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ヨークより

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Yorkイギリスはヨークに来ています。一番近い空港はLeeds空港で、Yorkまではそこそこ距離があります。みんなはどうやってヨークまで行くのかなと思って秘書さんに聞いてみると、空港からバスで電車のリーズの駅へ行って、そこから電車でヨークの駅までいって、そこからはタクシーでホテルまで、という感じじゃない?というので大丈夫かしらとかすかに不安に思いながら旅立ったのですが、いざ空港に着いて入国審査などをしていたら(イギリスはシェンゲン加盟国ではないのです)、ふたりの知った顔に出会いました。会議の主催者のひとり、Fと彼の機関の顧問弁護士のGです。どうやってヨークまで行くの?ときいたら車をチャーターするというので、えーお邪魔してもいいですか?とちゃっかり乗り込みました。結局一人22ポンドだったので、電車は17ポンドと聞いていたことを考えたり、いろいろ待ったりする時間や、ドアトゥードアの便利さなどを考えたりすると、結局ベストな行き方でした。持つべき物はやっぱりお友達ですね。

ヨークの街並みですが、写真のように古き良きイングランドそのもので、すごく好きになりました。写真はお城の近くです。左側に見えているのはレストランで到着した日の夜に仕事仲間のみんなで行ってお食事しました。古き良きと書きましたが、その旧市街にもちゃんとモダンなショッピング街もあって、もしもう少し長く滞在できたらもっともっと楽しめたのになと思いました。ものすごくガラガラに空いているビルズもかわいらしくあったりして、数人がせっせとパンケーキを食べているのどかな状況をみて、なんとなく羨ましくなったりしました。

ヨーク出身の親友がいるというアイルランド人の同僚が、ヨークにいったら絶対行かなきゃだめよといっていたチョコレート屋さんというか、ココアハウスというチョコレート専門レストラン・カフェがあったので、お腹はすいていなかったのですがトリュフチョコを買おうと思って入りました。とっても親切でかわいらしいショコラティエの女の子が出て来て、美味しいのはこれよ、といろいろ教えてくれたので珍しいものをいろいろ買いました。スミレ味(バイオレット)のチョコというのがあったので、スミレ味って?と聞いたら、一つ食べてみたら?とあっけなく商品のひとつをサンプルさせてくれて大感激です。スミレ味のチョコすごく美味しかったです。幸せ。

仕事でもなければ滅多に来る事もないであろうヨークの滞在も今日でおしまいです。あと1時間もしないうちに空港に向けて出発しなければなりません。また来れたらいいなぁと後ろ髪引かれまくりですが、週末のうちにローマにしっかり帰ろうと思います。

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Edinburghスコットランドはエディンバーグに来ています。どうして日本語ではエジンバラって言うんでしょうね。どこの言葉になって伝来したのでしょうか。最高気温は高くても20度前後、最低気温は10度近くになるこの季節はどうやらこの地方では真夏のようです。連日のように雨が降るのも仕方のないことのようですが、昨日と一昨日はさわやかに晴れてくれました。一時的なシャワーは時々あります。写真は初日に撮ったホテルの窓からシリーズです。外観は歴史的な建物ですが、中はかなりモダンな作りになっていてコンテンポラリーとすら言えそうな内装です。部屋も広く朝食もイギリスらしくしっかりめの朝食がたっぷり出てきます。

今回は日本から夫のAさんが国際会議で発表をすることになって、せっかくヨーロッパに来るというので、私も休暇をとって合流することにしたのでした。とはいえ、毎日朝の8時過ぎには会議会場へ行ってしまうAさんに取り残されてしまう私。月曜日は近くのフィルムハウスに行って映画を見て(ソフィアコッポラの「ブリングリング」観ました)、火曜日は朝から公園を散歩して湖でくつろいだ後、シェラトンに入っているワンスパで全身&フェイシャルのトリートメントを受けて(ESPAブランドでした)、夜には会議のレセプション会場となっているエディンバーグ城でグラス片手にいろいろと見てまわりました。エディンバーグ三種の神器もしっかり見ましたよ。水曜日の昨日は中心地にある作家博物館でエディンバーグ出身の作家やイギリスを代表する作家の生い立ちや遺品などを興味深く見て過ごしました。午後に時間ができたAさんと合流してカールトンヒルというエディンバーグ全体を見下ろすことができる丘に登ったりもできました。とっても感動。今日はちょっとショッピングをしたあと、ミシュラン星つきのレストランのランチの予約を入れたので楽しんでくるつもりです。そのあとはまたAさんは会議に戻るので博物館にでも行こうかな、と思っているところ。

