とAさんも春の解禁のときに桜えびのかき揚げをいただいて大感動したことがあります。

日本の冬は寒さが厳しくて(今年は特に)ちょっと構えてしまいますが、こうして美味しい物がたくさんあるのも確か。ちょっと3週間ほどローマに戻りますがまた帰ってくるのでそれからまた日本の冬を楽しもうと思います。

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秋の奈良・飛鳥

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Nara

11月の初めに、主人の両親の住む大阪まで遊びに行ってすっごく美味しいお食事(戻り鰹の美味しさに感動しました)や楽しいおしゃべりで久しぶりの家族の時間を楽しんだ後(お義父さまお義母さま、その節はありがとうございました!)、その足で奈良と飛鳥の一泊旅行に行ってきました。関東よりも暖かだった関西の穏やかな気候の中での散策は本当に気持ちが良く、とても素敵な旅行になりました。上の写真はご存知興福寺の五重塔。奈良ホテルまで行く169号線の橋の半ばにある休憩ベンチのところから撮影してみました。

Nara

そしてご存知東大寺。修学旅行なんかで行ったことがある方は多いと思うんですが、私、なんと初めての奈良旅行でした。今まで奈良県に入ったことすらなかったので、自分でも驚くほどこの何とも言えない神秘的な古都な雰囲気に大感激しました。仏教の興味か、タイ人の観光客が目立ちました。今回は実は主人のAさんがどうしても行きたいと言っていた正倉院展に行くためにいったんですが、奈良市内に到着した時間が割に早めの夕方だったので「並んでるかなぁ?」と思いつつ夕方行ってみたら待ち時間ゼロで当日入場券を買う事ができて15分ほど並んだら中に入ることができたので、「なーんだ結構楽勝だったな」と思っていたら、それは非常に甘くて中はすごいことになっていました。ひとつひとつの展示品に近づくのにも一苦労の人だかり。

ローマのギャレリアボルゲーゼは完全予約制で、ちょっと面倒だなーと思っていたんですが、ひとつひとつの作品を他のお客さんとの距離もゆったりととりながら見れていたことに今頃気づいて、そのありがたさを今更ながら実感してしまいました。でも正倉院展は2週間だけの限定だし、毎年内容も違うということなので予約制にしてしまったら入場できる人数も限られてしまうし、大変なことになってしまうのでしょう。それだけこういった展覧会に興味のある方が多いということでいいことなのかもしれませんね。

ただ翌朝この東大寺に行くために奈良公園を鹿と戯れながら歩いていったときに、オープン前の正倉院展会場の奈良国立博物館の前を歩いていたらすごいことになっていました。ここで学んだ行列の原則は、「誰もが朝一なら空いていると思い込んでいるので朝一が一番混む」ということでしょうか。

第64回の今回の正倉院展の目玉は瑠璃杯(るりのつき)という真っ青な銀の脚付きのグラス、貝殻の装飾が美しい螺鈿紫檀琵琶(らでんしたんのびわ)などだったんですが、私はその琵琶をひくための真っ赤な撥がとっても気に入りました。紅牙撥鏤撥(こうげばちるのばち)というそうですが、是非イメージグーグルしてみてください。残念ながら写真では分かり辛いと思われる、深紅なのに全体的に透明感のある不思議な象牙の素材感と、カラフルに描かれたダイナミックなのに繊細な模様(空想上の動物である麒麟や龍など)が非常に大陸的に見えます。これが国内で作られたものと考えられているということは、当時の日本の人々にとって中国や韓国は本当にキラキラした憧れの大国だっただろうなと思われて、ちょっと話は飛びますが、現在の日中、日韓の状況を少し哀しく思ったりしました。ナイーブな意見かもしれませんが、政治と文化とそれにともなう人々の感情(私のそれも含め)を切り離す方法をなんとかして見つけることはできないんだろうかと思ってしまいます。

