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マラウイ

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ガンビアを離れ、セネガルでもう1泊したあと、昨日の夕方ダカールを出てマリにあるバマコを経由してケニアのナイロビへ飛び、今日ナイロビから南へ、マラウイは首都のリロングェにやってきました。

とにかく飛行機はいちいち遅れるし、時差はそんなにないのに飛行時間はしっかり長いしで、かなり疲れてしまいました。ダカールからはコンサルタントで友人のアメリカ人のLと一緒だったのですが、リロングェに到着して飛行機のタラップからおりてきた彼女を、先におりていた私は迎えてみてびっくり。もともと白人なのに、遠目ではっきりとわかるほど顔色がまっさおになっていて、たくさんの冷や汗をかいていて、それはもう、本当に苦しそうなのです。「どうしたの?」とびっくりして聞くと今まで感じたことのないような胸が締め付けられるような痛みがあってありえない胸の不快感があるのだと言います。息苦しく、肺が小さくなってしまったような感覚すらあると。それを聞いて私の脳裏に「心筋梗塞」の4文字が。そこで私も非常にあわてて、入国審査のところのカウチにとにかく横に寝せて、安静にしてもらったあと、横にあった健康診断室にかけこんで「ちょっと彼女の脈と血圧と体温をはかってあげてください」とお願いすると、やはりここは途上国、のんびりした看護士さんが出てきて時計をみながら手で脈をはかっただけでした。ここには体温計も血圧計ないのか!と愕然として、とにかくカウンターパートに会ってお医者さんに連れて行かなければと焦りました。駆け込むようにしてチェックインしたホテルに荷物を置いたあとすぐに国連と契約のある病院へ電話したのですが、土曜日なので閉まっています。それで国連ドライバーのウィリーさんに「なんとかならない?」と聞いたら知り合いに聞いてみる、といろいろなところに電話してようやく開いているクリニックをひとつ探し出しました。

そしてそのクリニックに行ってみて、今度は私が真っ青。あまりにも映画にでてくるような「アフリカなクリニック」で、衛生面が非常に気になります。救いは英語がきちんと通じることだけで、フラフラになっているLを支えて診察室へ向かうと、ありがたいことにそこには血圧計も体温計もあって本気でほっとしました。そしてはかってみると、脈はかなり速くなっていましたが、ほかは異常なし。

でも心電図やレントゲンなんかの設備がそこにあるわけはなく、とにかく南アフリカ出身のドクターの問診だけで、「まあ大事に至るような状況ではないでしょう」という診断で、痛み止めを出してもらっておわりでした。大丈夫なのか?と私は非常に心配でしたが、Lは「いざ大丈夫といわれると大丈夫な気がしてきた」といい、ちょっと気分もマシになったようなので私もちょっとだけほっとしました。それからホテルで今安静にしてもらっています。ルームサービスを頼んで、私は個人的にいつも出張にはマルチビタミン剤とカロリーメイトを持ってきているので、食欲がないという彼女にそれを摂ってもらって、水分をたっぷり与えて、それでもまだ痛みが続くならあとでアスピリンを飲むといいね、と話していたところ。こういうときって私は栄養学の知識しかないのでいったいどうしたらいいのかさっぱりわからないので不安です(これを見ているお姉様かお父様、こういう場合はどうしたらいいのか今度教えてね)が、今のところ30分おきに彼女をチェックしているところ、だんだん気分も良くなってきているということで一安心です。

そして今になって部屋でインターネットがつながることがわかってこうして恒例の「ホテルの窓から」シリーズの写真をとる余裕がでてきました。マラウイは雨のシーズンでずーっとしとしとしとしとと、雨が降っています。中央アフリカは赤土で飛行機から見るとまさにアフリカの大地なのですが、南に飛んでくると雨期のおかげで全てが緑色で本当に美しいです。週末はホテルでゆっくりして来週から仕事です。Lがはやくよくなりますように。

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