はじめてのスコットランドは思った以上に中世っぽさが全面に出ていてちょっと戸惑います。イタリアの田舎町、とくにトスカーナの田舎町も中世そのものといった気配があるのですが、気温がまったく違うせいか、明るいイタリアの中世の雰囲気と比べて、スコットランドのその雰囲気はどちらかというと「裏」といった感じで、なんとも説明しがたいのですが、同じ中世でも陰謀や暗殺、魔女裁判や権力争いのような暗いイメージのほうが先行してしまうのです。ごめんなさいスコットランド。スティーブンソンの子供文学にしても、原文はあまり子供に読ませたくないようなドロドロした部分が多いし、街並みだって夜には今にもお化けが出そうです。ここでゴーストツアーのようなものが観光の目玉になっているのもよくわかります。

今回はエディンバーグに行くことが分かってからすぐ、ここを舞台にしたアランナ・ナイトの推理小説を読んだのですが、それもきっとこの印象に影響を与えていると思います。いきなり崖から突き落とされる主人公の警部補。最後に待つ、強烈に衝撃的なドンデン返し。この作家はこのあと誰かに命を狙われたりしないのか、とハラハラする最後でした。実は意外に近年であることに驚かされるUKの歴史なのです。

さてあと数日、この歴史的な街を楽しんでローマに帰る予定です。ローマに帰ったらもう少し写真などもフリッカーに載せようと思っていますので私の家族のみなさんお楽しみにね。ポストカードも数枚送りました。無事に届きますように。

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ウィンブルドン初参戦

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もうとっくの昔に男子はロジャーフェデラーが、女子はセレーナウィリアムスが優勝して幕を閉じた2009年のウィンブルドンですが、今年はなんとチケットを手に入れて、母と一緒に行ってきました。しかも、初日の6月22日。

ウィンブルドンは早朝から並んでもセンターコートの当日券が手に入る可能性のある唯一のグランドスラムで、そういった意味でとてもフェアーな伝統のある大会なのですが、その他のチケットは宝くじのようなシステムで当てなければいけないこともあって非常にとるのが難しいとされています。フットボールやサッカーなどと違って会場がそんなに広くないのもチケットをとるのを難しくしますね。

そんな中で、チケットの譲渡というのは厳しくコントロールされており、ダフ屋を完全に退けるためにチケットには名前と身分証の提示が必要で、唯一売買できるチケットというのはウィンブルドンのディベンチャーホルダーという投資家の方が毎年受け取る専用のチケットのみ。これが今まで、高値で取引される「お金でモノをいわせる」チケットとして出回っていたのでした。つまり、ツアーパッケージを扱う会社などがさらに金額をつり上げて売ったりする結果になっていたんですね。

でも去年から、このディベンチャーホルダーの有志が集まって、ちょっとした組織をつくって「仲買」の人を介さないオンラインのシステムをつくったら、ディベンチャーのみなさんにとってはいらないチケットが簡単に高く売れるし、買うほうも簡単に安く買えるし、というすばらしいことになったのでした。それで今回は母も来るということで私はそこからパッケージのチケットを奮発して購入したというわけでした。

それにしても我ながら良い選択だったなーと思います。前の日に泊まっているホテルにディベンチャーの方そのものが夫婦でやってきてくれて直接手渡してくれるし、値段は良心的だし、しかもディベンチャーのパスが一緒についてきて、特権であるセンターコートの専用施設(おハイソなレストランやラウンジやバーなどがいくつもはいっている)に入れるわ自由にくつろげるわ、しかも、みんなが長い列を作って待っている初日にゲートが開いた瞬間、「どうぞ」と招き入れられる強烈なVIP待遇でした。あれはなんだったんでしょうか。しかもセンターコートで行われた試合のすべてを見れたし、それ以外のコートも席さえあれば入りたい放題。