Nara

実は奈良に行く前日にレンタサイクルを借りて飛鳥を観光したんですが、上の写真は飛鳥村の石舞台古墳。あの蘇我馬子の桃源墓と言われているそうです。この石舞台古墳の他にも、さわやかな秋晴れの空の下、自転車でちょっと走ると教科書で見たことのある数々の名所(高松塚古墳天武・持統天皇陵亀石飛鳥寺)が、時には単なる村の住宅の前だったり、時にはのどかな田園風券の中だったりに、次々と目の前に現れて本当にいちいち感激しました。飛鳥寺の本尊に鎮座する大仏は釈迦如来ということで(今頃、このWikiで知ったんですが、上の東大寺の大仏さまはルッシャーナ仏(752年)で、鎌倉の大仏さまは阿弥陀如来(13世紀頃)で、実は飛鳥の大仏さまはぶっちぎりで日本最古(606−9年)のものなんですね)、当時建てられたところにそのまま鎮座されている。雷からの火災の時は、お寺が燃え尽きても、その場で全身の銅を真っ赤にさせて今おすわりになっているのと全く同じ場所で、野ざらしでメラメラと燃えながら座っていらっしゃったということで、その話を聞いた時には大仏さまの目の前で正座した私の背中にザワっとしたものが通り抜けていきました。それにしても蘇我一族や聖徳太子が実際にこの大仏さまの前でなにか瞑想したり祈ったりしたかと思うとなんだか不思議な気分です。私の母はお釈迦様と同じ4月8日生まれで、私には何の関係もないんですが、「へぇ、飛鳥寺の大仏さまはお釈迦様だったんだ」と思うと親近感を覚えないでもない、と思ったけれどやっぱり関係ありませんね。

Nara

上の写真は奈良のデートスポット浮見堂ですが、これでも分かるように紅葉がなんとなく始まっていて、秋の奈良・飛鳥、すごく良かったです。飛鳥のサイクリング、すごーーーくさわやかで楽しかった。正倉院展は毎年違うし、また行きたいなと心から思いました。奈良から帰ってた翌日、そういえば、と思ってテレビドラマにもなったという「鹿男あをによし」をKinoppyで買ってから即読んでみたんですが、その話のあまりに突拍子もない設定と、飛鳥や奈良の美しい情景の正しい描写と、私も奈良で感じた神秘的な雰囲気の表現に思わず引き込まれて久しぶりに「エンターテイメント」として完成された本を読んだ気になりました。自分の中で昨日までいた場所が次々に出て来たのがタイムリーだったというのもあるんでしょうけれど。それにしてもおじぎしながらストーキングしてくる鹿は怖かったけど奈良、すごくいいところでした。

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2月の日本

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鹿島神宮ご無沙汰しております。2月の18日から26日まで日本に行ってきて、今はローマに帰って来ています。今回はANAの2月欧州往復特別価格というのを利用してみたのでフランクフルト経由で成田に行ったんですが、到着が午後4時過ぎなので楽です。でも1日無駄にしてしまった気がしないでもないのも確か。

19日の日曜日はAさんとドライブでつくばから鹿島まで行ってきました。最初は「寒いのはイヤだなー」とグズグズ言っていた私ですが、到着したら急に元気がでたのでパワースポットというのもあながち完全なるインチキというわけでもないのかもしれません。気分がシャキっとするという意味で。そして神宮内をのんびり散策したあと、最後に千年にもなるかという杉の大木を見上げながら駐車場に向かったとき、茨城県北部を震度5弱が襲い、久しぶりにまた地震大国日本の再洗礼を受けたのでした。建物の中ではなく、地面の上で(しかもアスファルトでもない土の地面)感じる地震というのは、なんというか、心もとないとでもいうんでしょうか、信じている全ての固定されているものが、実は全くもって固定なんかされていないんだということに気づかされ、まあほんのちょっとですけど、本気の恐怖がかすめますね。でも、鹿島の神様が守ってくれるので大丈夫です。しかも神宮内には要石(地震を起こす大ナマズを押さえているという水戸黄門様が掘削しないように指示した大岩)が埋まっていることですしね。

日本では一週間楽しく過ごした中で、発見だったのは、今回何かインディペンデント系のお芝居を観に行ってみたいと思い、日程のみで選んだ吉祥寺シアターでのお芝居が想像以上にずっと面白かったこと。かなり現実逃避できたし、俳優のみなさんの発声と滑舌の良さ(当たり前)に感動しました。男の人ばかりなのでちょっと汗くさい感じなのかなと勝手に想像していたのに、思いもよらない清潔感たっぷりでした。シアターがキレイだったというのもあるのかもしれません。1階のカフェもかわいくて良かったです。

