前もって謝っておきますが、以下は自慢なのかノロケなのかと怒られそうなので、そういうのが嫌いな方は絶対読まないでくださいね。とにかくあまりにも嬉しかったので、今年のクリスマスと誕生日(1月6日です)に旦那さまのAさんがくれたものを紹介したくなりました。まずはこのガジェットポーチ。私はいつも出張には携帯の充電器、iPod nano 5th gen. videoとそのUSBコード、イアフォン、カメラの充電器、7種対応ソケット、メディアカードリーダーの7点をセットにして持って行くのですが今まで使っていたポーチはいつも帯に短したすきに長しで何かを別にする必要があったりまとまらなかったりして結構悩みの種でした。しかも、一度(多分イタリアの空港で)スーツケースの中から充電器を狙ってたくさん盗まれたことがあって、それ以降、こういったガジェットはキャリーオンのバッグの中に入れるようにしているので、こうしたキッチリ入るマチ付きポーチがものすごくありがたいのです。しかもこのかわいさ。
On the other side of Tiber, you will find - directly below the Aventino and the baths of Caracalla, and as if signposted by the Pyramid of Caius Cestius - the neighborhood of Garbatella, Ostiense and Testaccio. Revamped by Mussolini, who wanted to build housing for workers there, Garbetella is now much sought after by Romans drawn to its small borgata-giardino (suburb garden) houses.
This is where Mario Monicelli shot parts of his famous 1958 crime comedy I solitti ignoti (Big Deal on Madonna Street) with Vittorio Gassman and Marcello Mastroianni; and where Nanni Moretti weaves through streets on his Vespa in Caro diario (Dear Diary), before stopping off at one of the houses, claiming to be looking for locations for a musical comedy about a 1950s Trotskyite chef, a project that also features in the actor-director's later Aprile. And one more bit of cinema nostalgia: Garbatella was the birthplace of Enzo Staiola, the child actor in De Sica's Ladri di biciclette (Bicycle Thieves, 1948).
ここ(ガルバテッラ)はマリオ・モニチェッリが、俳優のヴィットリオ・ガスマンとマルチェッロ・マストロイアンニと共に1958年の有名な犯罪コメディの I solitti ignoti(邦題は「いつもの見知らぬ男達」米英タイトルはBig Deal on Madonna Street)の一部を撮影したところだし、ナンニ・モレッティが映画Caro diario(邦題は「親愛なる日記」米英タイトルはDear Diary)で、この俳優兼監督が後に撮影したAprile(邦題は「4月」米英タイトルはApril)にも出て来た1950年代のTrotskyite chefのミュージカルコメディのための場所探しと称してひとつの家の目の前に立ち止まる直前まで彼のヴェスパで走り回っていたところでもあるのです。そしてもうひとつの映画懐古:ガルバテッラは、ヴィットリオ・デシカ監督の映画、Ladri di biciclette(邦題は「自転車泥棒」米英タイトルはBicycle Thieves、1948)の子役俳優、エンツォ・スタイオラの生まれ故郷なのです。
今日は会議の最終日で、12時半にすべての議題が終わったので、OECDでバイオセイフティの仕事をしているフランス人の友達のBとランチに行こうよ、ということになりました。まずは前回メキシコに行ったときに一緒に撮った写真を見せてもらってわいわい言って、せっかくだし外でランチしよう、と、そのラ・ミュエット駅のすぐ近くにあるLa Rotonde de la Muetteというビストロの外の席に座りました。イタリアとちょっと違うなといつも思うのが、フランスではお二人様で外の席に案内される場合、どんなに小さなテーブルであっても、ほとんどの場合向かい合わせに座ることがないということ。店の壁に背中を向けて2人並んで座ることになります。目の前の通りを通る人をウォッチングするような体勢になるわけですね。ちなみに友達のBはゲイの男性ですが、背も高いしかなり素敵な雰囲気をかもしだしているので一緒におしゃれランチをするのがかなり誇らしいと思ってしまいます。サービスもしたがってかなり良いサービスを受けられるんですよ。フランスは見た目勝負なんでしょうか。ですから、フランスに旅行されるみなさまは、多少歩きづらくても、周りから目をとめられるような素敵な靴を履いて、暑くてもスカーフをさらりと巻いて、帽子なんてかぶらずに、重くてもまるで空気しか入ってないようなふりをしてバッグを小脇にかかえて、サングラスはマストで、さっそうとして、今からオペラ鑑賞にでもいくのかというほどお洒落をして街歩きをされることをおすすめします。女性はスカートのほうが絶対サービスは良いです。あ、でもこういうアドバイスっていうのは善し悪しですね。ちょっとしたサービスを感じるかどうかというのは主観的な問題だし、お洒落をしていてもちゃんとサービスしてもらえないこともあるので、その辺は自分なりの優先順位で(歩きやすい靴の方がいいとか)決めるのがいいのでしょう。当たり前ですが。私はパリではおのぼりさんなので気合いを入れます。
Bがビーフターター、私がチキン+数種類のグレープフルーツののったグリーンサラダを食べた後、コーヒーを頼んだのですが、一緒にホームメイドのマドレーヌがひとつずつついてきました。マドレーヌは日本でもおなじみですが、フランスではかなり日常的な子供のおやつで、ケーキ屋さんではなく、パン屋さんにあるものだそうです。ホームメイドのマドレーヌもふつうで、マドレーヌで母親を思い出す人も多いとか。この話をBがしてくれていたときに、突然ハンマーで殴られたようにがつんと私に記憶が戻って来たのがプルーストの「失われた時を求めて」。中学生の時に抄訳本を読んだ記憶がありますが、当時の私にとってフランス哲学というのは非常に敷居の高いもので、表面的な話を読んで「そういうものか」と納得した状態でしたが、今異常なほどに読み返したい気分です。たしかマドレーヌで自分の幼い頃の思い出がくっきりと蘇るという話だったはず。そして関係があるかないか分かりませんが、プルーストもゲイじゃなかったっけ(関係ない)。その話をBにすると、何かを食べたり匂いをかいだりして記憶が呼び覚まされる現象をフランス語でLa madeleine de Proust(プルーストのマドレーヌ)というということを教えてもらいました。
パリで仕事が終わってから、いつも気になっていたLa Maison de Baccaratに寄ってみることにしました。ヨーロッパではいろいろな場面でみかけるバカラのシャンデリアですが、どこで見てもやっぱりクリスタルの輝きが尋常でないためすぐにバカラと分かります。このLa Maison de Baccaratはブティック、美術館とレストランまでがあってとてもわくわくするところです。レストランには入りませんでしたが、今度主人のAさんと来るようなことがあれば是非行きたい特別な雰囲気のところ。「クリスタル・ルーム」という名前のところです。東京や大阪にもお店を出しているみたいですね。
そしてロンドンとは全く関係ないけれど、ふらふらと入ったMarimekkoのお店で、mari's new bagsのコレクションをディスプレイしていて、その中にやけに派手でかつ機能的そうなお財布があったので見せてもらっていると、どう考えてもチェックブック用のスペースなんですが、私にとって最適の「2種類以上の通貨を入れておける」財布であることが判明しました。おりしもロンドンでなるべくユーロとパウンドを混ぜないようにと必死になっているところだったのであっさり購入。他のコレクションのバッグのインナーにつかわれているデザインが表面に出ていて素敵でした。ヴァイオレットもあったけれど、やっぱりグリーンがいいかなと思って夏らしくグリーンにしました。