初日に、結局最後に優勝することになった男女二人を見て、私が大ファンなジョコヴィッチ選手も見て(彼からはローマ大会のときにサインまでもらっちゃいました)、大満足でした。ロンドンというだけで楽しいのに美しいウィンブルドンと楽しい穏やかで上品なお祭りな雰囲気を丸一日味わえて、本当に本当に楽しかった。母と二人の忘れられない思い出になりそうです。

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1ヶ月以上もご無沙汰していますが、いろいろなことがありました。まず、1週間ほど日本に帰って、しかも愛する故郷の熊本に数日、主人のAさんの住むつくばに数日、とある夢の国(バレバレですね)に1泊2日、と充実の帰国でした。

その後、実家の母を連れてローマへ帰国。お父さんひとりにしちゃってごめんね。でも大丈夫ね。母は意外に時差ぼけはなく、すぐに順応したのでローマを散策できたみたいです。

そして週末から4泊5日でロンドンに行ってきたのです。写真はそのロンドン旅行の時に、思いっきり観光客になってロンドン・アイに乗っちゃおうということになって乗ったときのもの。ロンドン大好きなので、こんな大好きなところに母と一緒に来れてすごく嬉しかった。

先週末はローマ郊外のアルビートという町に友達の別荘があるのでその友達のご両親から招待を受けて、母とふたりで1泊させていただいてきました。

そして今週は信じられないほどの忙しさの国際会議をなんとか息継ぎしながら頑張っています。そして明日からまた現実逃避。なんだかまとまりのないエントリーになっちゃいましたが、ひとまず元気にしてますよ、ということで。

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priscilla.jpgロンドンでまたミュージカルに行ったというお話をちらっと書きましたが、私が早起きしてマーケットに行っている間に友達のMちゃんがチケットを取っておいてくれたのでした。「何のミュージカルでもいいよ!」と言っておいたのですが、前日にMちゃんがオペラ座の怪人とかいいねーという話をしていたので、そういうミュージカルかと思っていたらびっくり。この有名なドラッグクイーンのミュージカルでした!タイトルはPriscilla: Queen of the Desert

自分ひとりだったら絶対思いつかないものなので私はすっごく楽しんでしまいました。友達と旅行に行くとこういうのが一番嬉しいですよね。思いつきの掛け算というか、思いがけない楽しみというか。ミュージカルはPalace Theatreというところであったのですが、なんだか古くて素敵な劇場でした。最初っから最後まで強烈にダークでブラックなジョークに大笑いしながらすっかり楽しみました。宙吊りになって演技したりダンスしたりするのもすごく良かった。

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DSCF3291.JPGまた買い物のお話でお恥ずかしい限りですが、出会ってしまったものは仕方がありません。まずはロンドンに来るとかならず入ってしまうFrench Soleですが、いつも旅行用のステキスリッパを思わず買ってしまうくせに、今回はこのパテントレザーのヴィヴィッドレッドに釘付けになってふらふらと購入しました。靴好きのみなさま、是非オフィシャルサイトでいろいろなスタイルをクリックしてみてくださいね。買いたくなります。確実に。本気で全部欲しいなーと思ってしまう靴屋さんです。私ヒールのある靴も好きですがこういうのも好きです。

DSCF3286.JPGそしてやっぱりロンドンに来たからには前回もここでお気に入りのバッグを安くみつけたし、と思ってAnya Hindmarchに入ってみると、今年の夏コレクションのストローバッグが勢揃い。というわけで、その中でもすでに上で購入した赤いポイントのはいったものをお揃いで買っちゃおう!という気分になって購入してしまいました。安くなってましたよー。本当はシルバーとストローのストライプのトートと悩んだのですが、シルバーがあまりにも激しいシルバーだったのでやめました。といってもこの赤も結構激しいんですけどね。でも使ったその日のうちに見知らぬ人に褒められたのでいい気分です。

ormonde.jpgそして、ロンドンといえばOrmonde Jayneの香水。実は、かなり昔から、伝統的なロンドンのアーケードの一角の店舗のパフュームブティックに入っていろいろと香りを試して自分にぴったりのを見つけてもらえるのがあこがれでした。今回は強い期待を持ってOrmonde Jayneに向かったので他のお客さんを寄せ付けず、一人しかいない店員さんと一対一で20分ほど一緒に選んでもらいました。これから夏なので、甘いけれどスッキリさわやか、という香りを最終的に選んでもらって以来毎日つけています。シャワーのあとに、お風呂のあとに、あびるようにつけてよいそうですよ。しかもお値段も日本で考えてたよりはずっと安くて感激。日本には何でもあるけれど、ロンドン発のものをロンドンで買うのはやっぱり嬉しいですね。