さて3月になった今はローマにいますが出張2つを控えてバタバタしています。月末にはひとつ大きめのセミナー/ワークショップをやるのでそれもちょっとバタバタですがなんとかがんばります。そして!!大ニュースは3月2日に私の甥っ子が誕生したこと。姉と義兄が写真をちょくちょく送ってくれるんですけど、それがもう、強烈な癒しです。何度も何度も眺めています。そして3月3日の今日は5歳になった姪っ子の誕生日。これからこの姉弟は毎年同時にオールナイト2デイ誕生会をやることになるんでしょうか。楽しみです。お姉様、お義兄さま、おめでとうございます!

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肥薩線冒険旅行クリスマスの一瞬休暇を終えて、今またバンコクに戻って来ています。今はローマへのフライトをぼんやり待っているところ。フットマッサージ、シャワー、仮眠、母と姉と姪との電話、などをしても搭乗時間まであと3時間もあります。

話はちょっと前後してしまいますが、写真は肥薩線の観光列車、「はやとの風」です。これはどういうことかというと、旦那様のAさんが熊本に来て週末を私と私の両親と過ごしてくれたんですが、ちょっぴり鉄がかっているAさんとしてはこの機会に熊本から行ける秘境駅に行かないと!と思ったらしく、事前に綿密なプランを練ってくれて肥薩線のデイトリップに行ったのでした。クリスマスイブだったので人も少なく快適でした。たくさん写真を撮ったのでちょこちょこ写真にリンクしてみましたので興味がある方は是非クリックしてみみてくださいね。

まずは私の実家の最寄り駅、武蔵塚駅から熊本駅への通学電車。私も高校生のときよく乗りました。熊本の人は電車のことをまだ「汽車」と言うような気がしますが、私が高校生の時はその「汽車」という名前がぴったりな電車でしたが今は普通の電車になってしまっていました。となりに立っていたうちの姉の母校の制服を着た女子高生が水前寺駅までの15分程度、3次関数のテキストブックを食い入るように読んでいたのが印象的でした。センター試験近いもんね。

そして熊本駅で予約していた指定席のチケットを全部うけとり、いざ「特急くまがわ」へ。特急くまがわは真っ赤な車体が素敵でふかふかの座席が快適な熊本人吉間を結ぶ電車です。ウッチャンナンチャンのウッチャン(最近見かけませんが)の出身地の人吉に向かいます。人吉は八代から続く球磨川下りで有名な温泉郷でもあります。ものすごく「人里離れた」感のある山奥もたくさんあって熊本県内でもこんなに雰囲気が違うんだ、といつも驚くところです。のどかな良いところです。

肥薩線冒険旅行人吉温泉駅に着くと乗り換えたのは「いさぶろう」というこれまた観光列車。同じ電車の上り線が「しんぺい」とよばれるこの電車はレトロな内装がとても趣のある、県内外からの観光客に大人気の電車です。2両編成でそれぞれの車両の中央部に展望用の大きな窓とカウンターがついていて、電車の車窓からの美しい田園風景を堪能できます。クリスマスイブはお天気にも恵まれたので本当に景色がきれいで感動しました。冬なので空気が澄んでいるのも良いですね。暖かいと思われている九州も、実は冬は毎朝零下を下回る寒さなのですが(特に山奥はもっと寒い)、観光列車なので暖房完備で快適でした。

そして吉松駅に到着して乗り換えたのが一番上の写真の「はやとの風」。これまた観光列車です。吉松から鹿児島中央まで桜島にどんどん近づきながら走るこの電車、頼もしくカッコ良かったです。途中「嘉例川駅」という美しい100年の歴史のある駅舎のある駅に到着するのですが、この駅の駅弁は九州の駅弁1位になったこともある、素朴で薄味なのに何とも言えない美味しさがたっぷりの「かれい川弁当」。数量限定なので予約がおすすめです。そして土日だけ売っているという地鶏を使った「たまごたっぷりプリン」も車内で売っています。これはたまごのやさしい味がして、あまり甘くなくて良かったですよ。とにかくお弁当がオススメです。本気で強烈においしい。「ガネ」とよばれるさつまいものかき揚げも、嘉例川駅の駅舎内で、ひとつ50円で売っていました。