marimekko.jpgそしてロンドンとは全く関係ないけれど、ふらふらと入ったMarimekkoのお店で、mari's new bagsのコレクションをディスプレイしていて、その中にやけに派手でかつ機能的そうなお財布があったので見せてもらっていると、どう考えてもチェックブック用のスペースなんですが、私にとって最適の「2種類以上の通貨を入れておける」財布であることが判明しました。おりしもロンドンでなるべくユーロとパウンドを混ぜないようにと必死になっているところだったのであっさり購入。他のコレクションのバッグのインナーにつかわれているデザインが表面に出ていて素敵でした。ヴァイオレットもあったけれど、やっぱりグリーンがいいかなと思って夏らしくグリーンにしました。

実は他にもいろいろ買ったんですけど、主なものを並べてみました。こうして並べるとショッピングがいかに楽しかったかを思い出せるので、またロンドンに行きたくなります。

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Tate Britain & Tate Modern

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ロンドン旅行の続きですが、土曜日はその後単独行動をやめて、フォートナム&メイソンでMちゃんと待ち合わせしてアフタヌーンティーを楽しんだり、ミュージカルに出かけたり、そのあとホテルのバーで飲んだりして夜遅くまで遊んだりできて、すごく楽しかった。翌日9時にホテルをチェックアウトしてからは私のお気に入りになったセントジェームス公園でふたりでゆっくりブリティッシュな朝食をとったあと、コヴェントガーデンのマーケットをひやかして、そのあとナショナルギャラリーに行きたいというMちゃんと「またローマでね!」とお別れしたあと私はTate Britainに向かいました。

ロンドンのわりと南にあるせいか、あたりにあまり人が歩いていなくて、最寄り駅のピムリコを出た時はちょっとだけ不安になりましたが、すぐに標識が出てTate Britainをずっと指してくれていたので、やっぱりロンドンはローマとちがってこういうところがキチンとしているなぁと変なところで感心したりしました。そして着いてみると、ひろびろとしたロビーにあたりまえのように無料の入場料。番号順にひとつひとつ絵画を何気なく見ていたのですが、1時間ほどあとに、まさに「息をのむ」という表現がぴったりなTurnerの展示室に到着しました。贅沢に、でも単調にTurnerのたくさんの絵がひたすら展示してあって、私が行ったときはたまたま、Mark Rothkoの絵を並べて「世紀を超えて同じ感覚を共有したふたり」というテーマで展示してあり、もともとMark Rothkoが好きで大きな額縁入りのRothkoを家に飾っている私としては本当に心を痛いほど刺激されました。このTate BritainのTurner展示室はロンドンの宝ですね。

2時間ほど見回ったあとこの後どうしようかと考えていると、Tate to Tateというテムズ川を行き来するボートがあることに気づきました。時計を見ると次のボートまで10分。お天気もいいし、テムズ川をボートに乗るのもいいかも、と思ってそのボート乗り場まで行くと、なんともし地下鉄の1日券を持っていたらチケットが3パウンドちょっとになるということで、ちょっぴりお得でした。そのまますんなり乗ってゆっくりテムズ川を北上してビッグベンやロンドンアイを間近に見ながらTate Modernまで行くことができて、地下鉄を乗り換えて行くよりずっと楽で景色も良かった。

写真はTate Modernの7階にあるロンドンを一望できる素敵なレストランでいただいたフィッシュパイとハーブサラダにアップル&ハニーのアイスティーです。私みたいに一人で来ているお客さんも少なくなく、人は多かったけれど、とても居心地の良いレストランでした。エキシビジョンをまわったあと、ポートベローで教えてもらったように、サウスバンクをアイスクリームを食べながら川沿いにゆっくり歩いたりできて本当に良かった。そのあとTate Modernの真正面のミレニアムブリッジ(歩行専用)を渡って、セントポールからロンドンお決まりのダブルデッカーに乗って帰ったのでした。

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前回の続きですが、早朝の市場を出た私はすぐに地下鉄に乗ってMayfairと呼ばれるエリアの北側、Maryleboneエリアの近くまでやってきました。このあたりのショッピングストリートは前回来た時にうろうろしてみてかなり気に入っていたので、絶対また来ようと思っていたのです。一番人通りが多いのがHigh street(多分本当の名前はMarylebone High Street)で、イギリス人の友達が「あなた本屋さんが好きっていってたよね?High StreetにDaunt Booksというのがあってきっとあなたの好みだから是非行ってみて」と教えてくれていたので、迷わずそこへ向かいました。

果たしていってみると私の好みのど真ん中ストライク。旅行に行くとすぐに雰囲気にひたりたがる夢見がちな私としては(?)是非ともイギリスな本を購入したい!と思い、何度も読んだモームでも買うかなといろいろと見ていたら目移りしまくりで、そのうちその本屋さんだけで1時間費やしそうになったので、非常に気になったJane Austenへのトリビュート的な本、Patrice Hannonという人が書いた"Dear Jane Austen"を購入しました。一見、恋愛相談書のように見えるこの本ですが、大学教授である著者がJane Austenの小説に出てくるヒロインたちを完全分析していて、小学5年生の時に母が買ってくれたEmma(当時の私にとっては読んだこともないほど分厚すぎる文庫本で、その分厚さを見るだけで心がわくわくと踊りました)を何度も何度も舐めるように読んだ私にとって、本当にJane Austenが返事を書いてくれているのではないかと錯覚しそうになるような内容です。最近読んだ本のことはすぐに忘れてしまう私でも、当時読んだ本のことは忘れてなくて、当時の自分の想像(エマの生活など)すら思い出すことができて不思議な感覚でした。エマは私にとっては鼻持ちならないヒロインだったけれど、そういうのに憧れる年齢でもあったなぁと今となっては思うのです。

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早朝のポートベロー

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ロンドンのマーケットにはいろいろなものがありますが、やっぱり私が一番好きなのは観光客がたくさん集まるノッティングヒルのポートベローです。メインで一番多くのお店が並ぶのは土曜日で、一番混雑するのが10時半くらいからお昼まで(リンク先の写真は帰る直前の11時ちょっと前に撮りました)。なので「マーケットは好き」だけど「混雑は嫌い」な人におすすめな、早朝の時間帯に行ってきました。

ホテルを出たのが8時ちょっと前で、到着するとたくさんの人がいたものの、混雑はしていない状態で、ゆっくりとアンティークを見たり古着を見たり、パンを買ったり、カフェに座っておいしいマフィンを食べながら道行く人をのんびり見たり、と楽しい2時間を過ごしました。

カフェで隣に座った人が「中に紅茶のリフィルをもらいに行く間に席をとっておいてくれない?」というので「いいよ」と見張ってあげた(実際その間3人の人がそこに座ろうとしました)ら、それからしばらく会話をする流れになって、彼がそのカフェから徒歩5分のところに住んでいることや、週末はポートベローで人々を眺めたり、サウスバンクまで行ってただひたすらテムズ川沿いを歩いたりすることが好きだということを教えてくれました。そういう週末が私も一番好きだと思って非常に共感し、私もローマに住んでいることや仕事のことなどをお話していて、その流れで日本人であることを伝えると、「え!」とびっくりされ、しみじみと日本人とは思わなかったと言われたんですが、実は私はこれには慣れているんです。いつでもどこでもかわいくお洒落な日本人にどんなになりたくてもなれない私。170センチの身長や骨太な体格や九州の中でも異常に濃い顔は、どちらかというとものすごく東南アジアなのです。タイに住んでいたときは本当になじみまくっていて、実に快適でした。なのでそういう理由だろうとたかをくくっていたところ、今回の場合は違いました。聞いてみると、「オフェンスではないんだけど、わりと大またでテーブルまでガンガン歩いてきたよね?僕が知ってる日本人はみんな小さな歩幅で歩くからそれが日本人の特徴だと思っていた」と言われ、つまり歩幅で日本人ぽくないと思われたってことですよね?なんだか微妙な理由で悲しいです。私ってそんなに大またで歩いていたのか。と、悲しい顔をしたからかなんなのか、「でも姿勢がいい日本人は珍しいよ」とフォローしてもらったのでよしとしました。それにしてもどんな日本人のステレオタイプなんでしょうか。