鹿児島中央についてからは私たちは一息入れたあと、おみやげを買って今度は九州新幹線にのっていま4〜5時間かけてきた熊本-鹿児島中央間をたったの50分で帰ったのでした。

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ミラコスタより

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ミラコスタから「また?」と怒られそうですが、先週は一週間、日本に帰っていました。一番のハイライトは、日曜日にAさんと某コンサートに行ってきたことなんですが、そのあと、姉夫婦に突然嬉しいお誘いを受けて、東京ディズニーシーのミラコスタにお泊まりしてきました。お部屋はご覧の通りパレードの見えるお部屋ですごく楽しかった。シーに入らずして楽しみまくり。真ん中はプリンセスオーロラさんです。かわいすぎる。

翌日はディズニーランドに入って、Aさんの念願だったスペースマウンテンに乗ってキャーキャー言ってきました。真っ暗具合がすごく良くなっていて、満天の星空もすごくキレイで、楽しかった。ファーストパスいいですね。待ち時間実質10分くらいでした。カリブの海賊も相変わらず楽しかった。

この前も行ったばっかりのTDRですが、姪がダッフィーを異常にほしがったので、今度行ったら彼女のために、是非買ってこようとおもいます。抱きダッフィー&抱きシェリーメイ。それにしてもみんな持ってますよね。私もポシェット持ってます。何がいったいそこまでの魅力なんでしょうか。面白いですね。

さて今はすでにローマに帰ってきています。昨日の夜はすごく寒くてびっくりしました。夜中に起きて、しまい込んでいたブランケットを出したくらい冷えてます。今日はコートにタイツにブーツで出かけたんですが、大げさかなと思ったらみんなダウンジャケットとか着てました。急に冷えるのはちょっと体にキツいですね。でも体調に気をつけていきたいと思います。ここをご覧のみなさんも、季節の変わり目、ご自愛くださいね。

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憧れの日光金谷ホテル

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日光金谷ホテル2008年に初めて日光を訪れて、これから物事に「結構」と言えるようになった私たちはすっかり日光のファンになってしまったんですが、場所柄風評被害で観光も大打撃を受けていると聞いていてもたってもいられず、Aさんとふたりで8月の終わりに週末旅行に行ってきました。写真は日光金谷ホテルの中庭。気温は21度ちょっとくらいで本当に避暑地。夜はとても涼しくなるし、1泊だけでしたがこうして憧れの金谷ホテルに泊まることができて私は大感激でした。お部屋は神橋を見下ろすことができる新館の3階。週末なのにホテルも満室ではなく、静かにゆったりとした時間が流れていました。

日光金谷ホテル滞在中ずっとホテルの中や外を散策し、広くて天井は高いけれどどことなく昭和風なお部屋の中でのんびりとして、おいしいフレンチをいただいて、と本当に満喫できました。金谷ホテルでの朝食はホテル正面の明るいバルコニーでいただくことができて素敵でした。そのあと毎日朝10時と午後3時に焼き上がる金谷ホテル特製の100年カレーパイを手に入れ、大満足の私たちはチェックアウトのあと中禅寺湖湖畔にあるイタリア大使館別荘記念公園を訪れて、のんびりしました。思った以上に景色が良くて、緑がいっぱいで、庭園公園好きの私としては大満足です。2社1宮もお参りして奥日光にも行って戦場ヶ原を観たりしてほんとうに避暑地の夏というのをほんの一瞬でも過ごすことができて嬉しかった。後ろ髪を引かれる思いでつくばにドライブして帰った私たちですが、またこんどは寒い冬にスケート靴持って、毛糸の帽子をかぶって行きたいな。

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軽井沢のオーベルジュ

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軽井沢7月28日にAさんが青森と岩手に出張に行ってしまったので、退屈した私は母に頼み込んで熊本から来てもらって(母は飛行機は当日シルバー割引といったサービスでものすごく安く旅行ができます)、一緒に軽井沢まで行ってきました。写真は朝食に出たトマトのサラダ。うすく切ってあって芸術的でした。私たちはオーベルジュに泊まったので、朝食だけでなく夕食もすっかり堪能。コースを4時間近くかけて楽しんだので、観光という観光はとくにせずに過ごしました。