そんなことはどうでもいいのですがそのあと彼の友達のお店などを紹介してもらって、いろいろ小さなアンティークのブローチやティーカップをお土産にもらったりして本当に貴重な楽しい時間をすごしました。せっかくお友達になれたのに、お互い名前も連絡先も聞かなかったけど、またポートベローのあのカフェに行けばいつでも会えるような気がするので大丈夫です。

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週末に日本人の友達のMちゃんとロンドンに行ってきました。一緒に行ったといってもフライトは別だったし、ロンドンでも別行動が多かったのですが、それでもやっぱり一人旅よりはずっとずっと楽しかった。そしてついに、ミーハーでクリーシェだとは思いつつもこの横断歩道に行ってきちゃいました。アビーロードのスタジオの塀にはビートルズを愛する人々のメッセージがたくさん。落書きは良くないとは思うけれど、じっくり読むと"Here comes the sun, George forever."なんて書いてあったりして普通に胸がつまりました。

帰りに地下鉄の駅(St. John's Wood)の横の小さなショップに死ぬほど並んでいたビートルズグッズを見過ごせず、恥ずかしながら、Abby Road NW8のストリート標識が小さなプレートになっているものを思わず買っちゃいました。私ひとりしかショップにいなかったし、グッズも別に安くはないし(私が買ったのは4パウンド)、これもまたクリーシェだなと思って「ここでこういうのを買う人って他にもいるの?」と聞いてみたら、「冗談でしょ?大丈夫、心配しないで、ここで100パウンド使う人だって少なくないから」と言ってくれたのでなんだか安心しました。オリジナルの写真と比べると、あまり変わってないので驚きですね。ただ、木があまりこんもりしていないのは季節のせいでしょうね。

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St. James's Park

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以前に「のちにつづく」と書いた続きなのですが、ホテルのプライベートガーデンで早朝の2時間をコーヒーで過ごした訳は、ここに続くのですが、その後地下鉄に乗り(パディントン駅からベイカールー線でチャリングクロス駅へ)、トラファルガー広場の方に出てしまったのがラッキーでオベリスクや噴水を見ながらセントジェームス公園まで歩くこと5分程度。遠く右にバッキンガム宮殿、すぐ左には省庁関連の伝統的な建物を見ながら公園に入ると、そこは急に静かな緑いっぱいの景色で水辺もあります。到着したのが9時前だったせいか、観光客も少なく本当に幸せな午前中を過ごしました。土曜日だったので、実はそこを去った12時前には強烈な数の観光客(イタリア語がそこら中で聞こえてました)が来ていたので、このエントリーを見てロンドン観光する方は公園は早朝からをおすすめしますよ!この親子が水辺の鴨や白鳥などに(ペリカンもいましたよ!)エサをやる様子を見ながら新聞を読んだり本の続きを読んだり、良い時間を過ごしました。

そして何より良かったのが、この公園にある"Inn the Park"というカフェ/レストラン。もともと、公園で何かを買って芝生に座って朝食にしよう、そのときにEnglish Breakfast Teaを飲もう、と決めていたので、早朝のホテルではコーヒーだったんですね。ですがこのレストランを見つけて嬉しくなったのと、見た目も自然にとけ込んでいてとても良い感じがしたのとで、入ってみることにしました。中はファインレストランとまではいかなくとも、かなりそれに近い雰囲気で、まだ朝の9時過ぎだったのに、「予約はありますか?」と聞かれました。「いえ、ないんですけど」と答えた後、お客さんはいなかったので「朝食はありますか?」と聞くと「もちろんあります」と言われて笑顔でテラス席(というよりデック席)に通されてさっそく大きなティーポットにたっぷり紅茶を煎れてもらいました。そしてトーストにストロベリーのプリザーブ、サニーサイドアップの目玉焼きにおいしいソーセージ、巨大なブラックマッシュルームにベーコンやグリルドトマト、などなどいわゆるイギリス式の朝食(あんまりちゃんと撮れてないですが写真はこちら)が運ばれてきて、日頃カプチーノ&コルネットの甘ーい朝食に飽きてきていた私にはこの素朴なブリティッシュスタイルがものすごく新鮮でした。まあ、コラッツィオーネイタリアーナ(伊式朝食)も悪くはないんですけどね。スプリムータ(絞りたてのオレンジジュース)なんて本当に最高だし。でもこのカフェ/レストラン、私が朝食をとっている間に満席になりました。週末はすごく人気なのかもしれませんね。朝食でも予約があったほうがいいかもしれません。

なにはともあれ、ローマでも割と幸せな週末は過ごせますが、ロンドンでも幸せな土曜日の午前中を過ごせて嬉しかった、というわけでした。かなり自己満足だけですみません。

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ちょっと時間が前後しますが、ロンドン最後の夜に、あのミュージカル、"Wicked"を観てきました!実は朝から活動的に動きすぎて、ショッピングもしすぎて(実はこれがメインの理由)、とりあえず荷物を置きにホテルの部屋に帰ろう、という気持ちになって地下鉄で一旦帰ってきたんですね。そして午後は、是非行きたいと思っていたClaridgeのReading Room(アフタヌーンティー)が週末は予約でいっぱいだと電話で聞かされて、別の場所でのアフタヌーンティーには興味がなかったので、さてどうしようかなと地下鉄の駅の壁に貼ってあったこのミュージカルのポスターを見て、ホテルのコンシェルジュさんにお願いしてその日の夜のチケットを聞いてもらったら、なんと半額の当日券で前から2列めのど真ん中の席がとれたのでした。「ちょっと見上げないといけないかも」と言われたけれど、いざ行ってみると役者さんたちの汗や髪の毛の一本まで見える近さで本当に感激しました。ひとりでミュージカルなんて、と思ったけれど、ストールズでは一人で何度も見に来ているというコアなファンも結構いて、しかもたまたま隣に座っていた人なんてキャスティングディレクターをしている人で、こと細かにどんな理由でキャストを選んだかを教えてもらったりしてすごく楽しかったです。

お話の内容も、原作を読んだことがあるので内容はすでに分かっていても、それでもすごく楽しめました。このお話の、私の個人的なキーワードは「ディメンションズ&パーセプション」で、日本語に訳しちゃうと「次元&認識」になっちゃってなんのこっちゃという感じですが、私なりの和訳だと「多面(性)&受け取り方・見方(による違い)」といったところでしょうか。第1幕と2幕の間のインターバルでアイスクリーム屋さんが出てくるのもなんだか楽しかった。終わってからもスキップしたくなるような(カミングアウトしちゃうと私、スキップできないんですけど)嬉しい気持ちで帰りました。夜11時近かったんですが、ロンドンは地下鉄も街もクリーンで安全で嬉しいですね。

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Takeawayの贅沢: Ottolenghi

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ローマに住んでいると、レストランに入るには一人じゃちょっと、という気分になるし、お持ち帰りのできるデリなんてかなり限られているし、お料理や食材が豊かだと、そういった意味での便利さは発達しなかったんだなと思えるのですが、お食事には評判があまり良くないロンドンには無限の数のデリがあってお持ち帰りの品々に長時間迷ってしまうほどです。

Notting HillのLedbury RdのAnya Hindmarchに行ってバッグを購入したのは昨日書きましたが、そのすぐ右隣にあるOttolenghiというカフェ・デリは最高でした。写真がお持ち帰りしたサラダ&フォッカッチャです。食べながら読んで後で知ったのですが、私の愛するAngelika Taschenの"London: Hotels & More"(写真左上の大きな本)によると、"Is it a cafe or a deli? Who cares as long as it's this yummy. Ottolenghi is like a boudoir of delicious, hand-crafted food. From pastries displayed like jewels to the delicious, fresh salads overflowing in huge white bowls, it's difficult to know where to start. Or finish. Get a selection of salads and quiche as a takeaway or jostle with the Notting Hill yummy mummies for a seat in the cafe section."ということです。

しかも先日買ったばかりのLUXE city guidesのLondon版(写真上部中央の黒い表紙のジャバラになった小さなガイド)にもちゃんと一行載っていて"Ottolenghi: Swish delis where the salads and cakes are art."ということでした。いいなと思うお店や場所はいつも必ずガイドブックに載っているのでこういうのを編集する人たちはやっぱりエラいなぁと思いますね。