私は軽井沢はまだ2回目で初心者ですが、やっぱりすずしくていいですね。観光客向けな人工的なところも、それなりに素敵で、ハルニレテラスなんてかなりお気に入りです。到着した当日はそのハルニレテラスから散歩道を歩いてトンボの湯で星野温泉も楽しめました。Aさんへのお土産に丸山コーヒーのコーヒー豆、ハルニレテラスブレンドを買いました。このブレンドは軽めのブレンドでかなり好みです。翌日は雲場池を散策したり、ドライブで白糸の滝を観に行ったりしてのんびりできました。緑がいっぱいで木立を歩く気分はやっぱり「癒されている」という気分になるので不思議ですね。

泊まったのはオーベルジュ・ド・プリマヴェーラさん。なにもかもプロフェッショナルだし、女性はみなさんかわいらしくて素敵でした。また行きたいという気分になりましたよ。

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熊本城もう2週間も前のことですが、熊本の実家で朝食を終えて父を仕事に送り出したあと、母が「熊本城に行こうよ」というので母の車に乗って連れて行ってもらいました。

このサイトでも1999年から熊本城を愛する気持ちを綴っていますが(2005年にも)、何度来ても郷土愛を強く呼び戻してくれる熊本城、本当に圧巻です。熊本城(復元)の美しさはやはりその武者返しの石垣と、お城をその石垣の上に作ったという建築上の美も大きいと思うんですが、私が勝手に想像して気に入っているのは、秀吉や清正などの武士的な強さと戦いの歴史と、細川氏という名門武家の居城となった時代の芸術や家具など、そしてもちろん西南戦争の舞台としての歴史など、それぞれの時代を超えて、まわりの風景は変わりながらもお城は同じ場所で、築城、増築、修復、消失、復元、そしてまた修復というように時を経てきたことが実感できるところです。

熊本城には復元募金の一環で一口城主制度というのがあって、一口1万円以上から、城主になることができます。城主には1万円=1年の熊本城へのフリーパス、家族や友人への招待券などがもらえるのはもちろんですが、素敵な小さな芳名板に名前を入れてくれて、熊本城の天守閣に掲示してくれるのがうれしいんです。また熊本市が持っているいくつかの施設にも城主手形でフリーで入れるらしいので、熊本に住んでいる人には嬉しいシステムですよね。そして当然、本来の目的である熊本城のさらなる復元や修復に貢献できます。今回母と私は、母の孫であり私の姪であるMちゃんを熊本城の城主にしちゃおうということにして申し込みをしてきたのでした。夏が終わるころには彼女の名前がしっかり天守閣に納められるので、これから彼女が熊本に遊びに行くときの楽しみのひとつとなることでしょう。

上の写真は、唯一オリジナルが残っている宇土櫓の最上階の窓から見た熊本城天守閣です。宇土櫓の中の階段は昔のままなので、かなり急で細く、危ない感じがしますが、しっかり雑巾がけを何万回も繰り返したであろうピカピカの床板に貫禄があって、私は好きです。熊本城のすぐ下には私が小さい頃、夏休みになると毎日毎日通った「城内プール」という市民向けのプールがあったんですが、今はちょっとした観光客用のスポットになっているみたいです。私は小学生のときは熊本城からそう遠くないところに住んでいて、姉と一緒にバスに乗って50円払って降りて(当時熊本のバスは後払いでした)城内プールに50円払って、と一日100円で夏休みを満喫していたことを思い出します。そんな城内プールが面影もなく全くなくなっているのはちょっと悲しい気もしますが、熊本の観光スポットのためなら仕方ないですね。これでもっとたくさんの観光客が来てくれて熊本城を好きになってくれたらいいなと思います。

熊本城には外国からの観光客もたくさん来ていて、熊本では道路案内板に英語がついたのだってつい最近だから観光役は大変だろうなと勝手に思っていたんですけど、熊本城のいろいろな施設にたくさんいらっしゃるガイドのみなさんが外国からの観光客のみなさんにも普通に英語で対応していらっしゃるのを見て、確実に時代が変わっているのを実感しました。本丸御殿の予約制の再現昼食も異常に美味しいみたいで、大人気みたいです。今度熊本に行ったら私も絶対予約して行ってみようと思います。

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