帰ってきてホテルの人も快く食器&カトラリーを持ってきてくれたのでこうして部屋の窓際で自己満足気味に美味しくいただきました。サラダにイチジクが入っているのが本当に嬉しい驚きで美味しかった。クスクスもあったし、フェタなども入っているので多分全体的にレバノン風です。イギリスは移民文化でこういう楽しみがあっていいですね。

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Anya HindmarchのArt Logo Tote

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金曜日はほぼ半日ショッピングばかりしました。Notting Hillでお買い物するならLedbury Roadだよと友達に勧められていたので、チェックインしたあとすぐに徒歩で向かったのですが歩くこと20分程度で閑静なリッチ住宅地の中に突然現れた素敵なショッピングストリートにおもわず大喜びしちゃいました。そのわりには普通にAnya Hindmarchに入って行く一般日本人旅行客な私(ってこんなことかかなくても私は普通に立派に一般日本人旅行客なんですけどね)ですが、だって、ここのショップ、別にフラッグシップというわけではないんですが看板があり得ないほどかわいかったんですよ。言い訳するなとおこられそうですが、ちょっとここをクリックしてみてください。ハンドバッグな看板、黒尽くめの外観、と思わず入りたくなるでしょう?と無理矢理同意を求めても仕方がないですが、しかも入ったらほぼ全商品が半額以下のセール中、しかも夕方の5時には棚卸しをしてセールが終了になる、ということを知らされたら財布のヒモも緩むというもので、思わず購入してしまいました。写真は黒ですが実際に買ったのはタンというかベージュというか。下の写真です。

これはクローズアップショットですが、こういう色です、と説明をしたかったわけではなく、このキルトパターンを見せたかったんです。シェイプ物が大好きな私としてはこのロゴキルトを無視できず、しかも「こんな重いもの毎日持って歩いてるの!」と驚かれることの多い荷物持ちの私にとっては、このサイズのバッグは重宝するということは本能で分かっているので思わずご購入でした。しかも涙が出るほどの割引でした。ありがとうロンドン。この時期にロンドンに来て本当に良かった!しかも、もうひとつのガマグチ型の大きなバッグと悩んだ時に、ショップのお姉さん(とかいって私より明かに10歳以上年下ですけど)が、「絶対トートがいいわよ、あのリース(ウェザースプーン)もここで黒を買っていったわよ」と本当だかウソだか分からない情報を教えてくれたのでそれも背中を押してくれました。って、私ってなんだか本当にくだらないことをせっせと書いてるなぁとだんだん真剣に恥ずかしくなってきたのでおしまい。

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お天気の話は御法度だというロンドンで連日好天に恵まれていてとても嬉しい週末ですが、今朝は待ちきれなくて6時に目が覚めてしまい(ローマでは7時だからか)、乗り継ぎだったフランクフルト空港で買った本("The Witch of Portobello"というブラジル人作家の本)を持ってホテル目の前のプライベートガーデンまで出て行きました。するとすぐに「何か飲み物は?」と聞きにきてくれる気が利きすぎているホテルスタッフ。それで「ホワイトコーヒー(ミルク入りという意味)を」と頼むとこうしてきちんとガーデンまで持ってきてくれました。そして8時過ぎまでのんびり読書。全く誰も来ないし、「サウンドオブサイレンス」とはこのことかと納得するような木の葉の音なんかが聞こえたりして最高の朝でした。ホテルはパディントン駅とノッティングヒルの間にあるHempelというホテルで、こちらの写真のガーデンの向こう側の白い建物です。写真のちょうど中央あたりがホテルの入り口。お部屋はちょっとコンテンポラリーすぎてバスルームのドアが10分ほどどこにあるのか分からなかったというハプニングもありましたが白と茶色のミニマリズムなお部屋で素敵です。このあたりでのんびりする滞在には最適ですが、駅まで10分ほど歩くのでショッピングを中心にしたい場合は別のホテルが良いかもしれませんね。でもこうして朝の時間をのんびりすごすには最高でした。そしてコーヒーも美味しかったしね。なぜイングリッシュブレックファーストの紅茶にしなかったかというのには訳があるのです(のちにつづく)。

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